大塚 愛が語る初コラボアルバム「marble」|ドリカム中村正人インタビューと参加者コメントも (4/4)

楽曲提供者からのコメントと大塚 愛へのメッセージ

川谷絵音(indigo la End、ゲスの極み乙女、ジェニーハイ、ichikoro、礼賛)

川谷絵音

提供曲「マイナーなキス」について

一言で言えばジェットコースターみたいな曲なんですが、それを無邪気に乗りこなすどころか完全に手なづけている愛さんの歌が素晴らしいです。最後のシャウトが気持ち良過ぎて最初に聴いた時心臓が揺れに揺れました。決してわかりやすい曲ではないですが、癖になって何度も聴いてしまうと思います。途中僕の声と愛さんの声が重なる部分があって、今聴いても夢のようです。音楽を続けてきて良かった。「マイナーなキス」でアルバムが開幕します。大事な曲になっていきますように。

大塚 愛へのメッセージ

中学生の頃から聴いていた大塚 愛さんの作品。20周年を一緒に祝えるなんて想像できませんでした。「さくらんぼ」を初めて聴いて衝撃を受け、CDショップに「SMILY / ビー玉」のシングルを買いに走ってから18年。たくさんの思い出があります。20周年という節目で関われたこと、本当に光栄です。これからも無邪気に駆け抜けてください。

プロフィール

川谷絵音(カワタニエノン)

1988年生まれ、長崎県出身の音楽家。indigo la End、ゲスの極み乙女、ジェニーハイ、ichikoro、礼賛といったバンドでの活動に加え、DADARAYや美的計画のプロデュース、他アーティストへの楽曲提供なども行う。2023年10月にはindigo la Endのニューアルバム「哀愁演劇」をリリースする。

大沢伸一(MONDO GROSSO、RHYME SO)

大沢伸一(MONDO GROSSO、RHYME SO)

提供曲「vanity」について

音楽自体に人格などないのだけれど、曲の命運のようなものはあると考えていて、今回提供した曲「vanity」もとても個性的な道を辿って生まれた。
リクエストがどんなものであろうと、結局音楽を導き出す過程で直感に頼ることが僕は多く て、制作に向き合うタイミングや心模様なども多分に影響する。
一つだけコンテクストから引き出したのは“彼女の今までの音楽になかったもの”であるこ と。何をもってそれを定義するのかはさておいて自分のなかではとても大事なテーマで、おそらく成功したと感じている。同時に、不思議なことに己の過去の作品の何にも似ていないのだ。しかし、確実に自分の或る部分に存在する感性から生まれてきていて、結局はとりも直さず「大塚 愛」という表現者によって引き出されたわけだ。
その意味で、この依頼をいただかなければこの曲の種になるような存在は埋もれてしまって顕在化することがなかったかも知れない。
頂いた縁に感謝。

大塚 愛へのメッセージ

20周年おめでとうございます。言うまでもなく、どんな業種であれ20年間ひとつのことを続けるのは大変なことです。これからも素晴らしい作品を生み出してください。

プロフィール

大沢伸一(オオサワシンイチ)

滋賀県出身のDJ / コンポーザー / プロデューサー。ソロプロジェクト・MONDO GROSSOや個人名義での活動のほか、現在はRHYMEとのユニット・RHYME SOとしても活動している。2022年2月に、満島ひかり、齋藤飛鳥(乃木坂46)、坂本龍一、CHAIら豪華アーティストを迎えたアルバム「BIG WORLD」をリリースした。

ミト(クラムボン)

ミト(クラムボン)

提供曲「マゼンタ」について

自分にどんな大塚 愛さんを引き出せるのだろうと考えて幾日。非常事態宣言が解除された日のふと見上げた朝焼けの色深く濃い赤と、それが周りを染めていく風景を見ながら出てきたメロディに誘われて、大塚さんの声に今まで以上に背中を押してもらおうと思い曲を作っていきました。慈しみにも似た、真っ直ぐで飾り気のない唄に耳を澄ませて頂けたら幸いです。

大塚 愛へのメッセージ

20周年おめでとうございます。まさかこんなメモリアルなタイミングでご一緒させて頂けること、本当に嬉しく思います。大塚さんの唄は、僕が今まで体験したどのボーカリストさんよりも“開かれている”印象でした。どこかに滲むことなく、ストンと耳に飛び込んでくる心地良さ。唯一無二だと思います。

プロフィール

ミト

スリーピースバンド・クラムボンのベーシスト。ソロでの活動も楽曲提供、プレイヤー、プロデューサー、ミックスエンジニアなど多岐にわたり、多くのアニメ作品でテーマソングや劇伴を手がけている。クラムボンは2023年2月のワンマン公演をもって“ポジティブな巣ごもり”に入っている。

蔦谷好位置

蔦谷好位置

提供曲「FREEKY」について

大塚さんは数々の名曲を作ってきたシンガーソングライターなので、曲提供の話が来たときはとても驚きがありました。
と同時に作家として光栄なオファーに奮い立ち、実は採用されなかったものも含めると3曲デモを作って送りました。
その中から選ばれたこの「FREEKY」。
大塚さんの仮歌を最初に聞いた瞬間に目の前が明るく照らされたように曲が輝きだし、導かれるようにして編曲を詰めて行けたのは、大塚さんのアーティスト力に他なりません。

大塚 愛へのメッセージ

20周年おめでとうございます。
アーティストとしての長いキャリアの中で今こうやってたくさんのミュージシャンとコラボして曲を作るという客観性と、変化を楽しむ判断力、行動力が大塚 愛たる所以なのかと感嘆しました。
レコーディングとても楽しかったです。また色んな形で一緒に音楽作りましょう。

プロフィール

蔦谷好位置(ツタヤコウイチ)

agehasprings所属の作曲家 / 音楽プロデューサー。YUKI、ゆず、米津玄師、back number、Official髭男dismなど数多くのアーティストのプロデュースを担当するほか、映画やCM音楽なども幅広く手がけている。2018年に自身の変名プロジェクトであるKERENMI(ケレンミ)を始動させ、2023年8月に最新曲「アダルト feat. アヴちゃん from 女王蜂 & RYUHEI from BE:FIRST」をリリースした。

水野良樹(いきものがかり)

水野良樹(いきものがかり)

提供曲「東京スパイラル」について

以前、自分がやっているHIROBAというプロジェクトで「ふたたび」という楽曲を一緒につくってもらいました。
そちらの方は、冷えきってしまった感情をゆっくりと温めなおすようなバラードでしたが、今回はそのときと方向をガラッと変えて、きらびやかなものにしたいねと大塚さんと話しあっていました。
お互い、デビューした頃は、どれだけポップであれるかみたいなところを追求するタイプの人間だったと思うのですが、年齢を重ねた今だったら、少し鋭利な感じというか、ザラっとした感覚を、品よくかたちにできるかなと。
そんなことを思ってメロディを書きました。
彼女の華やかな歌声が、ほのかに憂いを帯びながら輝いている素敵な楽曲だと思います。

大塚 愛へのメッセージ

同い年のソングライターとして、2回目の成人式を迎える頃に、こうやって楽曲を通して再会できたこと、とても幸運な出来事だったと思っています。
音楽に与えられたり、裏切られたり、喜びも苦しみも尽きないけれど、もう少しだけ互いに頑張りましょう。
同志だと思っています。
20周年、本当におめでとう!

プロフィール

水野良樹(ミズノヨシキ)

ソングライター。いきものがかりのメンバーとして2006年にシングル「SAKURA」でメジャーデビューし、「ありがとう」「YELL」「じょいふる」「風が吹いている」「ブルーバード」といったヒット曲を多数生み出す。2019年より、さまざまなアーティストやクリエイターとコラボするソロプロジェクト・HIROBAを展開している。

長屋晴子(緑黄色社会)

長屋晴子(緑黄色社会)

提供曲「I was a girl」について

楽曲提供のお話を頂いた時、口から心臓が飛び出るほど嬉しかったです。
「I was a girl」は、大塚 愛さんの音楽に出会った当時、私がまだ幼い少女だった頃を思って書きました。
大塚 愛さんの音楽は、私をたくさんの世界へと連れて行ってくれた。
たくさんの愛を教えてくれた。
時間が経って、私も大塚 愛さんと同じように音楽を生み出す立場になった今。
誰かを、そしてかつて少女だった私をも導いていけるような音楽を届けたいと思いました。
素敵な出会いへの感謝と、いつまでも変わらない愛を込めて。

大塚 愛へのメッセージ

音楽に出会った頃から、大塚 愛さんの音楽が、声が、言葉が大好きです。
“らしい”ままで変わらない姿。驚きを楽しんで変わっていく姿。
その姿は、いつまでも私の憧れです。
デビュー20周年、本当におめでとうございます。
大塚 愛さんの音楽を、これからもいちファンとして楽しみにしています。

プロフィール

長屋晴子(ナガヤハルコ)

4人組バンド緑黄色社会のボーカリスト。2013年に10代限定のロックフェス「閃光ライオット」で準優勝したのを皮切りに活動を本格化させ、「NHK紅白歌合戦」での歌唱曲「Mela!」をはじめヒット曲を多数生み出す。2023年9月にはフジテレビ系月9ドラマ「真夏のシンデレラ」の主題歌「サマータイムシンデレラ」をリリースした。


大塚 愛 公演情報

祝・日比谷野音100周年 大塚 愛 LOVE IS BORN ~20th Anniversary 2023~

2023年9月9日(土)東京都 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)

プロフィール

大塚 愛(オオツカアイ)

1982年生まれ、大阪出身の女性シンガーソングライター。2003年にシングル「桃ノ花ビラ」でメジャーデビュー。2ndシングル「さくらんぼ」がロングヒットを記録し、2004年夏には着うた史上初の100万ダウンロードを達成する。その後も「Happy Days」「金魚花火」「大好きだよ。」などヒット曲を連発し、2004年の「日本レコード大賞」など音楽賞レースの新人賞を総ナメにした。2019年1月にはデビュー15周年を記念したオールタイムベストアルバム「愛 am BEST, too」をリリース。イラストレーター、絵本作家、アーティストへの楽曲提供などの活動に加え、2019年から本格的に油絵を描き始め、2020年には初めての小説「開けちゃいけないんだよ」を「小説現代」に寄稿するなど、クリエイターとしてマルチな才能を発揮している。デビュー20周年を迎える2023年9月には初のコラボレーションアルバム「marble」をリリースし、アニバーサリー&バースデーライブ「祝・日比谷野音100周年 大塚 愛 LOVE IS BORN ~20th Anniversary 2023~」を行う。