みやかわくん|夢に向かって走る人へ届け!苦悩を乗り越えたみやかわくんが贈る応援歌

6月にメジャーデビューを果たしたみやかわくんが、10月17日に1stシングル「イダテンドリーマー」をリリースした。

表題曲の「イダテンドリーマー」はみやかわくんが自身の経験をもとに歌詞をつづったナンバー。夢に向かってがんばる人たちに贈るみやかわくんからの応援歌となっている。今回のインタビューでは「イダテンドリーマー」の収録曲についてはもちろん、メジャーデビューしてから3カ月を過ぎた現在の心境、これから始まるツアーについてなど、みやかわくんにたっぷり語ってもらった。

取材・文 / 清本千尋 撮影 / 草場雄介

式根島への恩返しができた夏

──6月にミニアルバム「STAR LAND」でメジャーデビューして、もう3カ月が経ちましたね。メジャーデビューをしたという実感はありますか?

みやかわくん
みやかわくん

そうですね。街で自分の曲が流れていたり、テレビの歌番組に出ているのを家で観て、生活の中に自分の音楽が溶け込んでいるのを感じると、メジャーデビューしたんだと実感します。自分が出た回の「バズリズム02」(日本テレビ系の音楽番組)を友達と一緒に家のテレビで観たんですけど、みんなそろって口をポカンと開けたまま観ていて(笑)。終わったあとも「今歌っていたのは本当に自分なのかな?」と思うくらい、不思議な感じがしました。でも初めてリスナーの皆さんと同じ環境で自分の歌う姿を観て、「ちゃんとアーティストをやっているな」って俯瞰で見られたんですよ。

──TBSの音楽特番「音楽の日」では、盟友のスカイピースとも同じ時間帯に出演していました。

僕が歌っているステージの向かいにあるステージにスカイピースの2人が控えていて、こっちに向かって手を振ったり「みや!」って呼んだりしてきたんですよ(笑)。お客さんも入っていて、仲のいい人たちもいて、普通のライブって感じで楽しかったです。

──出番はかなり早朝の時間帯でしたが。

ちょうどその時期は「スターランド」のミュージックビデオを式根島で撮っていて、毎日のように朝4時から撮影をしていたんですよ。だから昼に寝て夜に起きるっていうサイクルを維持しないといけなかったので、逆にありがたかったです。あの時期だと一番元気な時間帯にライブができました(笑)。

──「STAR LAND」はオリコン週間デジタルアルバムランキングで2位、週間アルバムランキングで8位を獲得しました。

びっくりしました。ありがたいですよね。ランキングを見ていたら宇多田ヒカルさんの下に僕がいて驚きました。兄が宇多田ヒカルさんのことが大好きなので、すぐにランキングの画像を貼って「これ、本当にお前?」ってLINEを送ってきて。で、僕は「たぶん」って返しました(笑)。兄以外もみんなすごく喜んでいて、家族のLINEグループがすごく盛り上がっていました。

──この夏はみやかわくんのファンがたくさん式根島を訪れたそうですね。以前のインタビュー(参照:「Coming Next Artists」第35回 みやかわくん|インタビュアー:須賀健太)で「大好きな地元に恩返しをしたい」とお話しされていましたが、まさにその状況になりつつあるのではと思いました。

今年は僕経由で式根島の存在を知って、実際に島を訪れてくれた人が去年の何十倍もいたそうなんです。両親もすごく喜んでいました。ただ「いいところだから行って!」と宣伝してお客さんを呼んだと言うよりも、「スターランド」の楽曲やMVで式根の魅力を感じて行った人が多いみたいでうれしかったです。実家のお店に「みやかわくんを応援しています」って来てくれた方も多かったみたいで、母はその方たちの写真を撮って送ってくれるんですけど、その写真を見て「あ、◯◯さんだ!」って知ってる顔を見つけるのがこの夏の楽しみでした。

憧れのflumpoolとの共演

──みやかわくんのこの夏のトピックと言えば、由比ヶ浜にある「AMUSE SEASiDE STUDiO『夏音-Canon-』」でflumpoolの阪井一生さんと共演したことも大きいですよね。憧れのバンドのメンバーと共演できる機会なんてそうそうないですから。

本当にぜいたくな経験をさせてもらいましたね。自分のライブだとうるさいぐらいにベラベラしゃべるのに、その日はflumpoolさんのいちファンとして下手なことを言えないっていうのと、ちゃんとリスペクトを持ってステージに立っているんだっていうことをなんとかして伝えなくちゃという思いでいっぱいで、全然しゃべれませんでした。

──観客はflumpoolのファンが多かったと思うので、緊張はひとしおですね。

みやかわくん

そうなんです。僕が「君に届け」のカバー動画を上げて、flumpoolさんのMVの再生回数を上回ったときにflumpoolさんのファンの中で「こいつ何者だ!?」って話題になったんですよ。それで誤解をされることも多かったので、誤解を解きたかったんです。でもその動画をきっかけに阪井さんにお声掛けいただいてライブに出ることになって、それを記念して僕はflumpoolさんの「星に願いを」のカバー動画をYouTubeに上げたんです。概要欄にはflumpoolさんや今回のライブ出演への並々ならぬ思いをつづって。そしたら僕がflumpoolさんの大ファンだって知らなかった、flumpoolさんのファンの方からたくさんメッセージをいただいたんです。中でも「今までみやかわくんを偏見の目で見てたんですけど、本家へのリスペクトも伝わったし、すごく素敵なステージでした」っていうメッセージをいただいたときにはホッとしましたね。

──当日のライブの雰囲気はどうだったんですか?

バンドの皆さんが演奏を間違えたら間違えたで「間違えたわー」って笑ってるような、ラフな雰囲気のライブでした。いつもオケを使ったり、バンド編成で歌っているので、アコースティック編成で歌うのが新鮮でした。ましてや演奏している皆さんがあこがれのアーティストさんたちだったので幸せなひとときでしたね。

──療養中の山村隆太(Vo)さんが復帰されたらflumpoolとの対バンも期待したいです。

山村さんが帰ってきたら……でもTwitter上でしかまだお話したことがないので、まずはお会いするだけでもできたらなって思っています。