Toshiya(DIR EN GREY)
LUNA SEAのLIVEの魅力…それは5人が発する、観る者を惹きつける引力にあると思います。学生時代にLUNA SEAを知った時、なんて個々が突出したバンドなのだと衝撃を受けました。メンバー全員が華と主役級の個性を持っているバンドを観たことがなく、ステージ上で演奏する姿はまるでメンバー同士戦っているかのように感じられ、LUNA SEAという5人の危うさに心震えました。明日には解散してしまうのでは?そんな緊張感とヒリヒリとしたオーラを放っていましたが、終幕を経てREBOOTしたLUNA SEAは、あの頃とは違った5人の関係性と新しいバランスを持っていて、これから先も観る者を惹きつけて離さないバンドでいてくれると思います。
プロフィール
Toshiya(トシヤ)
DIR EN GREYのベーシスト。1997年2月に大阪でDIR EN GREYを結成し、1999年1月にシングル「アクロの丘」「残-ZAN-」「ゆらめき」を3作同時リリースしメジャーデビュー。2000年に入ってからは海外公演も行い、知名度を拡大させる。2025年3月には自身初となるアート個展および写真展を同時開催する。
西川貴教
結成35周年と聞いて、気がつけばそんなに時間が経っていたのかと、とても感慨深いです。
最初に知り合ったのはまだお互いギリギリ10代だったような?
音楽をとり巻く環境も当時と随分変わりましたが、それでも変わらず今もそれぞれの場所で、
それぞれの想いを表現出来ていることが驚きですし、少し誇らしくもあります。
と言うことでLUNA SEAのライブの魅力ですが、良くも悪くも混ざり合わない個性のぶつかり合いだと思います。
それも出会った頃と変わらない魅力ではないかと思います。
プロフィール
西川貴教(ニシカワタカノリ)
1970年9月生まれ、滋賀県出身。1996年5月にT.M.Revolutionとしてシングル「独裁 -monopolize-」でメジャーデビュー。「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」など数々のヒット曲をリリースした。2008年には「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、翌2009年から大型野外ロックフェス「イナズマロック フェス」を主催している。2018年3月には西川貴教名義で初となるシングル「Bright Burning Shout」をリリース。2020年に「第45回滋賀県文化功労賞」を受賞した。
HYDE(L'Arc-en-Ciel、VAMPS、THE LAST ROCKSTARS)
LUNA SEAを初めて観た1991年の大阪難波ロケッツのライヴは忘れられません。
メンバーが美しく、完璧なステージング、おしゃれで激しくて美しくスリリングな楽曲。
東京のバンドはすごいなと思ったけど、その後LUNA SEA以上のバンドはいませんでした。
当時みんなが好きだったBUCK-TICKとSOFT BALLETとのライヴイベント「L.S.B」も先輩方を凌駕するようなポテンシャル。
確実に時代に爪痕を残していきました。
あまりにもかっこいいので、その後僕は影響を受けてしまわないように情報を閉ざしましたが、我々のジャンルの源流となって、たくさんの後輩たちに影響を与えたバンドだと思います。
プロフィール
HYDE(ハイド)
L'Arc-en-Ciel、VAMPS、THE LAST ROCKSTARSのボーカリストでありソロアーティスト。L'Arc-en-Cielではアジア人アーティスト初となるアメリカ・ニューヨークのMadison Square Gardenでの単独公演、ロックバンドとして初の東京・国立競技場公演を成功させるなど国内外で幅広い活動を展開し、高い評価を得ている。
葉月(lynch.)
LUNA SEAのライブの魅力…語り出せば当然キリがないので、内容を絞らねばなりませんが
熱や多幸感、狂気や流れの美しさなど、色々とあるなかで
僕が特筆したいLUNA SEAのライブの魅力はやはり、“斬れ味”かなと思います。
先に多幸感と書きましたが、僕がLUNA SEAのライブを観る時にまず初めに感じるのは、その恐ろしいまでのスリリングさです。
開場BGMのボリュームが上がり、一気に照明が落ちて、SEが流れ、メンバーが登場し、曲を奏で始めたその時までも、空気が凛と張り詰めているのを感じます。
演奏する音のひとつひとつや、メンバーの表情や仕草に至るまで、誰もが息を飲むような斬れ味が存在しています。まずこれが好き! ドキドキする!
次に音の間(ま)、これが完全にキレてます。
間(ま)というのは音を置く位置関係のことで、当然リズムやグルーヴにも繋がりますが、それよりもっと漠然とした"説得力"みたいなものを作るものだと思っています。
演奏中はもちろん、例えば曲終わりの“タカドン! ババーン!”の部分や
RYUICHIさんの煽るMCに対しての“ジャーン!”だったり
ハイハットのカウントの入るタイミングなど、とんでもなくキレてます。
こういった音の置く位置を、LUNA SEAの影響からか、僕は昔から凄く重要視していてですね…
これらが少しでも早かったり遅かったりすると、ファンとの呼吸が乱れてしまう気がするので
曲間や曲シメの間(ま)は、完全に納得できるまでメンバーと話し合います。
ライブで曲終わりに高揚して「フゥーー!」と声を出したくなることはありませんか? あれは間(ま)の力に魅せられてます!
LUNA SEAはそんな間(ま)の斬れ味がやばいのです…知ってるか…知ってるよな…。
そして最後は、メンバーひとりひとりの存在。
これこそ説明不要ですが。とんでもなくキレてます。
あんなにもカッコよくて、あんなにもスターで、あんなにも上手いのに、あんなにも自分に厳しくて、あんなにも努力家で。
演奏はもちろん、ステージング、メイク、衣装、すべてを含めたご自身の魅せ方を、全員が極限まで突き詰めていると感じます。一切の隙がありません。
「絶対に誰にも"格好悪い"と思わせたくない」
そんなカミソリのような意思が、目に見えるように伝わってきます。
そんなメンバーが5人もいるんだ! LUNA SEAのライブ! やばいだろ!
まだ観たことがない人は、この機会に絶対に観て欲しいです。
最高にカッコいいぜ!
WITH LOVE
lynch. 葉月
プロフィール
葉月(ハヅキ)
1982年生まれ、lynch.のボーカリストでありコンポーザー。2004年8月にlynch.を結成し、同年12月に初ライブを開催。インディーズシーンでの活動を経て、2011年6月、アルバム「I BELIEVE IN ME」でメジャーデビューを果たす。2021年12月より一時活動休止。2022年9月に活動を再開し、11月にバンドとして初の東京・日本武道館公演を成功させた。2025年はバンド結成20周年を記念してリリース、ライブと精力的に活動中。
ピエール中野(凛として時雨)
LUNA SEAのライブは、狂気を感じるほどにストイックだ。彼らはライブで使用する電気にまでこだわる。誰が気付くんだよって思うけど、それでもやる。音響、照明、空気の流れ、すべてが計算され、研ぎ澄まされている。
何より驚異的なのは、LUNA SEAは今、最もカッコいいということ。キャリアを重ねるほどに枯れるのではなく、鋭利になっていく。
LUNA SEAは、いまだに何かを追い求めている。そして、それが信じられないほど美しい。
プロフィール
ピエール中野(ピエールナカノ)
1980年生まれ、埼玉県出身。凛として時雨のドラマーとして2004年に加入。2008年12月にシングル「moment A rhythm」でメジャーデビューを果たした。自身のバンドでの活動のほか、GLAY、星野源、ももいろクローバーZなどの楽曲に参加し、「ピヤホン」の開発に携わるなど幅広く活躍している。
プロフィール
LUNA SEA(ルナシー)
RYUICHI(Vo)、SUGIZO(G, Violin)、INORAN(G)、J(B)、真矢(Dr)からなるロックバンド。1989年に現編成での活動を開始し、1991年にYOSHIKI(X JAPAN)主宰の「Extasy Records」から1stアルバム「LUNA SEA」をリリースする。翌1992年に2ndアルバム「IMAGE」でメジャーデビューを果たした。1994年のシングル「ROSIER」がロングヒットを記録し、東京・東京ドームや神奈川・横浜スタジアムなどでライブを行うなど日本を代表するロックバンドへと成長する。しかし2000年11月に“終幕”を発表し、同年12月26、27日に行われた東京ドーム公演をもってバンドの歴史に幕を下ろした。終幕以降も各メンバーはソロアーティストとしてのキャリアを重ね、精力的な音楽活動を展開。2007年12月24日に東京ドームで一夜限りの復活ライブを行い、このライブをきっかけに2010年8月に“REBOOT”と称して本格的な再始動を発表した。2015年6月には主催フェス「LUNATIC FEST.」を千葉・幕張メッセで行い大成功を収める。2023年10月より過去のツアーを再現する「DUAL ARENA TOUR」を開催。結成35周年を迎えた2024年には、再び過去のツアーを再現するツアー「ERA TO ERA」シリーズを展開した。2025年2月にアニバーサリーイヤーを締めくくる東京ドーム公演を行った。