音楽ナタリー Power Push - M!LK
“ポップでかわいい”が僕らでしょ! M!LKにまつわるアラカルト
M!LKが3月30日に3rdシングル「新学期アラカルト」をリリースした。
2015年8月に発表された「反抗期アバンチュール」以来のシングルとなる本作。表題曲は、高校入学にあたっての男子学生の“あるある”エピソードを詰め込んだ、ロックテイストのアップテンポなナンバーだ。作品にはこのほかに、M!LKにとって初の“自己紹介ソング”である「フレ!フレ!オレ!」も収録。M!LKのポップなキャラクターを存分に打ち出したシングルに仕上がっている。
この作品のリリースを記念して、音楽ナタリーではメンバーにインタビューを実施。受験のために活動を小休止していた佐野勇斗、板垣瑞生、塩﨑太智が合流した今のグループの状況や新作について、5人に語ってもらった。また特集の最後には、メンバーが「新学期アラカルト」の世界観を表現したフォトギャラリーを展開する。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 小坂茂雄
M!LKの活動がないと、何をしたらいいのかわからない
──シングルリリースは去年の8月ぶりです。前作リリース時から今までは佐野さん、板垣さん、塩﨑さんの受験もあってM!LK全員での大きな活動は少しお休みだったと思うので、まずはその期間に皆さんがそれぞれ何をしていたか、振り返ってもらえますか?
山﨑悠稀 僕は(吉田)仁人くんと2人で「ハルキ&ジント from M!LK」として活動をしていました。12月にシングル「僕のとなり / だる恋。」を出させてもらってリリースイベントを行ったけれど、5人グループのうち3人がいないというのは本当に大変だと思いました。だから仁人くんと2人で「早く戻ってきてほしいね」ってずっと言ってました。
吉田仁人 そうなんです。みんなのこと待ってました。
──2人で活動してみて、いかがでしたか?
山﨑 イベントツアーはSUPER★DRAGONとスタメンKiDSと一緒に回ったんですけど、それぞれ個性がまったく違うからすごく刺激を受けました。自分自身にとっての勉強にもなったし、「M!LK5人でこういうことをやっていきたい」って思える発見もたくさんありました。SUPER★DRAGONもスタメンKiDSも、MCがすごくうまいんですよ。「なんで自分はうまくしゃべれないんだろう」って、僕めっちゃヘコんで……。
吉田 ヘコんでたんかい!
山﨑 スタメンKiDSはまだみんな小さいのにちゃんとMCできるし、SUPER★DRAGONはグループ結成したばかりなのに盛り上げ方がうまいんです。元から話がうまいメンバーがたくさんいるから。仁人くんは今まで通りにしゃべるけれど、自分は話が途切れ途切れになっちゃってうまく盛り上げられなかったので、仁人くんや3人の大切さをすごく感じました。
吉田 僕にとって3人がいない3カ月くらいの間は、作詞に挑戦したりと新しい刺激をもらえた期間でした。3人は受験のために活動をお休みしていたから勉強に専念してもらいたいと思って、気負わせないように、あえてこちらからは連絡を取らなかったりしてました。僕も悠稀も、M!LKからはちょっと外れたところで改めて周りを見て「自分たちは周りからどう見えているんだろう?」とか、M!LKとほかのグループの違い、M!LKのよさなどを考えることができたから、すごく刺激のあった3カ月でした。
──どんなところがM!LKのよさだと思いました?
吉田 M!LKのいいところはポップでかわいらしくて、誰にでも受け入れてもらいやすいところなんじゃないかなって。スタメンKiDSは明るくてやんちゃなよさがあって、SUPER★DRAGONは厳つくてクールな雰囲気があったんですけど、M!LKには親近感を持ってもらいやすいっていう特長があるんじゃないかなって思いました。
──ちなみに、ハルキ&ジントの活動を、ほかの3人はチェックしていたんですか?
佐野勇斗 僕はTwitterに上がってる2人の写真をお母さんが教えてくれたので、がんばっている様子はすごく伝わってました。
板垣瑞生 俺は噂で聞いて……。
吉田 噂ってなんだよ(笑)。
板垣 なんか、2人に直接聞くのも恥ずかしいなあって。「お互いにがんばって、また再会しようぜ」っていう感じだったので。
──そうだったんですね。では板垣さんはどんな過ごし方を?
板垣 僕は芝居と受験勉強を並行してやっていく感じでした。なんだか、M!LKを少し離れてみると、旅に出たような気分になったんですよ。それまではM!LK主体の生活をしていたので、M!LKの活動がないと、何をしたらいいのかわからなくなっちゃって。「あれ? 僕今日M!LKじゃなかったっけ?」と思う日があったり、毎週リリースイベントがあったのにそれもパタリとなくなって、心に隙間風が吹くような感覚があったり。すごく寂しくなったから「早く戻りたい」と思いましたね。
──勉強のほうはいかがでしたか?
板垣 受験勉強は今までに感じたことのないつらさがありましたね。そう、僕、合格発表で受かったことがわかって、すぐにマネージャーさんに連絡したんです。そうしたらひと言目で「本当に?」って言われて(笑)。そのあと学校の先生に電話したら「お前、嘘付いてないか? ホントに受かったのか?」って。
塩﨑太智 信用されてなさすぎじゃん。どんな学力なんだよ(笑)。
板垣 そう(笑)。そのあとにちゃんと信じてもらえたんですけど、先生に会ったら2回も握手されました。すごく喜んでくれてうれしかったです。だから、受験勉強で得た経験も、自分の今後につなげていきたいなって思っています。
塩﨑 僕は地元の和歌山から東京へ通っていたんですけど、受験勉強でお休みさせてもらった期間はそれがパタリとなくなったから“M!LK離れ”したような感覚でしたね。自分はM!LKのメンバーなんだっていう意識がだんだん薄くなっていって……。
板垣 ダメじゃん!(笑)
塩﨑 でも、休んだことによってすごく勉強に集中できました。あとは、悠稀くんと仁人くんの2人に今回は迷惑をかけたから、今後もし2人が大学受験をするときには、僕ら3人ががんばろう、とも思いました。
佐野 僕は大学受験の勉強をしていたんですけど、高校進学のときは推薦入学だったので、これまであまり勉強で努力したことがなくて。マネージャーさんにも「勉強をがんばれないと、仕事もがんばれないよ」って言ってもらって、死ぬ気でがんばりました。でも僕は、お休みの期間は一瞬に感じられましたね。悠稀と仁人の2人ががんばってM!LKをつないでくれて、そのおかげで今、5人でイベントをやってもたくさんの方が来てくれる。2人に感謝しているし、勉強に集中する機会を与えてもらった期間も充実していたので、この期間は自分の人生の中でも、「ちょっと大人になれたんじゃないかな?」と思えるようなものでした。
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- ニューシングル「新学期アラカルト」 / 2016年3月30日発売 / SDR
- TYPE-A [CD] / 1080円 / ZXRC-1062
- TYPE-B [CD] / 1080円 / ZXRC-1063
- TYPE-C [CD] / 1080円 / ZXRC-1064
TYPE-A 収録曲
- 新学期アラカルト
- フレ!フレ!オレ!
TYPE-B 収録曲
- 新学期アラカルト
- 男子スイーツ部発足します
TYPE-C 収録曲
- 新学期アラカルト
- Now Story
「新学期アラカルト」リリースイベントツアー
- 2016年3月30日(水)東京都 ららぽーと豊洲
- 2016年3月31日(木)千葉県 ららぽーと柏の葉
- 2016年4月1日(金)神奈川県 たまプラーザテラス
- 2016年4月2日(土)東京都 ららぽーと豊洲
- 2016年4月3日(日)東京都 サンリオピューロランド ピューロビレッジ1F 知恵の木ステージ
ようこそ M!LK牧場へ
- 2016年5月3日(火・祝)愛知県 DIAMOND HALL
- 2016年5月4日(水・祝)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
- 2016年5月5日(木・祝)大阪府 Zepp Namba
M!LK(ミルク)
スターダストプロモーションの恵比寿学園男子部、通称EBiDANに所属する若手俳優によるボーカルダンスユニット。メンバーは板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、山﨑悠稀、吉田仁人の5人。2014年11月に東京・日本青年館で行われたEBiDAN 39 & KiDSの単独公演で初パフォーマンスを披露した。2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。同年8月に2ndシングル「反抗期アバンチュール」を発表する。また12月には山崎と吉田が「ハルキ&ジント from M!LK」名義でシングル「僕のとなり / だる恋。」をリリース。2016年3月に3rdシングルとなる「新学期アラカルト」を発表し、4月には東京・国立代々木競技場第一体育館にて行われる「GirlsAward 2016 SPRING / SUMMER」でオープニングアクトを務める。5月に東名阪を回る初のワンマンツアー「ようこそ M!LK牧場へ」を開催する。