May J.「平成ラブソングカバーズ supported by DAM」 PR

May J.|平成と歩んだMay J.が歌う 15曲のカラオケヒット

May J.が4月17日にカバーアルバム「平成ラブソングカバーズ supported by DAM」をリリースした。

通信カラオケ・DAM監修のもと制作された本作には、平成という時代を彩ってきたカラオケヒットソングの数々を収録。一青窈「ハナミズキ」や華原朋美「I'm proud」といったMay J.がこれまでカバーしてきた楽曲7曲に加えて、ビリー・バンバン「また君に恋してる」やクリス・ハート「I LOVE YOU」、デーモン閣下とデュエットした「愛が生まれた日」など、新録のカバー曲8曲が収められている。

音楽ナタリーではMay J.にインタビューを実施。新録のカバー曲を中心としたアルバムの制作エピソードから新しい時代に向けた思いまでを聞いた。

取材・文 / 三浦良純 撮影 / 前田立

「平成」と共に歩んできたMay J.

──今回のアルバムはなぜこのような形のカバー集になったんでしょうか?

May J.

自分なりに「平成」を振り返ろうとしたとき、この時代に生まれた恋や思い出は歌と共にあるんじゃないかと思ったんです。今回はそうした時代を彩った楽曲を歌わせていただこうということで、DAMさんの監修で「平成」という時代に不可欠な存在であるカラオケのヒットソングをカバーさせていただきました。

──昭和63年生まれのMay J.さんにとって「平成」という時代はこれまでの人生そのものだと思いますが、振り返ってみて、ヒットソングにはどういった変化があったと思いますか?

カラオケの話で言えば、スナックとか人前で歌うものだったのが、カラオケボックスが流行ったことで、ヒトカラも含めてより少ない人数で歌うようになったと思います。そうやって曲の楽しみ方が変わる中で、ヒットソングも友達や恋人に向けてだったり、自分に向けてだったり、より身近なことを歌うようになっていると感じました。

──なるほど。May J.さんはテレビ番組のカラオケ採点対決企画で躍進されたイメージがありますが、プライベートでもカラオケに行くことはあるんですか?

小学生の頃とか、昔は友達と行っていましたね。宇多田ヒカルさんの「First Love」はその頃から歌っていました。今は歌番組でほかのアーティストさんの曲を歌うこともあるので、その練習でカラオケを使わせてもらっています。

──では過去を振り返ってみて、May J.さんご自身にはどういう変化がありましたか?

歌を始めた頃とは、歌うジャンルが一番変わりました。R&Bの歌手としてデビューしてからJ-POPも歌うようになって、歌謡曲も歌うようになって。ディズニーの曲を歌わせていただくという夢も叶いましたし。私はもともと同じことをずっとするよりも、沢山のことにチャレンジしていきたかったので、歌声をしっかり聴かせるという大きな軸の部分は変わっていないと思いますけど、スタイルの幅はどんどん広がっていったなと思います。

新しい自分を見つけるきっかけとなった「ハナミズキ」

──今回のアルバムには、一青窈さんの「ハナミズキ」や華原朋美さんの「I'm proud」など、これまでMay J.さんがカバーされてきた既存曲7曲と新録のカバー8曲が収められています。収録される既存のカバー曲にはどういった思い入れがありますか?

May J.

1曲目の「ハナミズキ」は私が最初にカバーアルバムを作ろうと思ったきっかけの曲です。それまでは歌ったことがないジャンルで、カラオケで歌ってみたらすごく反響があって。こういう曲をもっと歌っていきたいなと思わせてくれた曲ですし、新しい自分を発見できた曲です。華原朋美さんの「I'm proud」をカバーしたのは2011年かな。この頃はまだカバーをあんまりしていなかったんですけど、アルバムを作るときに1曲カバーを入れたいという話になって。それでいくつかの候補曲をカラオケで歌ってみたら「I'm proud」の歌詞が、当時20代前半で居場所を探してさまよっていた自分にすごく合っていたんです。

──当時と今で歌い方は変わりましたか?

かなり変わっていますね。新しく録音したらだいぶ違う感じになると思います。歳を重ねたことで別の歌い方になるんじゃないかなって。当時の歌声を聴くのは少し恥ずかしいですが、そのときの思いが入っているなと感じます。

──では、May J.さんが一番思い入れがあるのはどの曲ですか?

宇多田ヒカルさんの「First Love」です。ずっと好きだった曲で全部頭に入っているので、レコーディングでは歌詞カードも見ないで目をつぶって、最高の「First Love」を表現できるように祈るように歌いました。

今だから歌える「また君に恋してる」

──ここからは新録のカバー曲についてそれぞれ聞かせてください。今回新録した曲の中には、30歳になった今だから歌えるようになった曲もあるそうですね。

「また君に恋してる」ですね。原曲はビリー・バンバンなんですけど、坂本冬美さんのバージョンがすごく好きで、自分も密かに歌いたいと思っていた曲でした。

──「いいちこ」のCMソングとして使われた曲ですよね。

そうですね。聴いていた当時は若かったので自分が歌うことは想像できなかったんですが、年齢が今回の挑戦の後押しをしてくれたとも思います。歌詞がすごく大人で、私のイメージでは熟成した夫婦の気持ちを歌った曲なんですけど、歳を重ねて少し近付けたというか、本当の思いを理解できるようになったんじゃないかなと思います。

──カバーする際に意識したことはありますか?

May J.

ストレートに歌うように意識しましたね。アレンジはジャズ調になっていて、ラテンっぽさも出ています。ジャズバンドとの同時録音でレコーディングしたんですが、バンドの皆さんとのレコーディングなので失敗できないと思い、しっかり気持ちを作って臨みました。演奏が本当に素晴らしくて私もノリノリで歌えて、1回目で気になった点を次に直す感じですぐに録れました。

──プリンセス プリンセスの「M」はMay J.さんが1歳のときの曲ですが、これまで耳にする機会はありましたか?

まだ小さかったので当時の原曲を耳にする機会はあんまりなくて、カバーバージョンを耳にすることが多かったです。私は切なくエモーショナルに歌えるように努力しました。

──プリンセス プリンセスのサウンドプロデュースをしていた笹路正徳さんがカバーのアレンジをされているんですよね。原曲には入っていないハーモニカが哀愁あふれる感じでよかったです。

いいですよねえ。

──演奏を意識して歌い方を変えた部分などはありましたか?

すごく信頼できる素晴らしいミュージシャンの方々と一緒に歌うことができたので、自然に演奏と歌が寄り添っていったと思います。

──GReeeeN「キセキ」のカバーは原曲とだいぶテイストが変わっていますね。

今回のアルバムの中で一番原曲と変わっているかもしれないですね。ジャズのビッグバンド風にしていただいたデモを聴いて「カッコいい!」となりましたし、歌うのがとっても楽しみでした。これもレコーディングは同時録音だったんですけど、私の声はいらないんじゃないかって思うほどに演奏がよくて。すごく気持ちが盛り上がっている状態で歌わせてもらったらワンテイクでOKが出ました。

──この曲はこれまでに歌うことはありましたか?

歌番組の最後にみんなで歌うようなことがあったかも。もともとグループで歌う曲で、カラオケだったら友達と大勢で歌うイメージの曲ですよね。みんなで歌うからこそ歌えるような部分もあるんですけど、今回はそれを1人で成立させるためにブレイクを作って歌い出しから歌えるようにしました。あと私はラップがあまり得意ではないので、ラップの部分はメロディをつけて歌ラップっぽく工夫してみました。