Case 3デビュー直後に電気グルーヴの
オープニングアクト
──憧れのアーティストとして挙げていた電気グルーヴと競演するという一件もありました。
夢が叶うのが早すぎて自分でもびっくりしたんですが。でもライブの何日か前に卓球さんと電話でお話しする機会を設けてもらって。ライブ当日も卓球さんが楽屋にビール2本持って来てくれて飲みながらお話しさせてもらったり。ライブが終わったあとも1時間以上打ち上げでお話しして……卓球さんの破天荒で、自分の道を突き進んでいるところは、僕にないところだなあと改めて感じました。
──卓球さんに「音楽は勝ち負けじゃないから越えるとか越えないとかじゃないよ。君はツッコミの音楽だし、俺たちはボケの音楽だから」とおっしゃっていただいたと投稿されていました。
卓球さんとさっきまで電話してた。
— 岡崎体育 (@okazaki_taiiku) 2016年6月30日
卓球さん曰く、「俺は岡崎くんに憧れられるほど大した人間じゃないし、そもそもやってる音楽も違うし、音楽は勝ち負けじゃないから越えるとか越えないとかじゃないよ。君はツッコミの音楽だし、俺たちはボケの音楽だから。」って。
そうですね。自分が憧れていた人と競演することって、アーティストにとって大きなターニングポイントになると思うんですが、それをデビューから2カ月という早い段階で叶えさせてもらったのはありがたいと思ってます。ライブでは卓球さんや瀧さんの一挙手一投足に注目して、何か勉強できることがあったらと思ってステージを観ていました。そこからフィードバックを受けて、自分のパフォーマンスでアウトプットしていることは確実にあるので、あのライブは自分にとって大きかったです。
Case 4初「Mステ」に明石家さんまと共演
……テレビ露出続々
──音楽番組からバラエティまでいろんな地上波番組にも出演されました。
ありがたいことに、テレビ局の方からお声がけをいただいて。デビュー1年目でこんなにバラエティ番組に出演させていただけるとは……という思いでした。
──特に印象深い番組はありましたか?
「明石家さんまの転職DE天職」で、(明石家)さんまさんと共演できたのは大きかったです。収録時間が6時間あって、最初はさんまさんに「岡崎さん」って呼ばれていたんだけど、収録後半になったら呼び方が「体育くん」に変わってたんです。収録中に僕の印象をいいほうに持っていくことができたのかなと。そもそも僕にとってさんまさんは「テレビの中の人」だったので、そういう方と共演できるようになったのは信じられなかったです。
──テレビ番組に出演したことによる影響にはどんなものがありましたか?
「行列のできる法律相談所」の放送後にAmazonでのデビューアルバムの予約が増えたので、テレビ露出によってセールスに影響が出るんだなって。今年もテレビ露出していって、自分の作品をしっかり宣伝していきたいと思ってます。
──音楽番組にも多数出演されましたが、中でも「ミュージックステーション」初登場は大きな話題を集めました。番組で披露したのが岡崎さんの代名詞とも言える「MUSIC VIDEO」ではなく、「Voice Of Heart」だったことが意外でしたが。
「MUSIC VIDEO」を披露するのも間違いではないと思ったのですが、YouTubeであれだけ再生してもらって、「Mトピ」でも紹介してもらった曲をやっても新鮮味はないなと。「MUSIC VIDEO」を披露すべきだったという意見もありましたけど、結果的に「MUSIC VIDEO」しか知らない層にも「岡崎体育にはこういう曲があるんだよ」というアプローチができたかなと思ってます。あと出演後の反応を分析してみたら「面白い!」って言ってくれたのはキッズ層やお茶の間層で、「なんやねんコイツ!」ってツッコミを入れているのは音楽に造詣が深そうな人が多かったんです。それを受けて、僕が今後このエンタテインメント性で勝負していくためにどの層に向けて発信していかなきゃいけないのか明確になりましたね。
──と言うと?
これから岡崎体育の露出が増えるに従って批判が出ることは当然だと思うんですけど、批判している層に迎合して音楽を作っていくよりも、賛同してくれている層に岡崎体育のよさを知ってもらうほうが大事だと考えたんです。それまでは自分に対する批判とか見て落ち込んだりしてたんですけど、この日を境にふっと気持ちが軽くなって。自分の心にフィルターをかますと言うか、簡単に言うと傷付かなくなったんです。「Mステ」出演はそういう意味でも収穫があった出来事でした。
- 岡崎体育「XXL」
- 2017年6月14日発売 / SME Records
-
初回限定盤 [CD+DVD]
3500円 / SECL-2170~1 -
通常盤 [CD]
2800円 / SECL-217
- CD収録曲
-
- XXL
- 感情のピクセル
- Natural Lips
- Horoscope
- まわせPDCAサイクル
- 電車で聴くと映画の主人公になれる曲 (Interlude)
- Open
- 観察日記
- Snack
- 鴨川等間隔
- 式
- 初回限定盤DVD収録内容
-
- 感情のピクセル(Music Video)
- Natural Lips(Music Video)
- 式(Music Video)
- 岡崎体育といっしょ!バーチャル食事デート体験(その1)
- 岡崎体育といっしょ!バーチャル食事デート体験(その2)
- JINRO presents 岡崎体育ワンマンツアー「シマウマの中でも比較的凶暴なほう」幕間映像
- JINRO presents 岡崎体育ワンマンツアー「キミイロハートII」
-
- 2017年10月9日(月・祝)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
- 2017年10月13日(金)愛知県 DIAMOND HALL
- 2017年10月15日(日)大阪府 なんばHatch
- 2017年10月28日(土)北海道 Sound Lab mole
- 岡崎体育(オカザキタイイク)
- 1989年生まれ、京都府出身の男性ソロアーティスト。2012年より地元のスーパーマーケットで働きながら「盆地テクノ(BASIN TECHNO)」の伝道師として活動を開始する。自主制作アルバムを発表しながら、関西を拠点にライブ活動を展開。キャッチーなテクノポップサウンドと独創的な歌詞の妙、口パクによる強烈なライブパフォーマンスが注目を集める。Twitterに投稿した「冷蔵庫に貼ってあったメモ書きを英語風に読んでみた」と題した動画や、歌詞世界を忠実に再現したミュージックビデオ「MUSIC VIDEO」が話題になる。2016年3月にメジャー(巻尺)に音源を付けた“メジャーデビューアルバム”「MEASURE」を、5月にSME Recordsから正真正銘のメジャーデビューアルバム「BASIN TECHNO」をリリース。2017年3月に「MUSIC VIDEO」のクリエイティブや話題性が評価され、「第20回文化庁メディア芸術祭」で新人賞を受賞する。同年6月に2ndアルバム「XXL」を発表。