音楽ナタリー Power Push - MAGiC BOYZ

俺ら成長期! ヒトカワ剥けたマジボの追撃

中学生MCと小学生DJからなる“成長期”ヒップホップユニット・MAGiC BOYZが3rdシングル「Do The D-D-T!!」を全3形態でリリースした。

リード曲はジャングルテラーのビートに乗せ“ヒトカワむけたい”思春期男子の思いを歌うアップチューン。またカップリングにはMCのリュウト、トーマ、マヒロがそれぞれSKY-HI、DJみそしるとMCごはん、DOTAMAと共作したコラボ曲が各形態のCDに1曲ずつ収録される。

5月から小学生DJのジョーとミロを迎え新体制となったマジボが完成させた強力な新作のリリースに際し、音楽ナタリーでは彼らにインタビューを実施。現体制になるまでの歩みや新作への思いについて聞いた。また、特集の後半ではジョーとミロの夏休み絵日記、さらに彼らを応援する大人たちからのコメントを紹介する。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 西槇太一

俺らMAGiC BOYZ

──MAGiC BOYZにナタリーのPower Push に出てもらうのは、2015年3月のCDデビュー時以来(参照:EBiDAN 39 & KiDS新ユニット さくらしめじ、MAGiC BOYZ、M!LKデビュー記念インタビュー)で。

マヒロ(MC) まだ俺がいなかったときだ。

──そうですね。そのときはM!LKとさくらしめじとの合同特集だったので、マジボソロでのインタビューは初めてになります。なので簡単なメンバー紹介から始めたいと思うのですが、DJの2人にMCの3人を、MCの3人にDJの2人を紹介してもらってもいいですか? まずはトーマさんについて。

トーマ(MC)アーティスト写真

ジョー(DJ) トーマくんはボーっとしてます!

ミロ(DJ) いつものんびりしすぎ!

トーマ(MC) いきなりそう来ましたか(笑)。

ジョー あとドライな一面があります。

マヒロ 確かに。“ドライモンスター”だよね。

トーマ ドライっていうか、人と話さなくても大丈夫っていうか……。

リュウト(MC) それをドライって言うんだよ(笑)。

ジョー ねえ、何か褒めないとかわいそうだよ!

ミロ ええと……ラップがうまいです!

リュウトマヒロ あはははは(笑)。

──では、リュウトさんはどんなお兄さんでしょう。

リュウト(MC)アーティスト写真

ジョー 遊んでくれる。

ミロ 遊び相手!

リュウト 遊び相手!?(笑)

ジョー いっつもミロに遊ばれているんです。

リュウト ミロに、メンバーの中で一番なめられてるんですよ(笑)。

ジョー 話しやすいんです。相談に乗ってくれるから。

マヒロ(MC)アーティスト写真

──ではマヒロさんは?

ジョーミロ 優しい!

ミロ あとDJを教えてくれる!

ジョー たまにカッコつけてみんなにドン引きされてる。

トーマ マヒロは何もしないから優しいって思われてるんじゃない?

マヒロ そんなことないって(笑)。

──では次はMCの3人にジョーさんについて聞いてもいいですか?

ジョー(DJ)アーティスト写真

トーマ ジョーはクールなイメージがあるのかなと思うんですけど、実はクールじゃないんですよ。意外としゃべる。

リュウト ミロがいないときはすごくはっちゃけてるよね。あとほっぺを触ると噛み付いてくる。意外と人懐っこいですね。それと、DJが日に日にうまくなってる!

マヒロ そうだな!

リュウト 曲を出したりするのはジョーの役目なんですけど、しっかりしてるし、スクラッチもうまくて。

──DJ、練習しているんですか?

ジョー はい、家で練習してます。

リュウト 自分でDJ機材買ったんですよ。努力家ですね。

ミロ イケメンー!

──ではミロさんについては。

ミロ(MC)アーティスト写真

マヒロ 明るい狂人。

トーマ 明るいよなあ。

ジョー 狂人ってどういうこと?

トーマ 暴れん坊ってこと。

リュウト 常に発狂してる。

ミロ 発狂って何?

トーマ あとミロもDJがうまいね。マヒロはけっこうな期間DJやってたけど、2人はもうマヒロのこと抜かしてる(笑)。

リュウト それと、どんな人に対してもすぐになつく。

ジョー 「EBiDAN THE LIVE 2016」のとき、ユースケくん(先輩グループ・超特急の元気担当)と普通にしゃべってたもんね?

マヒロ ユースケくんと気が合いそうだもんね、ミロ。

トーマ 2人共元気!

ミロ はい。遊びまくりました!

話してるうちに「3人も悪くないね」って

──CDデビューしてからおよそ1年半が経ちましたが、この1年半の間にマジボの活動にはたくさんのトピックがありました。MCの3人はすごく濃密な時間を過ごしてきたと思うんですが、その中で一番強烈に記憶に残っている思い出はなんでしょう。

リュウト 2月にやった「ありのままでマジボ」のリリースイベントかなあ。寒い中ライブをしたり、あとは主演映画(「イカれてイル?」)の舞台挨拶もやっていて、そのときにフウトとユウトがグループを卒業する(参照:MAGiC BOYZフウトとユウト「リアル中2卒パ」でグループ卒業)っていう話も出て……なんか“ザワッ”としたんです。

マヒロ そうだね。

リュウト 最終的に、3月の「リアル中2 卒業パーティー」(参照:「悲しいけど言うよさよなら」MAGiC BOYZ、リリックに思いを乗せた旅立ちの日)では5人いい形で終われたけど、よかったような寂しいようなって感じでした。

──フウトさんとユウトさんが卒業すると知ったときはどんな気持ちになりました?

リュウト 聞いたときは「マジで?」って。「これから3人で大丈夫かな?」って、不安が大きかった。

トーマ そうだね。

──マヒロさんはどうでした?

マヒロ 僕は2人と仲がよかったからそのことに関しては少し話を聞いていたんですけど、決まったときは「マジか」って。

──でもマヒロさんは「2人と一緒にグループを離れよう」とはならなかったんですね。

マヒロ そうですね。

──2人の卒業があって、マジボは4MC+1DJから3MC+3DJという体制になりました。

マヒロ 「MCがんばってね」ってスタッフさんに言われたときは、家帰ってガッツポーズでした。本当に発狂するくらいうれしくて。

トーマ DJよりラップが好きだったからね。

マヒロ 本当にMCがやりたかったんで、すごいうれしかったです。「これからもがんばろう」って思った。

──その後の活動については、3人で話し合ったりしたんですか?

リュウト 一時期あったよね。「曲、どうやって歌う?」っていう話から始まって。

MAGiC BOYZ

トーマ 話したね。3人でサイゼリヤとか行ってね。

リュウト 「そもそも3MC+3DJって何? 大丈夫かな?」って(笑)。

マヒロ 1つひとつのライブごとにその日のDJを決めなきゃいけなかったし、すごく大変だった思い出があります。

リュウト でも、話してるうちに「3人も悪くないね」ってなったんだよね(笑)。

ニューシングル「Do The D-D-T!!」 / 2016年8月24日発売 / SDR
Bi盤 [CD] / 1000円 / ZXRC-1080
CHA盤 [CD] / 1000円 / ZXRC-1081
DO盤 [CD] / 1000円 / ZXRC-1082
Bi盤収録曲
  1. Do The D-D-T!!
  2. 1,2,3 / MCリュウト×SKY-HI
CHA盤収録曲
  1. Do The D-D-T!!
  2. お茶の国から / MCトーマ×DJみそしるとMCごはん
DO盤収録曲
  1. Do The D-D-T!!
  2. イラっとするコト / MCマヒロ×DOTAMA
MAGiC BOYZ(マジックボーイズ)
MAGiC BOYZ

中学生MCのリュウト、トーマ、マヒロ、小学生DJのジョーとミロからなる5人組ヒップホップユニット。2014年9月にBS番組「EBiDANアミーゴ」にてグループ結成が発表され、11月に東京・日本青年館で行われたEBiDAN 39 & KiDSの単独公演で初パフォーマンスを行う。3月に「MAGiC SPELL~かけちゃうぞ!ぴっぴっぴっ~」でCDデビューした。2016年2月にはクラウドファンディングで製作資金を募った初主演映画「イカれてイル?」(竹内道宏監督)が公開になり、同作の主題歌を表題曲とした2ndシングル「ありのままでマジボ」を発表する。3月にMCフウトとユウトがグループを卒業。5月にはジョーとミロの加入が発表され、現体制での活動がスタートする。8月に3rdシングル「Do The D-D-T!!」をリリース。