森脇健児、ガチトークを仕掛ける
──森脇さんには日々のルーティンってありますか?
森脇 夜9時半くらいに寝て、夜中の3時くらいに目が覚めるのよ。仕事の内容にもよるけど、基本は夜10時くらいには寝るようにしてるね。
百田 体のためですか?
森脇 眠たいねん。
高城 ははは(笑)。
森脇 練習して、お酒飲んでご飯食べたらもう眠たいねん。
高城 ゴールデンタイムに寝てますね。
森脇 そう。成長ホルモン出るらしいからな。
百田 で、深夜3時に起きるんですか?
森脇 いっぺん目が覚めてすることないからラジオ聴いて、しばらくしたらまた寝るんやけど。「オールナイトニッポン」の2部の三四郎の番組をめちゃめちゃ聴いてるけど、前に川上(アキラ氏 / ももクロプロデューサー)さんがラジオで話してたのも聴いたよ。女の子の場合、特にお肌にも影響が出やすいだろうから、生活リズムに関しては今から意識して整えていくに越したことはないわな。でも難しいよなあ。お酒だって飲みたいだろうし、遊びたいだろうし、恋もしたいだろうし。
百田・高城 ……。
森脇 そういうのを経験してまた、気付くわけよ。そんなうまいこといくかいな、恋なんか特に。
百田・高城 あはは(笑)。
森脇 こんな楽しいことを経験して、数万人単位のファンから声援を浴びて。そこで1人の男だけに目を向けられるわけがあらへんがな。うまくいっても最初だけや、そんなん!
百田 そうなんだ! めっちゃ面白い(笑)。
高城 森脇さんはどういう感じだったんですか?
森脇 僕は早めに結婚したからなあ。でも女の子でアイドルやりながら、家帰ってから主婦ってのはなかなかできひんと思うで。想像してみ? 掃除して洗濯して……。
百田 いやー、できないー!
森脇 これだけすごい経験をしてしまうと、やっぱり仕事に恋してるんだから、これ以上の恋はないんと違う? こんだけ夢中になれるものってある?
高城 確かにそうかも。
百田 ほかに目が向かないって言うか……。
森脇 (さえぎるように)まあでも素敵な男性と出会うのもええねんで。ええねんけど、それはそれでまたその恋もまた砕けていくわけよ。
百田 ふふふ。でも私たちは「結婚してもできるグループでいたいね」って目標もあって。だからなんか……。
森脇 (かぶせるように)そんなんできひんって!
百田・高城 えええー!
森脇 できるかいなそんなもん! 「仕事ばっかりせんで早く家に帰ってこい」って言う男だったらどうする?
百田 絶対イヤです。
高城 うん。それはイヤだね。
森脇 せやろ! 赤の服も紫の服も禁止! とかだったらダメやろ?
──かなり偏った男性像になってますよ(笑)。
高城 私たち、メンバーみんな結婚しないとか思われがちで、個人的にもたぶんできないなって思ってるんですよ。だけど最終的にはライブ会場で「私と結婚したい人ー!」って言って集めて、一夫多妻制の逆? みたいなことを……。
百田 ねえ、待って待って。何言ってるの? 初めて聞いたよそんなの(笑)。
高城 言ってみただけ(笑)。
森脇 まあいずれどうなるかはわからんけど、今はももクロやってるほうが楽しいってことやね。君たちはもうずーっと、ももクロに恋してるわけやから。
2020年に向かって、森脇からももクロへアドバイス
──アイドル業界もスポーツと同じくある意味勝負の世界だと思うんですが、CDセールスやお客さんの数で勝ち負けを考えることはあるんでしょうか?
百田 それは違いますね。勝ち負けがないですから、アイドルは。
高城 私は最大のライバルを自分自身だと思っていて。ももクロ自体がこれまで周りと競ってこなかったので、あまり勝ち負けとかを気にしたことがなかったんです。自分との戦いとか、ここであきらめるかあきらめないか、挫折しそうなとき、その壁にどう立ち向かうのかとか、常に自分という敵がいる感じで。結成からもう10年近く自分自身と戦い続けてきたと思うし、絶対に負けたくない相手がいるとしたらやっぱり自分自身ですね。
──なるほど。芸能界の先輩として、森脇さんはもうすぐ10周年を迎えるももクロを見てどう思いますか?
森脇 いやー、なかなか10年も続けられないですよ。これからの予定をいろいろ考えてはると思いますけど、ここからさらに次のステージに上がっていかないといけないだろうから大変ですよね。芸能界にはびっくりするくらい次から次へと新しい人が入ってきて、アイドルだって今や13、14歳で人気の子たちがたくさんいるんでしょ? ももクロさんの妹分もどんどん育っている中で、若手に負けずに10年やってきているのは本当にすごいと思いますよ。
高城 ありがとうございます。
森脇 なんと言ったらいいのか難しいですけど……やっぱりももクロさんはアイドルだけじゃない魅力があると思うんです。僕なりの意見ですけど、アイドルで10年後って言ったら賞味期限的なものが終わるような気がするんですよ。でもももクロさんの場合は、みんな大人になってからまた新しいことに挑戦して伸びてきてはるから、今もなお新鮮な気持ちなんじゃないかな。よくアーティストさんって、日本武道館とか東京ドームでのライブを目標に掲げるじゃないですか? ももクロさんの場合はそういった目標を達成したとして、今後また路上に戻ってみることだってあるのかもしれませんし、常に新しいことを考えながら周りを巻き込んで大きなことをやっていってる感じがしますよね。
百田 これからどうなるんだろうってワクワクは常にありますね。
森脇 ももクロさんはアイドル活動以外にドラマ、映画に出演して、舞台にも挑戦してみるとか、これからもっと“ピンピン”になっていくやろうな。
百田 ピンピン?
森脇 メンバー1人ひとりがソロで活躍するタイミングちゃうん?
──ここ数年はメンバーのソロ活動も活発になっていますね。2015年には「幕が上がる」で本格的な舞台デビューも果たしています。
森脇 やっぱりそうでしょ。で、そうやってソロで培った経験をももいろクローバーZと言う母艦で生かして、さらにグーッと大きくなっていくんじゃないかな。
百田 森脇さんが言ってくださったことは、結成してから本気でやり始めたときに掲げた私たちの目標と合致してるんです。それぞれでも輝きを持っていて、集まったら違う輝きを持つグループって言うのが。例えばザ・ドリフターズさんとか嵐さんとか……。
森脇 マルチな活躍って言うたらSMAPとかな。
百田 そうです! SMAPさんみたいな存在になりたいって気持ちは昔からずっとありますね。
森脇 将来的に例えば「高城れにって、ももいろクローバーZのメンバーだったの?」みたいな人が増える未来も楽しい展開になるかもわからんよね。でも僕はそうなっていくんじゃないかなと思いますよ。前にプロレスともコラボしてたでしょ?
百田 ああ、マネージャーさんの趣味がけっこう入ってくるんです(笑)。だからこそ幅広い層のファンの皆さんがたくさん観に来てくださってるとも思います。
森脇 そういうバランス感覚にしびれますわ。今度はももクロがスポーツに進出して、そのうち猫ひろしくんみたいにメンバーの中でオリンピック目指すとか言い出すかもわからんね?
高城 ここは一番スポーツが得意なリーダー、がんばってください!
百田 えー、なんでー!(笑)
森脇 まだ誰もフルマラソンはチャレンジしてないの?
百田 してないんですよ。
森脇 そうかあ。やるときは絶対、お金に換えなさいよ。
百田 え、どういうことですか?
森脇 大きな番組に出ないとあかんで。個人的に走ったらあかん。
百田 そうなんですか? 気になる。
高城 目を輝かせないで(笑)。
森脇 テレビ的なことやけど、マラソン初挑戦だったら映してもらえるはず。でも、マラソン参加歴が個人で何回かあったとしたら、そこまでテレビでは注目してもらえない。走れるか走れないかわからないギリギリの子をテレビ局は欲しがるはずだから。
百田 あ……ふふふ(笑)。
森脇 走れそうな子ってだいたいわかるやんか。れにちゃんは運動神経あかんのやろ? どっちかって言うとテレビ局としては、れにちゃんに挑戦してほしいと思う(笑)。
高城 ああー! じゃあ私が出ますか(笑)。2020年にはスポーツの祭典も控えているので、そういう競技に挑戦したり、いろんな形で応援したりしながら、よりスポーツと深く関わっていけたらいいなって思います。
- ももいろクローバーZ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」
- 2018年1月17日発売 / EVIL LINE RECORDS
-
[Blu-ray Disc 4枚組]
12744円 / KIXM-308~11 -
[DVD 6枚組]
10584円 / KIBM-698~703
- 8月5日公演
-
SE. overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
- Survival of the Fittest -interlude- ~ BLAST!
- サラバ、愛しき悲しみたちよ
- 上球物語 -Carpe diem-
- DECORATION
- 境界のペンデュラム
- 労働讃歌
- 何時だって挑戦者
- PUSH
- ココ☆ナツ LIVE ver.
- 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
- 全力少女
- JUMP!!!!! LIVE ver. with 関東学院中学校高等学校マーチングバンド
- オレンジノート
- ゴリラパンチ
- もっ黒ニナル果て
- 桃源郷
- BIONIC CHERRY
- 行くぜっ!怪盗少女
- 走れ!
- 桃色空
- Hanabi
- ワニとシャンプー
- 希望の向こうへ
アンコール
- コノウタ
- バンド紹介(Link Link)
- HAPPY Re:BIRTHDAY
- 8月6日公演
-
SE. overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
- 境界のペンデュラム
- 天手力男
- ゴリラパンチ
- CONTRADICTION
- Survival of the Fittest -interlude- ~ BLAST!
- ザ・ゴールデン・ヒストリー
- ココ☆ナツ LIVE ver.
- 黒い週末
- 何時だって挑戦者
- PUSH
- Chai Maxx
- JUMP!!!!! LIVE ver. with 関東学院中学校高等学校マーチングバンド
- D'の純情
- ワニとシャンプー
- もっ黒ニナル果て
- 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
- キミノアト
- 行くぜっ!怪盗少女
- 走れ!
- 桃色空
- 青春賦
- MOON PRIDE
- 白金の夜明け
アンコール
- ツヨクツヨク
- バンド紹介(Link Link)
- あの空へ向かって
- ももいろクローバーZ(モモイロクローバーゼット)
- 百田夏菜子、佐々木彩夏、玉井詩織、有安杏果、高城れにの5人からなるアイドルグループ。2008年にももいろクローバー名義で結成し、2010年5月にシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューを果たした。2011年4月に早見あかりがグループを脱退したあと、グループ名をももいろクローバーZへと改名。2012年にグループ結成当初から目標としていた「NHK紅白歌合戦」に初出場し、2014年3月には女性グループとして初となる東京・国立競技場での単独ライブを成功させた。2015年に青春群像小説「幕が上がる」の映画版および舞台版で主演を担当。2016年2月に3rdアルバム「AMARANTHUS」、4thアルバム「白金の夜明け」を同時リリースし、同月より初のドームツアーを開催した。2017年4月に自身初の47都道府県ツアー「青春」をスタートさせた。8月にはシングル「BLAST!」をリリースし、“ももクロとスポーツの融合”をテーマにしたライブイベント「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」を東京・味の素スタジアムで行った。11月に「MTV Unplugged」に女性アイドルとして初出演。12月には恒例となっているライブイベント「ももいろクリスマス」「ゆく桃くる桃」を開催し、2018年1月に「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017」ライブ映像作品をリリースした。
- 森脇健児(モリワキケンジ)
- 1967年生まれ。大阪府出身京都在住。18歳のときに芸能界での活動をスタートさせた。中学時代から陸上競技を続けており、現在も走ることが自身のライフワークとなっている。月間250km超の距離を走るトレーニングを積み、各地のマラソン大会などに出場。毎年、春と秋に放送されるTBS系「オールスター感謝祭」のミニマラソンにおいて力走を見せている。大のラジオ好きで、自身もKBS京都「森脇健児のサタデーミーティング」などの冠番組を複数持っている。