音楽ナタリー Power Push - ニコナタ(音楽)Da-iCE
必要なのは楽しむ気持ちと貴重品!「超会議」初登場
ライブハウスツアーの思い出
──「超音楽祭 2016」のステージはこうしたい、といったようなプランは考えていたりしますか?
大輝 ラインナップを見ても、僕らのようなダンスボーカルグループは特殊だと思うんです。観に来てくれる方たちにどうやって自分たちのことをわかってもらおうかっていうところはこれから考えていこうと思うんですが、とにかく僕らなりの音楽を伝えたいと思います。
──いわゆる“ホーム”ではないライブイベントに出る際は、どういった心持ちで臨むんですか?
雄大 燃えますね! 例えばホームのときって、ユルいMCでもみんな笑ってくれるから甘えちゃう部分もあったりするんですけど、アウェーは勝負なので。自分たちの個性を前面に押し出していく感じでパフォーマンスをしていますね。それまで全然ノっていなかった人が、「手挙げてください!」って言ったときに手を挙げて、次第にノッてくれるのを見付けたときなんかは「おっしゃあ!」って思います。
想太 「とにかく聴いてください!」っていう気持ちをしっかりと持ってステージに立つことを大事にしています。「聴きたい人だけ聴いて」じゃなくて、「一緒に楽しんで」っていう僕らの思いをしっかり全力で伝えよう、っていう思いを全員が持って、ライブに臨んでいますね。
大輝 パフォーマンスにも気合いが入るよね。ピリピリした空気感があって、やりがいがある。僕ら昔からそういう所に行くほうが多いしね。
徹 ホームのライブのほうが断然少ないね。
大輝 うん。いろんなジャンルのアーティストさんと対バンをしてきたんで、そういう状況も楽しめるグループだと思います。
ライブハウスツアーの思い出
──Da-iCEのライブについて伺えればと思うのですが、皆さんは昨年5月から今年の1月にかけて大規模なライブハウスツアーを行いました。ツアーを振り返ってみて、いかがでしょう。
大輝 全都道府県に行ったもんね。そんな経験、なかなかできないよね。
想太 自分たちのライブパフォーマンスの成長は実感できたかな。いろんな会場でやらせてもらって、会場の大きさだったり空気感だったりもその日によって違うし、50何公演もあれば、雨の日も雪の日もあった。そんな中で、お客さんのテンションに左右されない僕らなりの盛り上げ方みたいなものをすごく学んだ気がします。
──特に成長を感じたのはどういったところでしょう。
想太 ステージに貼ってある立ち位置の番号を気にしなくても、フォーメーションがそろうときがあったよね。
大輝 あったね。
想太 番号が貼られていない会場もたくさんあったんで。そういうところで、周りを見る力が養われたと思います。
雄大 結束力も強くなったよね。
大輝 経験値が増えたっていう部分もあるだろうね。
──特に印象に残っている場所などはありますか?
大輝・想太 和歌山ですね。
想太 和歌山、プロレス入場だったんですよ! ステージ裏に楽屋がなくて、違う建物の中に楽屋があるんです。だから開演時間になったら衣装のまま道路を歩いて、お客さんが入って来る入口から僕らも入場するっていう(笑)。1曲目のイントロを倍に伸ばしてね。お客さんも「え、ここ通るん!?」って反応でした。
颯 楽屋と客席の仕切りがカーテン1枚のところもあったね。
想太 「お客さんとトイレ一緒なんで、先に行っておいてください」って言われたライブハウスもね。
──では、皆さんがライブをしていて“アガる瞬間”はどんなときでしょう?
想太 僕は自分たちの表現しているものと、お客さんが感じているものが同じだと思えたときですね。楽しい曲で笑顔になってくれたり、悲しい曲では悲しんでくれたり……僕らのパフォーマンスで会場の空気が変わっていくときに、一番気持ちが上がります。
──空気が変わる様子って、感じ取れるものですか?
想太 その場では気付かないのが理想なんですよ。歌を歌っている最中に「違和感あるな」とか、ほかのことを考えてしまったら、それは曲の世界に入れていない証拠ですし。ライブが終わったあとに「今日は本当に楽しかった」と思えたときは、自分たちがしっかり表現して、さらにお客さんにも反応してもらえたライブができたときだと思うので。終わってからですね。気付くのは。
雄大 僕はイントロが流れた瞬間にお客さんが「わあーっ!」と沸いたときとかに「よっしゃ、行くぞ!」って思う。
想太 わかる。
雄大 「魅せてやるぜ!」みたいな気持ちになりますね。
颯 僕は、自分たちが気合いを入れて出ていったら、それ以上の気合いをお客さんから見せられたときですね。「あ、自分たち足りてないな。もっと気合い入れなきゃ!」って、お客さんがもう1段、ギアを上げてくれるような感覚があります。
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ニコニコ超会議2016
2016年4月29日(金・祝)千葉県 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
2016年4月30日(土)千葉県 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
超音楽祭2016
4月29日 出演者
新しい学校のリーダーズ / THE IDOLM@STER SideM(S.E.M)/ THE IDOLM@STER SideM(DRAMATIC STARS) / アップアップガールズ(仮)/ 綾野ましろ / アルスマグナ / いかさん / GARNiDELiA / Gero / シオカラーズ(Splatoon)/ デーモン閣下 / 9nine / 虹色オーケストラ / 春奈るな / HISASHI(GLAY) / 松崎しげる / 三戸なつめ / 古坂大魔王
4月30日 出演者
RAB(リアルアキバボーイズ)/ AiZe / A応P / 小林幸子 / Da-iCE / 高木ブー / でんぱ組.inc / 松岡充(MICHAEL)/ みきとP 「みきとの遭遇!in 超音楽祭2016」 / 妄想キャリブレーション / RADIO FISH / ROOT FIVE / 古坂大魔王
Da-iCE(ダイス)
2011年に結成された、ボーカリストの大野雄大、花村想太、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人からなるダンス&ボーカルユニット。クラブやライブハウスを主な活動の場として年間100本を超えるライブを行い、2012年にはAAAのツアーのオープニングアクトに抜擢された。同年12月にミニアルバム「Da-iCE」でインディーズデビューする。2013年にメジャーデビューが発表され、2014年1月にユニバーサルシグマからメジャー1stシングル「SHOUT IT OUT」をリリース。同年4月に2ndシングル「TOKI」、8月に「ハッシュ ハッシュ」と短いスパンで作品を発売する。10月には1stアルバム「FIGHT BACK」をリリース。2015年5月から2016年の1月にかけては、大規模なライブハウスツアー「Da-iCE Live House Tour 2015 - PHASE 4 -」「Da-iCE Live House Tour 2015-2016 -PHASE 4 HELLO-」を実施し、3万人を動員した。2016年1月には2ndアルバム「EVERY SEASON」を発表。4月にはシングル「WATCH OUT」とライブDVD「Da-iCE Live House Tour 2015-2016 -PHASE 4 HELLO-」を同時リリースした。