ナタリー PowerPush - ももクロマンチョコ

ももクロとビックリマンが夢のコラボ!開発担当が語るこだわりとは?

商品開発担当に聞く!「ももクロマンチョコ」へのこだわり

発売前から大きな反響を呼んでいる「ももクロマンチョコ」。ももクロとビックリマンのコラボレーションというこの商品はいったいどのように作られたのか。ナタリーでは、株式会社ロッテ商品開発部ノベルティ企画室室長の立花司とチョコレート担当の本原正明にインタビューを行いその秘密を探った。

──まずは「ももクロマンチョコ」を作ることになったきっかけから教えてください。

左から立花司、本原正明。

立花 ももいろクローバーZさんには、ロッテアイス「爽」のCMでずっとお世話になっていて。彼女たちの明るいキャラクターを見ているうちに「これはチョコレート……特にビックリマンと掛け合わせたら面白いんじゃないか?」と思ったのがきっかけです。あと、ももいろクローバーZさんはファン層が幅広いということもお聞きしていたので、ビックリマン世代の30代の方はもちろん、若い方にも楽しんでいただけるのではないかと思いました。

──ビックリマンといえば、やはり封入されているシールが特徴ですよね。今回シールのイラストでこだわったところはどこですか?

立花 百田さんならえくぼや八重歯、玉井さんは食いしん坊なのでおにぎりを持っていて、高城さんは霊感が強いなど、それぞれの特徴を表す要素をシールの中に盛り込んでいます。あとビックリマンのシールは、それぞれのキャラの得意技がイラストで表現されていますので、例えば有安さんのスプーン曲げや、佐々木さんのアイドル的な面など、それぞれの得意技をイラストで表現して、なるべくビックリマンの世界観に近付けています。

──ナタリーのニュース(参照:ももクロがビックリマンに!「ももクロマンチョコ」誕生)で紹介したときも、ファンの方から「箱買いしたい!」という反響が数多くありました。

立花司

立花 ありがとうございます。ビックリマンとのコラボ企画というのは、実は社内でもあまり例がないんです。ですので、今回はよりビックリマンらしく、できるだけビックリマンを再現しようと何回もテストを繰り返して作っていきました。その結果相当クオリティの高いものができあがったと思っています。

──今回は全部で20種類+シークレット2種類のシールが封入されています。「Z伝説 ~終わりなき革命」「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」という3曲の衣装がイラスト化されていますが、この3曲を選んだ理由はなんですか?

立花 やはり彼女たちは楽曲はもちろんですが、衣装が非常に個性的なので、その中でも5色のカラーがしっかり出ているものや、キャラクターとしてイメージが広がるものを選んでいます。「サラバ、愛しき悲しみたちよ」に関しては、ビックリマンに「悪魔VS天使」という構図があるので、非常に親和性が高いなということで選びました。それとシークレットの2種に関しては、実は今回描いていただいたイラストレーターの方のご好意で、特別に追加されました。

──なるほど。シークレットにいったい何が描かれているのか気になるところですね。それとビックリマンといえばシールの裏面にキャラクターの特徴が書かれていますよね。

立花 裏面では、彼女たちのもつ特徴などのデータを紹介しています。ビックリマンチョコでもシールの裏面に「○○のウワサ」といった文章が書かれているのですが、「ももクロマンチョコ」もそれにあわせて、細かいところまでビックリマンらしさを再現してみました。

──これだけ細部にこだわって作られたということは、お2人もももクロのファンだったりするのでしょうか?(笑)

本原 はい。大好きです(笑)。

立花 我々のようなおじさん世代でもちょっとキュンとなりますからね。年齢問わず人気があるのはわかります。単なるアイドルじゃないなと。

本原正明

本原 僕は実は、たぶんデビュー前だと思うんですが、路上ライブを一回見たことがあって。そのときはそれがももクロさんだとはわかっていなかったんですが、その路上ライブの映像をどこかで観たときに「あれ、これ観たことあるな」と思って(笑)。そのときにやはりすごくパワフルで、周りを巻き込んで観ている人を楽しくさせるところが彼女たちの特徴だと感じましたし、観ていてすごく元気になれるなと思いました。そういうところが僕はすごく好きですね。

──「ももクロマンチョコ」発表後の反響はどうですか? ももクロファンだけでなく多くの方が興味を持っているように感じるのですが。

本原 そうですね。社内外からの反応もかなりすごくて、発売前にニュースが出た途端、いろんなところから「うちでも販売させてほしい!」という問い合わせが殺到しています。

立花 おいしいだけじゃなく、お菓子には楽しさやエンタテインメント性も大切ですからね。今回はとてもいい仕掛けができたかなと思っています。「ももクロマンチョコ」を通して「ビックリマンチョコ」に興味を持ってくれる方もいるでしょうし、そういう方には「こんなシールがついたおいしいお菓子があるんだよ」ということを知ってもらって、幅広い層の皆さんにぜひ食べていただきたいなと。

──では最後に「ビックリマンチョコ」の今後の展開についても教えてください。

本原 「ビックリマンチョコ」は「悪魔VS天使」の企画が始まってから、来年がちょうど30年目なんです。これを機にコアなファンの皆さんはもちろん、若い世代の方にもビックリマンをもっと愛してもらえるように、来年はいろいろな展開を計画しています。ぜひご期待ください!

ももクロマンチョコ

ももクロマンチョコ

2013年9月3日 発売
東日本先行(静岡含む)でコンビニエンスストア・駅売店限定発売
※西日本は2013年11月中旬発売

ももいろクローバーZ(ももいろくろーばーぜっと)

ももいろクローバーZ

百田夏菜子、佐々木彩夏、玉井詩織、有安杏果、高城れにの5人からなるアイドルグループ。

2008年に「ももいろクローバー」として結成。「週末ヒロイン」「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズのもと全国津々浦々でライブ活動を行い、2009年7月には1stシングル「ももいろパンチ」をリリース。2010年5月にはシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューを果たした。 2011年4月に行われた中野サンプラザ公演を最後に、メンバーの早見あかりがグループを脱退。このライブ終了直後に「ももいろクローバーZ」へ改名し、5人編成での活動をスタートさせた。

2011年7月にはももいろクローバーZ改名後初のシングル「Z伝説 ~終わりなき革命~」「D'の純情」を発表。同年7月に発売された1stアルバム「バトル アンド ロマンス」は、全日本CDショップ店員組合が選出する「第4回CDショップ大賞」で大賞を受賞した。2013年4月には2ndアルバム「5TH DIMENSION」をリリース。