みんなを光のほうへ導いていけたら
──そして、収録曲の1つである「LUMINA」は、9月にスタートした全国ツアー「LIVE TOUR 2025 『LUMINA』」のテーマ曲です。聴いてまず驚いたのは、ツアーのテーマ曲なのにバラードなんだ!と。
HAYATO そんな反応を待ってました(笑)。
TETTA 前回のツアーのテーマ曲は攻め攻めの「BOOM BASH」だったけど、今回は「LUMINA」──光というタイトルが付いたツアーなので、曲調もバラード系がいいんじゃないかとなって。「自分たちの思いを曲に乗せたい」という気持ちもあったから、そういう意味でもバラード曲のほうがより思いを曲に反映しやすいんじゃないかと思ったんですよね。
──なるほど。作詞の作業はどんなふうに進めていったんですか?
HAYATO まず作詞に入る前の段階で、「LUMINA」というタイトルを付けてツアーの組み立てをしたんですけど、けっこう夜遅い時間まで会議してライブのストーリーや展開を話し合っている中で、テーマ曲に大きなメッセージを込めたいねということになって。
TETTA そうそう。
HAYATO 特に今年に入ってから……5月の日本武道館公演に至るまでの春ツアー(「LIVE TOUR 2025 ||:ONE N' ONLY:||」)で、SWAGから大きな愛情をもらった感覚、光で照らしてもらったという感覚が5人全員の中にあるんです。だから、今回のツアーでは僕らがSWAGの1歩先に立って、みんなを光のほうへ導いていけたらいいよねって。SWAGが悲しいとき、うれしいときってどんな感じなんだろう?みたいなことをざっくばらんに話し、一旦テーマを決めて。そこから全員がそれぞれに考えたフレーズを持ち寄って、歌詞にするために選んでいったんです。もう、いいフレーズが集まりすぎて、選ぶのが大変で(笑)。「これもいいけどこっちもいいな」って、そんな話し合いを永遠にしてました。
NAOYA 楽しかったよね、作詞。
EIKU 楽しかった。
TETTA 完成したときの気持ちよさがたまらなかったです。パズルの最後のピースをはめた感じ。たくさん添削して、満足のいく歌詞ができたときはすごくうれしかったし、作詞のよさってこういう所にあるんだろうなという実感を初めて得ました。「これはまたやりたいな」と思いましたね。
こもってます。熱量、愛情
──それにしても、HAYATOさんが伝えてくれたテーマを知ったうえで歌詞を読むと、皆さん相当愛情深いというか……SWAGへの思いが強いですね。
REI 重いですよね(笑)。
TETTA 歌詞に表れちゃってますね。
HAYATO こもってます。熱量、愛情。
──特に気に入っているフレーズなどはありますか?
HAYATO うわ、聞きたい!
TETTA 僕はね、最後の「ありがとう僕が 君のLUMINA(ヒカリ)守るよ」ですね。
HAYATO これさ、ヤバいよね!
TETTA NAOYAが「最後に『ありがとう』という言葉を入れたい」と言ってたんですけど、メロディ的に入れづらくて、最初のうちは「いい言葉なんだけど、ちょっと却下で」みたいな流れになっていたんです。
REI そうね。
TETTA でも、作り進めていくうちに「待てよ……ここいけるでしょ!」となって、みんなで目を合わせて。「ありがとう」をはめ込んで歌ってみたら、めっちゃよかったんです。しかも最後の一番いいフレーズのところに入ったので、最後のピースが埋まった感じがあった。
NAOYA 「ありがとう」、ちょっとストレートすぎるかなと思って。みんなメモ用紙にアイデアをメモしていて、僕はそこに「ありがとう」と書いてたんですけど、書いたあとに消してたんですよ。「これ違うかな」って。でも、ダメ元で出してみたら……。
HAYATO いいじゃん!となった。
TETTA なかなかないんですよ。僕らの曲で「ありがとう」ってフレーズを入れられる曲が。特に今回の「LUMINA」は感謝の気持ちを伝えたい曲だから……比喩表現で伝えるっていうやり方もあったとは思うんですけど、もうそこは、英語も使わず日本語でストレートにね。「まっすぐ伝えていこう」っていうことも、作詞するうえで最初に決めた主軸だったんです。「ありがとう」、いい言葉ですよ。いろいろ考えすぎると出てこない、素直な言葉だなと思う。
EIKUの“幸せボックス”
NAOYA 僕は、HAYATOが考える歌詞が独創的というか、ワードチョイスが面白いなと思いました。僕じゃ絶対に思いつかないようなフレーズだった。
TETTA 「何億光年」とかね。
HAYATO “世界観系”です(笑)。
TETTA ちょと宇宙を感じるんだよな。
NAOYA そういう独創的な言葉で表現しつつ、しっかりハメてくるのがすごい。
TETTA 技術的なところも見せつけてくるという。
HAYATO 自我がね。ちょっとラッパーとしての自我が……(笑)。
TETTA 「ストレートに表現しよう」と言いつつ、言葉遣いのうまさは出していきたいっていう、ラッパーのプライドが見えました(笑)。
HAYATO 僕が個人的に思ったのは、今回の曲はSWAGへの愛情の表現が多いんですけど、一方で自分たち目線の情熱や心の奥で燃えているものを表現する部分もあって。そっちの表現に関しては、REIくんがめちゃくちゃうまい。
REI 僕?
HAYATO 熱いんですよ、彼は。
EIKU 熱いね。
HAYATO これは捉え方にもよるんですが、ざっくり分けて1番のサビはSWAG目線、2番のサビは僕ら目線で歌ってるのかなと。2番のサビにはれいちゃんが考えたワードがいっぱい入ってて、それがすごくいいんですよね。サビ、全部好きだもん。「繰り返しても変わらず進むストーリー」もいいし、「届かない微かな希望だった でも今は掴めそうな気がしたんだ」もいい。
TETTA マジでいいフレーズがめっちゃあるよね。
HAYATO 前はすごく遠くに感じていた光も、今は掴めそうな気がしているっていう、時間の流れの整合性が取れてる感じも好きで。そうやって今の僕らの感情が乗った歌詞を、パフォーマンスではれいちゃんが真ん中に立って歌うんですけど。めっちゃグッときます。リハの段階から鳥肌立ってた。それくらいお気に入りです。
──作詞を通して、メンバーそれぞれのキャラクターみたいな部分も浮き彫りになっているんですね。
HAYATO で、EIKUが作る歌詞は“幸せ要素”が強いんです。幸せいっぱい!みたいなフレーズをたくさん持ってきてくれたので、それを僕ら「幸せボックス」と呼んでて。
TETTA 作詞に行き詰まったときは、ひとまず幸せボックスを見てみるんです。「ちょっと一旦、このボックスから探すか」って(笑)。
EIKU グループのみんなで詞を考えるとなったとき、向かう方向は同じでも、それぞれの思いや出てくる言葉には違いがあるから、長めのフレーズで提案するとうまくハマらないかなと思ったんです。それだったら、少し投げやりでもいいから、自分の中で思い浮かんだワードをとにかく集めて持っていこうと思って。幸せボックスを提出しました(笑)。
HAYATO 持ってきたね~。幸せボックスに入ってた言葉は、3番サビでだいぶ使われてます!(笑)
今度は僕らが返していきたい
──皆さんの思いが詰まった「LUMINA」が披露されるであろうツアーが楽しみです。最後に、ツアーへ向けた意気込みを聞かせてください。
HAYATO ツアーに懸ける思いみたいなものはこの「LUMINA」にだいぶ集約されているんですが、ツアーの目標として1つ掲げているのは、やっぱり今までのライブを超えたいなと。日本武道館に至るまでの春ツアーはかなり思いが乗ったライブができたけど、そこでもらったパワーや愛情を今度は僕らが返していきたいと思っています。ONE N' ONLYらしくブチ上げつつ、ストーリー性にもこだわった見せ方をしたいと思うので、SWAGの皆様には楽しみにしていてほしいですね。
TETTA あとは「LUMINA」というタイトルに見合うように、“光”をちゃんと演出に組み込んでいるので。
HAYATO キーワードになってるよね。
TETTA 映像だったり、演出面の美しさ、色鮮やかさにも注目してください!
プロフィール
ONE N' ONLY(ワンエンオンリー)
スターダストプロモーション所属の男性ダンス&ボーカルグループ。メンバーはTETTA、REI、EIKU、HAYATO、NAOYAの5人。2018年4月に初ライブを行い、11月にシングル「I'M SWAG」でCDデビュー。2019年5月に発売した2ndシングル「Dark Knight」ではオリコン週間シングルランキングおよびビルボードのチャート「Billboard JAPAN HOT 100」で首位を獲得した。2020年4月に1stアルバム「ON'O」をリリース。グループのTikTokアカウントは日本のみならず世界各国から反響を集め、フォロワー数は日本人男性音楽アーティストとしては最多の570万人超えを記録。2022年2月には1st EP「YOUNG BLOOD」をリリースし、7月にはブラジル・サンパウロで初の海外公演を成功させた。2023年に結成5周年を迎え、1月より5カ月連続新曲リリース企画を実施したほか、47都道府県ツアー「ONE N' SWAG ~Hook Up!!!!!!~」を開催。2024年10月にEP「Fiesta」を発表する。2025年、ユニバーサルミュージック/ Polydor Recordsと全世界契約し、6月にメジャー1stシングル「BLAST」をリリース。9月より自身最大規模となるツアー「LIVE TOUR 2025 『LUMINA』」を開催する。11月にメジャー1stアルバムとなる「AMAZONIA」をリリースした。
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