LiSA|アタシとキミで 音楽の遊び方を更新していく

この人たちは私の曲でどうやって遊んでくれるんだろう?

──そしてそのツアーファイナル翌日に出演された「DEAD POP FESTiVAL 2017」(以下DPF)は、モッシュありクラウドサーフありの野外ロックフェス。アリーナツアーとはシチュエーションも客層も違います。

どっちかと言うと私の出自はこっち寄りだから、「この人たちは私の曲でどうやって遊んでくれるんだろう?」みたいなワクワクがすごくありました。ただ、いかんせんツアーファイナルの次の日だったので、ぶっちゃけ声が出なくて(笑)。

──全力で出し切った翌日ですもんね。

でも私が育った場所って、みんな声がかすれようがステージ上でわめき散らして、とにかく楽しんだもん勝ちみたいな感じだったんですよね。それを思い出して「これ、私がちゃんと楽しめればきっと大丈夫だな」と開き直ってステージに立ったら、最初からみんなが受け入れてくれて。1曲目の「Empty MERMAiD」からリフトしてる人がいっぱいいて、2曲目の「Rising Hope」ではサークルピットができてて。「この人たちはなんでも遊べるんだ!」って驚きっぱなしでした。

──中盤の「L.Miranic」では、作曲者のMAHさん(SiM)とステージでもコラボされて。

ああいうコラボ曲ってだいたいアクトの最後に持ってくるものなんですけど。MAHさんという先輩の力を借りたスペシャルな曲のあとに「LiTTLE DEViL PARADE」をやったら、この人たちはどんなふうに遊んでくれるのか、それがどうしても見たかったんですよね。「LDP」は「掲げろシンボル」と歌う曲だから、みんなが各々の好きなバンドのタオルを掲げてくれて。その光景を見たとき、すっごい感動しました。曲の持ってる可能性は、やる場所によってどんどん広がるんだなって。

──そんな「DPF」に出演できたのは、取りも直さずLiSAさんがずっと軸足をロックに置いてきたからですよね。

そうですね。やっぱりSiMがLiSAという人をロックボーカリストだと認めてくれたからあのステージに上げてもらうことができたし、フロアにいるSiMの仲間たちも「SiMが呼んだ人だったら」と受け入れて、一緒に遊んでくれた。何より、MAHさんをはじめとする尊敬する先輩たちが好きな音楽を好きなように演奏して、今なおシーンの最前線で挑戦し続けている姿を見て本当にすごいなと思ったし、そこに私も参加できたことは心から光栄でした。

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お前らすげえな!

──ここからはニューシングル「だってアタシのヒーロー。」について伺います。アルバム「LiTTLE DEViL PARADE」リリース時のインタビューで、LiSAさんは同作について「自分の人生と向き合った」「覚悟のアルバム」とおっしゃっていました(参照:LiSA「LiTTLE DEViL PARADE」インタビュー すべてを受け止め進む覚悟のパレード)。その直後にこのスカッとするシングルを出されて、「ああ、この人はホントに一区切り付けたんだな」という思いを強くしまして。

こういうことって、自然につながっていくんだなって。私はこの先どういう歌を歌っていきたいか、どうやってみんなと遊んでいきたいかと考えたとき、やっぱりロックが好きだし、サウンド的にもまだ落ち着きたくないし、このまま突っ走ってみようという気持ちになったんですね。

──表題曲「だってアタシのヒーロー。」はアニメ「僕のヒーローアカデミア」のエンディングテーマということもあり、ひたすらにポップで陽性なギターロックで。LiSAさんのボーカルも一切の迷いがないように聞こえます。

この曲は今の私が一番強く抱いてる気持ちが起点になっていて、それはつまり「お前らすげえな!」ってことなんですよ。

──「お前ら」とは、当然“LiSAッ子”のことですよね。

はい。例えばライブだったら、自分1人で作ろうと思っていた以上のものをみんなが作ってくれるし、それを最後まで精一杯楽しんでくれる。みんなの姿を見ていると、LiSAにはまだまだやれることがあるし、この人たちの何かになれるのなら、これからもずっと歌を歌っていけるなと思うんです。私はみんなに命を吹き込まれてるし、背中を押してもらっているんですけど、今度は私がそれに応えたい。私がしてもらっていることを、今度は私がみんなにできたら素敵だなという思いから作りました。

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いつの間にか私が応援されている

──作詞はLiSAさんと古屋真さんの共作です。どのような作業を?

私がLiSAッ子のみんなに伝えたいことを箇条書きにして、それを古屋さんに整えてもらうというやり取りを繰り返しました。この曲の1番で私が伝えたかったのは「なんにもないアタシに 意味をくれた 最強だ」というフレーズなんですよ。でもそれって「ヒロアカ」に置き換えると、デク(同作の主人公・緑谷出久)が爆豪くん(デクの幼なじみ・爆豪勝己)に歌っているようにも聴こえるし、デクがオールマイト(デクが憧れるNo.1ヒーロー)に歌ってるように聴こえるし、お茶子ちゃん(デクの理解者でありヒロイン・麗日お茶子)がデクに歌ってるようにも聴こえて。

──図らずも普遍的な歌詞に。

そうやって、いろんな人に重なる、誰もがヒーローになれる可能性を持った歌になったと思います。だからアリーナツアーでこの曲を歌ったとき、「Wow wow wow フレー フレー フレー」というコーラスのコール&レスポンスがあったじゃないですか。私がみんなを応援していたはずなのに、あそこでいつの間にか私が応援されている気持ちになっちゃって(笑)。

──おかしな現象が起こっていましたね(笑)。しかも、ライブ初披露だったのにも関わらず、LiSAッ子たちはしっかりコールを合わせてきていて。

やっぱり「お前らすげえな!」って思いましたね(笑)。

LiSA「だってアタシのヒーロー。」
2017年8月2日発売 / SACRA MUSIC
LiSA「だってアタシのヒーロー。」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD+ブックレット]
1728円 / VVCL-1067~8

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LiSA「だってアタシのヒーロー。」通常盤

通常盤 [CD]
1296円 / VVCL-1069

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LiSA「LiVE is Smile Always~LiTTLE DEViL PARADE~『そしてパレードは続く』」
  • 2017年9月24日(日)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
  • 2017年9月30日(土)長野県 ホクト文化ホール
  • 2017年10月1日(日)石川県 本多の森ホール
  • 2017年10月7日(土)岐阜県 長良川国際会議場
  • 2017年10月9日(月・祝)静岡県 静岡市民文化会館
  • 2017年10月15日(日)神奈川県 川崎市スポーツ・文化総合センター
  • 2017年10月21日(土)滋賀県 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール
  • 2017年10月28日(土)栃木県 栃木県総合文化センター
  • 2017年11月3日(金・祝)香川県 サンポートホール高松
  • 2017年11月9日(木)東京都 中野サンプラザホール
  • 2017年11月18日(土)広島県 広島文化学園HBGホール
  • 2017年11月19日(日)福岡県 福岡サンパレス
  • 2017年11月24日(金)北海道 わくわくホリデーホール
LiSA(リサ)
LiSA
6月24日、岐阜県生まれのボーカリスト。2010年春、テレビアニメ「Angel Beats!」の劇中バンド「Girls Dead Monster」の2代目ボーカル・ユイ役の歌い手に抜擢され、同年5月にGirls Dead Monster名義のシングル「Thousand Enemies」をリリース。2011年4月にLiSA名義のミニアルバム「Letters to U」でソロデビュー後はアニメ「Fate/Zero」1stシーズンのオープニングテーマ「oath sign」、「ソードアート・オンライン《アインクラッド》編」のオープニングテーマ「crossing field」などスマッシュヒットを連発。2013年にはシングル「best day, best way」がノンタイアップながらオリコン週間シングルランキング6位を記録し、また10月に発表したアルバム「LANDSPACE」がオリコン週間アルバムランキング2位をマークし、アニソンシーン内外で高い人気を誇る存在となる。2014年1月に初の東京・日本武道館ワンマン「LiVE is Smile Always ~今日もいい日だっ~」を行い、翌2015年1月には日本武道館2DAYS「LiVE is Smile Always~PiNK&BLACK~」を成功させた。また「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「Animelo Summer Live」「氣志團万博」などさまざまな大型音楽イベントに出演し個性を発揮している。2017年春にはオリジナルブランド「YAEVA MUSiC」を設立。5月に通算4枚目となるフルアルバム「LiTTLE DEViL PARADE」をリリースし、7月に通算12枚目のシングル「だってアタシのヒーロー。 」を発表した。