豆柴の大群|祝メジャーデビュー!5人が示す新しいWACKアイドルの形、クロちゃんとの関係値、プレッシャーに打ち勝ち成長を続ける強い気持ち&クロちゃんからメンバーへ“贈る言葉”

クロちゃん(安田大サーカス)から豆柴の大群へ

クロちゃん(安田大サーカス)

「サマバリ」のテーマについて

「サマバリ」はデモ曲を聴いたとき、オリエンタルで旅っぽいイメージでした。僕は彼女たちのことを天使だと思っていて、そのイメージで「りスタート」などの歌詞を書いてきました。そしてWACK側が用意する豆柴の大群の激しい曲を悪魔的だと思っています。「サマバリ」は歌詞を考えているうちに強い言葉が浮かんだので、“堕天使”をテーマにした歌詞を書きました。僕の天使が強くなった姿を表現しています。メジャーデビューを飾る1曲目ということもあって盛り上がる曲になっているので、メンバーはそれをしっかり再現して、楽しげに歌ってくれたなと思います。歌割りは僕が決めたわけではないんですけど、カエデだけソロパートがないので、豆粒のみんなが「カエデのソロパートがない」って言ってたし、本人も少し落ち込むようなことがあったかもしれない。でもアイカと一緒に歌っているパートは息もぴったりでよかったし、2曲目の「恋のかけ算 ABCDEFG」ではしっかりカエデのソロがあったので、この2曲だけで“2つのカエデ”が出せてる。僕はそれにすごく感動しました。

「恋のかけ算 ABCDEFG」のA〜Gに込めた本音

そして「恋のかけ算 ABCDEFG」はファン待望の夏曲です。僕が「3枚目のシングルは夏曲だ! 水着だ!」と前々から言っていたので、しっかり水着曲を作っておかないとまた「嘘つき」って言われるから約束を果たしました。夏の雰囲気と弾ける若さ。そういう要素が入った曲がいいと思ったし、僕は「夏を制するアイドルが頂点を取る」と思っているので、今回の曲で天下を取るためにアイドルアイドルしている豆柴の大群を表現できたと思います。「恋のかけ算 ABCDEFG」のタイトルについては“ABC”までならAがキスでBがおっぱいタッチとか、そういう意味もあるようによくあるフレーズですけど、「私たちの恋はそんな想定内に収まらないよ!」「どこまでも突き抜けてやる!」みたいな意味が込められてます。

え、タイトルの本当の意味ですか? いや、それを言うとメンバーに怒られちゃう……。でも言っちゃっていいんですか? 本音を言うとおっぱいが大きいほうがいいから、もっともっとおっぱい大きくなれ!っていう思いも込められてます。恋愛面で上り詰めていくという内容の歌詞ですけど……やっぱりカップ数が大きいほうが好きですから、みんなGカップくらいまでいってほしいなとも思ってこのタイトルにしました。

水着に対するこだわり

「恋のかけ算 ABCDEFG」のMVはメンバーが本気で嫌がっていた水着撮影になりましたけど、やっぱりやると決まってからみんな1週間でダイエットしてきたり、アイカなんて「エステ行きましたよ」と言っていました。だから「やっぱりやりたかったんじゃん?」とは思いましたね。水着になってもらいましたけど、僕は基本的にエロい目でアイドルを見てないから。さっきのカップ数の話は別として、別にグラビアアイドルに求めてるエロじゃなくて、自分たちの楽しんでる姿とか「アイドルって素敵だな」と思わせてほしいという意味で水着という装備を与えたんです。だからMVを一緒に撮るときにひと言言いましたよ。「セクシーな感じは見せなくていい。水着になって楽しんでいる姿を見せて」と。そしたら僕に対する不信感が少し消えた感じがしました。まあ、疑っている視線も感じましたけど。

メンバーが水着という武器をメジャーデビューシングルのMVで出せたというのはすごいことだと思います。メジャーデビューという出来事をしっかりと記念として残さないといけないという僕の思いを、ちゃんとメンバーは叶えてくれました。MVを観て豆粒のみんなが喜んでくれて、豆粒がもっともっと増えてくれたらいいなって思います。

豆柴の大群

クロちゃんからメンバーへ、贈る言葉

ナオ・オブ・ナオ

ナオのことは昔、エイベックスのアイドルレーベルの候補生だったときから見ていました。「おかえりエイベックス」と言われているし、前よりも大きくなって返り咲いた。「MONSTER IDOL」の参加者の中でも、ナオはアイドルにならないといけない子だと思っていました。泣かせたこともあったけど、流した涙の分、ナオは成長して今リーダーシップを取って一生懸命やっている。これからもいろんなことがあるかもしれないけど、その涙を自信に変えてがんばっていってほしいです。

ハナエモンスター

ハナエはグループの中で最年少。ダンスリーダーなところがあって、僕の作詞をナオと2人でしっかり読み取りながら振り付けを考えていくのは大変だと思うけど、本当によくがんばってくれています。最年少だけど本当にしっかりしているから、それがいい。ハナエはがんばり屋さんで一生懸命だけど、もっとメンバーに甘えてほしいと思うこともあるから、いつかそういう一面も見てみたいなって思います。

アイカ・ザ・スパイ

アイカとは毎週日曜日に互いの体重を伝え合う仲です。体重を言い合えることが楽しいのではなく、そこでアイカと共通の話題を持ってコミュニケーションが取れていることが、僕はうれしいよ。アイカは「MONSTER IDOL」でスパイ役をやらせたけど、まさか超天然キャラだとはメンバーになるまで思わなかった。「ろけっとすたーと」のタイミングではアイカが太ってたから「アイカ、太ったよね?」と言って泣かせてしまったね。でも女の子だから体重を言うなんて嫌だろうと思うのに、今では気にしないその奔放な姿勢がいい。これからもマイペースに楽しみながら活動していってほしいです。

ミユキエンジェル

ミユキは「MONSTER IDOL」のとき、メンバーの中では一番心が弱い子だと思いました。引っ込み思案だったあのミユキが、今では自分から明るく話し出すようになり、楽しくやっている姿からも成長を感じます。ミユキは一緒に仕事をするとき、2人で合わせギャグみたいなことをやったりしてくれるね。ミユキの個性的な声で楽曲の幅が広がって、豆柴の大群の楽曲に“ただのアイドルソング”じゃない個性が生まれた。ミユキにはいつか僕がソロ曲を作りたいと思っています。合わせギャグの相方でもあるから、ミユキがこれからもウケて喜んでくれるようなギャグを作っていくよ。スベって2人で落ち込むこともないように。

カエデフェニックス

カエデはあとから加入して、「ダンスが下手じゃん」とか言われていたけど、本当に歌も踊りも上手になってきてるよ。あと、カエデも引っ込み思案だから自分から話せないことが多いけど、実はすっかりトークができる子になったこと、知ってるよ。今後の課題として、もうちょっと自分から前に出て、しゃべるようになってほしい。メンバーの中で言うと、カエデがもうひと言ふた言、自分から話すようになるとトークの面でグループ全体の成長につながると思うんだ。ちょっとずつでいいから、カエデが自分から話していけるようになっていくことを楽しみにしています。

“WACK嫌い”を含む豆粒のみんなへ

豆柴の大群のファンの中には、僕が作った天使っぽい路線が好きな人もいますね。「水曜日のダウンタウン」の企画からできたアイドルグループで、僕はかわいらしいものを作りたかったのは確かです。でもWACK所属になってけっこう激しめの路線になって、拒絶反応を起こした人だっていると思います。逆に言うと、その二面性を楽しめるようになってほしいと思ってます。こう言っている僕でさえ、もともとWACKが苦手だったから。

「MONSTER IDOL」の最初の収録で渡辺淳之介さんに会ったとき、オンエアでは使われていないですけど、はっきり言いました。「僕、WACK苦手なんですよね」って。でも食わず嫌いしているだけだったんだって気付いたんです。今では渡辺さんのことは好きだし、WACKのほかのグループの子たちのパフォーマンスを見てもカッコいいなと思います。豆柴の大群がカッコいい路線でパフォーマンスをしている姿にも純粋に感動した。だから「ドンクサハッピー」のようにWACKに寄せたビターなアイドルソングを作詞したのも、そういう心境の変化があったからです。もちろん好き嫌いなんて人それぞれだから、全員が好きになるなんて難しいと思います。でも、もしよかったらもう1回だけ食べてみて。それでも苦手だったら苦手でいいと思う。僕も無理強いはしません。でもWACKが苦手だった僕でさえ、今は好きになっているから言える。裏返ることはありますよ。そしてアドバイザーとして最後にこれだけは言います。僕は絶対に豆柴の大群をWACK色には染めさせません! 豆粒にはそこもわかっていてほしいです!