2014年の“大事故”

──すっかり恒例となった成田大致近況報告インタビューなんですけど、なぜか今回はカンパニー松尾さんも同席です！

カンパニー松尾　この1年で成田大致にどんなゴタゴタがあったのかは僕も聞きたいです（笑）。

──そういうわけで前回の取材（参照：「AOMORI ROCK FESTIVAL '14～夏の魔物～」成田大致インタビュー）が、ユニット「夏の魔物」の前身・DPGにゴタゴタが起きる直前だったんですよね。そのときの批判をどこまで載せられるのかなと思ったら、掲載されるまでの間に大変なことになって。2014年6月の新宿FACEでのDPG興行でリアルな人間関係のゴタゴタをぶつけ合ってたら元メンバーがリングで過呼吸で倒れて、その直後に脱退しちゃったという。

成田大致　そうだ！ ありましたね。

──あのときはプロレスのリングでひさしぶりにガチな事故を見た気がしたから、ある意味興奮はしたんですけど。

成田　しかもちょうどその時期に今とは違うメーカーからメジャーデビューの話があって。あの新宿FACE興行にも各社が来て、そのあといろんな話をしようっていうときだったんですよ。

──そしたら、いろんな会社の人を呼んだ興行で、よりによって大事故を見せちゃったわけですね（笑）。

成田　そうですね（笑）。でも、「すごいものを見た！」みたいな反応の方もいて、そこで潮が引いた人はあまりいなくて。そしたらメンバーが次々と辞めることになったんですよ。あのときは俺もヒートアップして、Twitterとかでいろいろ（「多分一生許さない」「裏切りに次ぐ裏切り」「俺は怒っている」など）書いて。豪さんはそれらをすべてリツイートしてくれたんですけど（笑）。

原因は成田大致

──要はメンバーとの間にわかりやすく溝ができてたってことですよね。

成田　そうです（笑）。そこに気付けなかったんですよ、察しが悪すぎて。

──それって向こうが悪いっていうよりは、それ以前から何か問題があったと思うんですよ。

成田　要は俺が知らないうちにユニットの中に派閥ができてたんです。俺は何も聞いてないんで。

──他人事みたいに言ってますけど、たぶんその原因は成田大致ですよね。

成田　たぶんというか絶対そうです！

──自覚はあるんだ（笑）。正直、残ってる人のほうが貴重というか、腹が据わってるかどうかしているかで、普通の人は脱退すると思うんですよ。

成田　そうです、みんな普通だったんですよ。

──そもそも成田さんが仕切ってるのが間違ってたんじゃないですか？

成田　そうですね。なので、もうリーダーを大内（ライダー）さんに任せようと思って。

──そのほうがいいですね。

成田　はい。ホントつらかったです。だって自分はいい状況だと思ってたのに実際はよくないし、それにも気付いてなくて。同時期に家族ともモメることがあったりして、プライベートでもいろいろあって。

「自己破産してください」

──ご家族と何があったんですか？

成田　奥さんから「来年も『夏の魔物』を開催する場合、もし赤字が出た場合、自己破産してください」と言われて。

──それって、つまり今年の「夏の魔物」のことですか？

成田　今年です。なんの連絡もなく、そのメールがポンと届いて。

──当然そこまでに至る何かが奥さん側にはあったんでしょうね。

成田　絶対そうですよ。ただ、こっちも「これはなんだ！」と怒って。あっちは「もう話し合いはしない」みたいな感じでLINEはブロックする、電話も出ないで。

──そもそも長期別居中だったわけですよね。

成田　はい。前回のインタビューのときは「もう離婚する」って言ってましたよね。俺もそうなるもんだと思っていたんですけど、結局ずるずると「夏の魔物」のことも手伝ってくれて。その辺りのことについて俺は話を聞けてないんですけど、松尾さんはたぶん聞いてるんです。

──じゃあ、そろそろ松尾さんの出番ですね。

松尾　そうですね（笑）。