音楽ナタリー Power Push - 愛乙女★DOLL
新体制で挑む渋谷公会堂単独公演への思い
もう一度ステージに立ちたかった
──そして太田さん、吉橋さん、中川さんは以前アイドル活動をしてましたが、改めてらぶどるに加入してもう一度アイドルをやってみようと思ったのはなぜでしょう?
太田里織菜 私はNMB48を辞めるときに「夢をあきらめずに絶対に戻ってきます」って言ってたんですよ。その当時は学業に専念して高校を卒業しなきゃいけなかったから勉強をがんばって、高校卒業が決まったのでらぶどるのオーディションを受けてみました。もともと(佐野)ゆりさんとみーたん(愛迫)さんのTwitterを見ててらぶどる自体は知っていたんですよ。
愛迫 そうだったんだ。
太田 でもアイドル活動を再スタートさせるのが本当にらぶどるでいいのかとかすごく悩んでしまって、応募するのも締切ギリギリでした。不安な気持ちもあったんですけど、合格することができてすごくうれしかったです。やっぱり私は歌って踊ることが大好きなのでアイドルが向いているなって思いました。それに前の活動をしていたときのファンの皆さんも応援してくれて「復帰するのをずっと待ってたよ」とうれしい言葉をいただきました。そしてらぶどるとしてのお披露目ライブにもたくさん集まってくれて、本当に最初からいいスタートを切れました。
──以前は人数も多い大きなグループだったので苦労もあったのでは?
太田 やっぱり以前は選抜メンバーに入れないと露出の機会もほとんどないし、悔しい思いをすることがたくさんあって。ずっと研究生で続けてきてやっとチームに昇格しても選抜に入らないとなかなかチャンスは来ないなって感じだったので、次の活動では絶対に東京のアイドルグループで私を必要としてくれるところに入りたいって思ってました。なので地元の高校を卒業してらぶどるが決まってからすぐに上京してきました。
──吉橋さんはiDOL Streetのストリート生として活動してましたが、らぶどるを受けてみようと思ったのはなぜですか?
吉橋亜理砂 アイストの中でも私は2年3カ月くらいずっと研究生のポジションだったんです。なのであとからどんどん若い子たちが入ってきたんですよ。みんな中学生くらいなのに私はもう大学生になっていて、次第に若い子たちの面倒を見る感じになっていって。
──まとめ役のような役割になっていったと。
吉橋 そうなんです。そんな状況に限界を感じてしまっていて。そんなときに一番仲がいい子も辞めることになって、自分も辞めようって決断しました。でもアイドル自体は大好きでずっと続けていきたかったんです。だから別の場所ならまだ可能性があるんじゃないかって思って、辞めたあとに時間を置いてらぶどるを受けてみました。卒業した都築かなちゃんとはもともと友達だったし、らぶどるのライブも観ていたので、このグループならすごくやりがいがあると思いました。私もオーディションの締め切りギリギリまで悩みましたけど(笑)。
──皆さん、応募するのも悩むんですね。
吉橋 やっぱり1回挫折してるので、また同じ気持ちになったら嫌だなって思っちゃうんですよね。でもあきらめきれないですし、もう一度ステージに立ちたかったので応募しました。
──まだアイドルとして何も成し遂げてないことに対して悔しい気持ちが大きかったと?
太田 そうですね。私はそんな感じです。
吉橋 規模は全然違いますけど、やっぱりここであきらめられなかったです。やっとステージに出るチャンスをいただけたので、これからもっとがんばっていきたいと思います。
らぶどるは“アイドル再生工場”
──中川さんはJewel Kissとして北海道で活動してましたが、グループが解散してしまって。
中川梨来 なので私は太田さん、吉橋さんとはちょっと状況が違うんですけど、活動の場がなくなってしまったのでらぶどるでまたアイドル活動を続けたいと思って応募しました。北海道に住んでいたので上京しなければいけないというのも悩みどころだったんですけど、合格することができたので上京してきました。
──合格したとき、まだ中学生でしたよね?
中川 はい。中学3年生でした。
──じゃあ進路も含めてどうするかを親御さんとも相談して決めたと。
中川 そうなんです。上京してきたのは私1人なんですけどね。でもお姉さんがいっぱいいるので心強いです(笑)。
ハルナ 梨来ちゃんは私と同い年なんですけど、私だったら1人じゃ絶対に寂しくてダメです。
佐野 梨来ちゃんが入ってきてくれてハルナが生き生きとしてるのがよかったなって。やっぱり同世代がいるのっていいなって思いました。私も彼女たちを見ててほっこりした気持ちになってます(笑)。
愛迫 今までのハルナって年齢にしてはすごくしっかり者のイメージがあったんですけど、梨来ちゃんといるとやっぱり子供だったんだなって思うところもあって。なんか安心します。
ハルナ ファンの方からも「なんか明るくなったね」って言ってもらうことが多くなりました。前は何を言われても口癖が「大丈夫です」だったけど、今はあまり言わなくなりました(笑)。
──愛迫さん、佐野さんも元AKB48メンバーとして経験者の3人の気持ちはよくわかるんじゃないかと。
佐野 みんな似たような境遇ですからね(笑)。
──アイドルファンには“アイドルが最後に流れ着くのがらぶどる”なんてことを言われてましたよね(笑)。
愛迫 “アイドル再生工場”ですよね(笑)。だからこそみんなリベンジ精神があるというか、強いですよ。挫折を経験してるので。
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- 愛乙女★DOLL6thワンマンライブin渋谷公会堂
~君と見る七色の流れ星★願いを込めて歌う歌!
聴かなきゃ“こうかい”しちゃうぞ! - 2015年9月13日(日)東京都 渋谷公会堂
OPEN 16:00 / START 17:00
全席指定:前売り4500円 / 当日5500円 - チケット一般販売中
- <出演者>
オープニングアクト:Ange☆Reve / Luce Twinkle Wink☆ / Stella☆Beats
愛乙女★DOLL
- ニューシングル「カレンダーガール」 / 2015年7月21日発売 / FUJIYAMA PROJECT JAPAN
- 初回限定盤 [CD] / 1000円 / FPJ-10001
- 通常盤 [CD] / 1000円 / FPJ-10002
- CD+DVD / 1500円 / FPJ-10003
CD収録曲(全仕様共通)
- カレンダーガール
- LOVE♡BEAM
- Paradise In the summer(RAMRIDER REMIX)
- カレンダーガール Off vocal
- LOVE♡BEAM Off vocal
DVD収録内容
- 「カレンダーガール」MV
- オフショット
愛乙女★DOLL(ラブリードール)
愛迫みゆ、佐野友里子、ハルナ、太田里織菜、吉橋亜理砂、中川梨来、佐倉みきからなる7人組アイドルグループ。アイドルらしいキュートな一面を持ちつつも見応えあるパワフルなライブパフォーマンスで支持を集めている。2011年よりライブ活動をスタートさせ2012年6月より「業界初12カ月連続新曲披露公演」を実施し話題となる。2014年4月に日本クラウンより「High Jump!!」でメジャーデビュー。2015年5月より新メンバーを加えてリスタートし「FUJIYAMA PROJECT JAPAN」にレーベルを移籍。同年7月には新体制後初のシングル「カレンダーガール」をリリースした。