05. LiGHTS CAMERA ACTiON
[作詞:TAKE-PEE / 作曲・編曲:Hi-yunk(BACK-ON)]
「思わずあなたも縦ノリに!? モンアイちゃんの激ロック」
by ナオ・オブ・ナオ
──この曲はラウドロック好きのナオさんにはたまらないサウンドですね。
ナオ 私は激しめのロックが大好きなので、この曲をいただいたときに「めっちゃ好き!」って思わず声が出ました(笑)。豆柴の大群時代からいろんなロック系の曲をいただいてきましたが、これまでのロックチューンとは違った洋楽に近い、ちょっとおしゃれなテイストですね。英語が多めの歌詞でリズムも強いので、日本の方だけでなく海外の方もノッていただける曲なんじゃないかなって。WACKのロンドン公演でもパフォーマンスしたんですが、とても盛り上がりました。
──歌詞はモンアイとしての意思表示が込められているように感じました。「水曜日のダウンタウン」発のグループというところから一歩踏み出して、自分たちの姿を示すような。
モモチ 「LiGHTS CAMERA ACTiON」はモンアイをモンアイにしてくれる1曲ですね。この曲に限らず、「突破」の曲たちが私たちの気持ちを引き上げて、新しい世界に連れていってくれるような感覚があります。
06. イッキイチユウナイト
[作詞:R.M.D / 作曲・編曲:Hi-yunk(BACK-ON)]
「恋はみのるまでが一番楽しい♡」
by モモチ・ンゲール
──モモチさん考案のキャッチフレーズの通り、恋に発展するまでの思いを描いたラブソングですね。
モモチ モンアイはこれまでかわいい系の恋愛ソングがあったんですが、この曲はリアルな恋愛感情を歌っているという点で新境地ですね。世の学生には共感してもらえて、バイト経験のある人にはあの頃を思い出してもらえるような1曲だと思います。
ナオ 恋の駆け引きみたいな描写がいいよね。
──このキャッチフレーズ、モモチさんの本音が出てるんですね? 「恋はみのるまでが一番楽しい♡」って。
アイカ そうなの?
ナオ そうだよね(笑)。まあ駆け引きが楽しいって、なんかわかる。
モモチ 私の本音ですね。たくさん恋をしてきたと見せかけて、そんなことはないんですけど(笑)。恋愛マンガを読んでキュンキュンする感じ、わかります? それです! この曲で甘酸っぱい気持ちになること間違いなしです!
07. それ ちょーだい♡
[作詞:TAKE-PEE / 作曲・編曲:大中美穂]
「それ ちょーだい♡」
by アイカ・ザ・スパイ
──モンアイは食いしん坊が多いらしいですが、一番よく食べるのは誰ですか?
一同 せーの!(指を向け合う)
ナオ (結果を見て)アイカですね。
アイカ です(笑)。だから「それ ちょーだい♡」は私の自己紹介ソングだと思ってます。基本的にナオ以外は食いしん坊で、ナオは食べ物を譲ってくれる人。うちとレオナとモモチはポテチを食べてたら「最後の1枚もらうね」って図々しく言っちゃう人です。
モモチ 1人で2個ずつ食べられるときはナオが1つ譲ってくれて、残りの1つになったら奪い合う(笑)。
アイカ この曲は、そうやって最後の1つを取り合うメンバーの食いしん坊なところを紹介するような歌詞ですね。歌詞も「ねぇ♡ 最後の餃子もらってもいい?」という、楽屋とかでの“モンアイあるある”の光景が描かれつつ、「ポンポコがペコリン」というかわいい表現もあれば、「遠くからでも見えてます」という食に対する強い気持ちも表れてるので、歌っていてお腹が空いてきます(笑)。歌詞にある「最後の餃子」は、ライブでは地方によってその土地の食べ物に変えて歌ってます!
──なるほど。どんな歌詞に変えたんですか?
アイカ 初披露の沖縄での追加公演は2部制だったので、2回披露できたんです。1回目は普通に歌って、2回目はサーターアンダギーを選びました。歌詞のハマりを考えて「アンダギー」に省略しましたけど。
ナオ 途中ふざけて早口で「最後のサーターアンダギーもらってもいい?」って早口で歌ったりもしてね。この曲の仮タイトルは「最後の餃子」だったんですけど、ライブでいろいろアレンジを楽しめるようにタイトルを変えたというエピソードもあります。各地でどんな替え歌になるかを楽しみにしてくれたら面白いかなと思って。
08. 現実逃避
[作詞:八味 / 作曲・編曲:Hi-yunk(BACK-ON)]
「ヤなこと、忘れよ?」
by レオナエンパイア
──こちらはR&Bテイストで、モンアイ初のオートチューンを採用した曲ですね。
レオナ いい意味でモンアイ、豆柴らしさはないですよね。どちらかというと都内某所の都会的な楽曲に近いような。Dメロでガラッとメロが変わる部分が聴きどころです。
──2番Aメロの振付とフォーメーションが歌詞にぴったりで、かつ大人っぽさがあってカッコいいなと思いました。ひらりとスカートが舞うような振りとか、顎をクイッと上げる仕草とか。
ナオ うれしいです! おっしゃる通り、大人っぽい振付にしてみました。歌詞も都内某所の都会的なエッセンスが混ざっているので、普段はキャッチーな振付を意識するところ、この曲をはじめ、今回のアルバムの曲は大人っぽくニュアンスを出せるようなダンスが増えました。
──大人と言えば、レオナさんですもんね?(※モンアイの最年長はレオナ)
レオナ え? 大人っぽい? あ、なんだ年齢のことかー! なーんだ!(笑)
モモチ モンアイは最年長がこの感じなのがいいと思うんですよねー!
──レオナさんから大人っぽさは感じない?
ナオ 大人っぽさはない。
アイカ 感じたことない。
モモチ 一度もないかも。
レオナ らしいです(笑)。この曲で大人っぽさを出していけたらいいなと思います。
──ちなみに収録曲の方向性はスタッフさんサイドにお任せなんですか?
レオナ いえ、みんなで「こういう曲が欲しい」というリファレンスは提出しました。私はテクノポップのリファレンスを送って、「現実逃避」と「Make it blur」を作っていただけました。中でも「現実逃避」はオートチューンが使われているし、まさに自分がやりたかったことが実現できてうれしかったです。
09. Make it blur
[詞・作曲・編曲:YUKO]
「そんなときもあるよね」
by レオナエンパイア
レオナ この曲も大人っぽくて、おしゃれな曲です。クラブみたいなキラキラした場所で着飾ってみたけど、やっぱり思うように輝けなかった。まあそんなときだってあるよねと切ない女心を歌っています。ライブでお客さんと一緒に盛り上がる曲というよりは、私たちが曲の世界観で魅せる曲ですね。私はこの曲で初めてラップに挑戦しまして、ラップパートだけを集中的に練習するレッスンを受けました。
──ラップにもともと興味があったんですか?
レオナ はい。前から好きだったので、ラップ曲があったら私が(うちが)やりたいと立候補したんです。
10. AME
[作詞・作曲・編曲:YUKO / ギター演奏:Hirotaka Ogawa]
「自分の中のネガティブ」
by モモチ・ンゲール
モモチ 多くの人はラブソングに捉えると思いますが、私としては自分と向き合っている曲だと思いました。ついネガティブになってしまったとき、1人で夜に聴きたくなるような。アイカはラブソングとして捉えていたので、聴いた人それぞれの感覚で聴いてくれたらうれしいです。
──モモチさんにとって「AME」は、自分のネガティブな部分に寄り添ってくれる歌だったということですね。
モモチ 私は夜に1人で一人反省会とかをしちゃうタイプで、そんなときの自分を表現してくれているなって。歌詞にあるように素直になったほうが楽だし、“現状維持バイアス”に負けたくないと思うこともある。でもダメダメな部分ばかりを気にしていられないから、自分と戦わないといけない。自分をいさめるような言葉も多いので、聴いてネガティブな部分で共感するというより、自分に寄り添ってくれる優しさを感じます。