「真夏の太陽」＝海と太陽をバックにした亀田さん!?

──新曲「真夏の太陽」は、まさに今の季節にふさわしい楽曲になりましたね。

初めての夏ソングなので、自分としてはすごく新鮮な感じでしたね。夏が来るドキドキ感のあるイントロを経て、Aメロにはちょっと優しい雰囲気があるんだけど、サビではパンチのあるサウンドになっていく。1曲の中にたくさんの要素が入っているので、いろんな表現ができそうだなって思いました。

──毎回、亀田さんから楽曲のイメージカラーが告げられるそうですが、今回は？

最初は「水色」って聞いてたんですけど、後から「あ！ 赤もあるな。Bメロにはちょっと雲がかかってる感じもあるし」みたいに、けっこう細かいイメージがいただけました。

──大原さんが感じたように、まさに1曲にいろんな景色が詰め込まれているということですよね。

そうなんです。レコーディング当日の朝に亀田さんからメールが届いて。それには海と太陽をバックに、赤いTシャツを着た亀田さんの自撮り的な写真が添付されていて。「これが“真夏の太陽”！」みたいな（笑）。それを見て、私の中のイメージがしっかり固まったんです。わかりやすく、具体的なものを見せてくださる亀田さんの優しさを感じました。

──その写真があったことで、レコーディングでの歌声にも変化はありましたか？

最初に自分が思い描いていたものとは違う感じになったところはあったと思います。写真の亀田さんのこともイメージしましたし（笑）。

──今回のボーカルは、夏らしい透明感を感じさせつつも、どこか大人っぽい雰囲気もあって。キャピキャピしすぎていない感じがいいですよね。

確かにAメロでは落ち着いてメッセージを伝える感覚を大事にしたんです。なので、フレッシュさを出したいという思いはありつつも、大人っぽい表情も出たのかなって。

──で、サビではしっかりハジけた表情も感じられますし。

サビは海風に当たっているような気持ちで歌いましたね。同時に、恋愛の要素も入っているので、前に進んでいくぞというガッツな感じとか、ちょっとキュンとするかわいらしさとか、いろんな表情も込めつつ。いろんな歌い方をしてるから忙しいんですけど、亀田さんの写真を着地点にすることでうまく歌えたと思います（笑）。

──レコーディングブースの中で夏の風景を思い描くのって大変だったりしませんか？　 録りの段階では季節的にも夏じゃなかったりするわけですし。

実はこの曲のレコーディング直前に、お仕事で南の島に行ったんです。向こうの海はほんとにキレイで、めちゃくちゃ気持ちよかったです！ だからブースの中でもすんなりと夏とか海のイメージができましたね（笑）。

──カップリングには、「Glorious morning」と「My Way」という2曲も。サウンドのスタイルは異なりますが、今回は3曲とも元気を与えてくれる楽曲がそろいましたね。

どの曲も明るい曲ではあるけど、それぞれで違った明るさが表現できたと思うんですよね。「Glorious morning」は、朝が苦手な人に対して優しく寄り添ってあげることで、明るく元気な気持ちを与えられる曲になったと思います。もう1曲の「My Way」はけっこうグイグイと引っ張っていってあげられるような曲。アルバムに入っていた「READY GO!」の世界観に通ずるような、ちょっと男前な私が出せたらいいなと思って歌いました。毎回そうなんですけど、曲を通して自分自身、いろんなことを教えてもらえてるなって今回も改めて思いましたね。

成長した私を感じてもらいたい

──10月からは2度目の全国ツアーが開催されます。おそらく10代最後のツアーとなるわけですが、どんなものにしたいですか？

前回は4公演だったんですけど、今回は追加公演も入れて12本！ 内容はまだ具体的に決めてはいないんですけど、前回のツアーを経て成長した私を感じてもらえるような内容にしたいなって思ってますね。もっとこうしたいな、こんなこともしたいなっていうことも見えてきたので。

──やりたいことを具体的にあげるとすると？

アルバムが出てからしばらく時間が経ったので、会場の人たちと一緒になってすべての楽曲を歌えるような、そんなライブを目指したいです。そのためには私自身のパフォーマンスでみんなをもっともっと巻き込んでいけるようにならなきゃいけないんですけどね。私はあんまり自分に対しての自信を持てない人なんですけど、今回のツアーでは1本1本のライブが自信につながるものになればいいなって思います。初めて行く場所も多いので、何を手に入れることができるんだろうって、今からワクワクしてます！