服を破かれるのはエッチだね

──「AAA」には全3曲が入るそうですけど、もう全曲レコーディングは終わったんですか？

カエデ　3曲中あと1曲がまだなんです。メジャーデビュー発表後、最近レコーディングしたのは「恋のかけ算 ABCDEFG」という曲で。これもクロちゃんが作詞してくれました。

──なかなかパンチの効いたタイトルですね（笑）。

カエデ　“超夏曲”という感じの曲で、歌詞にも「人魚姫」とか「水着」とか夏っぽいフレーズが入っていて、メロディにもすごく王道アイドル感があります。MVは水着で撮影するので、新しい豆柴の大群の一面を見せられるかなと思います。

──MVの内容は？

カエデ　クロちゃんがゾンビになって襲いかかってくるっていう。

ミユキ　ゾンビなの？

ハナエ　ラフの一番下に書いてあったでしょ。

ミユキ　え、見てない！ そうなんだ！

ナオ　クロちゃんが襲いかかってきて、服を破かれて水着になるっていう……。まだ撮ってないのでどうなるかわらかないんですけど。

アイカ　説明だけ聞くと、わけわからないですよね（笑）。クロちゃんに服を破かれて水着ってヤダー（笑）。

ハナエ　服を破かれるのエッチだね。

ミユキ　破かれたくない！

ナオ　でも豆柴の大群の新しい一面をどんどん見せている気はしますね。最初はかわいいだけだったけど、「大丈夫サンライズ」でカッコいい感じを出して、「豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-」ではコミカルな要素もありつつめちゃめちゃ踊って、メジャーデビューシングルでは水着にもなって。なんか……すごいですよね。

──最初は変化に敏感で保守的だったファンも、最近は「次は何するんだろう」と新たな展開が楽しみになってきたんじゃないでしょうか。「サマバリ」のMVは多国籍感もありますし。

ナオ　マルチというか、自分たちでも幅の広さにびっくりしますね。あとクロちゃんも進化しているんですよ。最初はかわいい曲、王道系アイドル好きのクロちゃんの趣味が全開で。「ろけっとすたーと」のMVはクロちゃんが軽くディレクションもしたので、クロちゃんの趣味が全開なのがわかると思います。あとクロちゃん、最初は「WACKは嫌い」って言ってたけど、どうやら最近は「ハマってきたかも」と言っているらしく。「サマバリ」も口調が荒いんですよ。WACKに染まりつつあるクロちゃんの進化・変化があって、私たちと共に成長していってるんです。

──「サマバリ」のMV撮影中、クロちゃんはメンバーのパフォーマンスを見ながら感涙してましたね。

ナオ　クロちゃんは自分のことを“パパ”と言ってますからね（笑）。親心みたいなものがあるんじゃないでしょうか。

ミユキ　私たちは普段そう呼ばないですよ。“パパ”って呼ぶのはおねだりするときだけ（笑）。

──（笑）。クロちゃんから撮影中にアドバイスされてましたよね？

ハナエ　すごく的確な助言をくれるんですよ！ 作詞する力と、私たちの見せ方についてのアドバイスはすごいなって思います。

ナオ　ちゃんと見てくれてるんだなって。ありがたいことです。

ミユキ　さすがアイドルオタクという目線だなって。

──クロちゃんとタッグを組んで楽曲制作をしている松隈さんは「クロちゃんの歌詞、最高なんですよね」と話してました。

ハナエ　うれしいですね。私たちにも「豆柴は一番カッコよく仕上げてるから！」って言ってくれました。

ナオ　「『サマバリ』聴いたっしょ？ めっちゃ力入れてるから！」って。あと松隈さんのお子さんも豆柴の曲がお気に入りみたいで、よく踊ってるんですって。

どこへ向かう、豆柴の大群

──BiSが日本武道館を目指すなど、WACKアーティストはそれぞれ目標を持って活動していると思うんですが、豆柴の大群の具体的な目標は？

カエデ　私たちの一番の目標は「東京ドームでライブをすること」です。ファンの皆さんの呼称を“豆粒”と言うんですけど、その由来がメンバーから見てお客さんが豆粒に見えるくらい大きな会場でできるようなグループになれるようにというところから来ているので、東京ドームのステージに立って、豆粒みたいにお客さんが遠くまでいっぱいいるステージでライブをしたいなって。

──東京ドームは非常に大きな目標ですね。

ハナエ　5万5000人ですもんね。

──大きな目標のほかに、どんなことをしてみたいですか？

ハナエ　いろんなことに挑戦したいです。個々にやってみたいことがたくさんあって、私はゲリラライブをいつかやってファンを驚かせたいです。

アイカ　私はみんなでお菓子のCMに出たいです！

ミユキ　サンリオピューロランドでライブしたいです。サンリオのキャラクターが大好きなので。

ナオ　私は武道館に立ちたい。結成3周年記念で武道館に立ちたいです。

ミユキ　武道館に立って、さいたまスーパーアリーナに立って、東京ドーム！

ハナエ　夢は大きいな！

ナオ　エイベックスのスタッフさんから「すぐに叶う目標じゃなくて、モチベーションを高められるような大きな目標を持ったほうがいいよ」とアドバイスをいただいて、大きな目標を持ちつつ、それに向かってコツコツとできることからがんばっていこうという気持ちです。だから具体的に何年後にはここに立つ！みたいな目標を持って。

──1年後の豆柴の大群はどうなっていそうですか？

アイカ　今よりももっともっと多くの人に知られて、興味のなかった人も豆柴を好きになってもらって。希望は本当はもっとみんなに、誰からも愛されるアイドルになっていたらいいな。

ナオ　がんばらなきゃいけないね。

──今までのWACKグループにはないスタイルを開拓していく、振り幅の広い展開を楽しみにしています。

ハナエ　WACKを説明するときに、ナタリーさんの記事もそうですけど、「BiSH、豆柴の大群ら」って2番目に来ることも多くなってきて。「あ、私たちがそんなところに来るんだ」と驚いています。結成1年も経ってない私たちが言うのもなんですけど、WACKを背負っているとも思っているので。WAggのときはこうなるとは思ってなかったし、まさかテレビのオーディションに受かって、こんなに大きなことになるとは思ってなかった。これからも何か予想もできないことがたくさん起こってくるんじゃないかなって。

ナオ　私たちはアイドルですけど、YouTuberでもあり、TikTokerでもありますからね。

カエデ　音楽でがんばりたいのはもちろんあるんですけど、そのほかの活動もがんばりたいです。

ナオ　活動の幅が広ければ広いほど、知ってもらうチャンスが増えますからね。YouTubeとかで知ってくれた人もライブに来てくれたらうれしいです。私たちはアイドルなので。知ってもらうためのツールとしてYouTube、TikTokは最大限活用していきたいです。「水曜日のダウンタウン」でしか私たちを知らないという方もまだたくさんいるので、YouTubeでメンバーの個性に触れて、流れでMVに行き着いてくれたらなって。

アイカ　いろんな豆柴を見てほしいですね。全部を好きになってもらえるようにがんばります！