「西川貴教のイエノミ!! 三周年記念スペシャル ～特別夜～」を終えて

──今日はお疲れ様でした。改めて「イエノミ!!」3周年おめでとうございます。

ありがとうございます。「イエノミ!!」3周年の締めくくり、そして4周年のスタートにふさわしいのかな？（笑）何はともあれ、今日は楽しい放送ができました。

──これまでに多くのゲストが登場した「イエノミ!!」ですが、振り返ってみてどうですか？

そうですねえ、最初の頃からゲストのプロモーションも含めて、出ていただけてよかったなと思えるものではあったんです。アイドルの子が出たいと言ってくれるようになってからは実際にたくさんのアイドルにも来ていただきましたし、それによってこの番組きっかけで普段アイドルに興味がなかった人がファンになったっていうこともありましたね。ずっとそのアイドルを応援してるファンの方にも、「えっ、こういう子だったの？」とか「普段活動しているときとは全然違った表情が見れた」みたいなことを言っていただけたりしたのですごいうれしかったです。

──ラジオやテレビと比較して、ニコ生の魅力ってどんなところにあると思いますか？

ラジオの場合は音を聴きながらいろいろイマジネーションを膨らませるってところに面白さがあると思うんです。ニコ生ではそこに視覚的要素が加わることで、例えばその子が声や言葉を発しなくても表情の変化なんかを個性として伝えられたりするっていうのは強みとしてあるかな。絵がついてるとはいえ、すごくラジオに近い。でも “昔のテレビ”にも近くて、ラジオとテレビのあいのこで両方のよさが出せるっていうか。

──昔のテレビ？

昔のテレビって無茶苦茶だったし、その中だから許されるいろんな魔法がかかる特別な箱だったと思うんです。でも最近では視聴者の心象であったりとかいろんなものを気にするあまり、昔のテレビでよかった面白さみたいなものがどんどん削れてきちゃってる感じはしてるんですよね。

──西川さんが執拗にいじられてる姿をテレビで観てきた人も多いと思います（笑）。

僕もそうですけど、例えばバラエティで叩かれたり、腐らせられたり、激しいツッコミがあったりしますけど、あれって当然ですがきちんと愛情やコミュニケーションがあって成立してるわけです。テレビに出るっていう時点である程度それをみんな覚悟して出てる。でもここだけはお互いどうしてもやめとこうねってことはきちんとみんなが把握した上で進行してる。それでもいつの間にかその前提を飛び越えて「あれはよくない」みたいな意見が目立つようになってしまってますけど、ニコニコ生放送には今日の雰囲気も含めてテレビでもラジオでもない面白さがあるような気がしますね。

──ニコ生に新しい可能性を見出しているわけですね。

そうですね。今回、「イナズマロック フェス」のキャンペーンで滋賀、大阪、愛知を1日かけて巡ったんですけど、その様子をカメラ1台、Wi-Fi8台体制で生中継したんです。初めての試みでしたけど、これだけあれば世界中に発信できちゃうってのは改めてすごいなと思いましたね。先日のワールドカップもそうですけど、現地の情報って実際の試合かスタジアム周辺のものばかりで画一化してるっていうか。でも僕らがユーザーとしてほんとに知りたい情報って、観光ガイドに載ってないような現地の美味しい店だったり、「ブラジルでほんとに危ないところってどこなのかな？」とかリアルなものじゃないですか？

──確かにリアルな現地情報はあれば便利ですね。

そういうものを扱えるメディアの特性として、今後ジャーナリズムみたいなものも変わっていくんじゃないかなって思います。僕がやるかは別として（笑）。

──最後に「イエノミ!!」ファンにメッセージをどうぞ。

僕らは僕らなりにこれからもまったりやっていきますんで、今後とも皆さんお付き合いください！