うさぎはもう跳ねませんよ！

──「HANABI!!」のアピールポイントは？

高木　うちわを使った振りもあるし、あとは途中で演歌調で盆踊りのように歌って踊るところがあるので夏にぴったりな曲になってます。会場でファンの皆さんと一緒にうちわ持って騒ぎたいんですよね。この夏は会場でうちわ配ったりも考えてるので！

深瀬　個人的には昔のことを思い出しちゃったりする歌詞なんですよね。私にとってはちょっと子供っぽいんですけど、中高生くらいの時期のことを思い出しちゃって。

──甘酸っぱい思い出ですか？

深瀬　甘酸っぱいですよね。歌詞に「胸の中のうさぎ跳ねて」ってありますけど、いくらなんでも私の歳ではもう跳ねませんよ！ みたいな（笑）。

──いやいや、まだ跳ねるかもしれないですよ（笑）。

深瀬　あははは（笑）。でもこういうお祭り系のダンスは好きなので、一緒に盛り上がってほしいですね。

恋のフラワーです

──あとカップリング曲「LaLaLa」はQtyバージョンとLadyバージョンでそれぞれ違うテイストの曲になってますね。

天野　いつもだったら大人チームのLadyはテンポが速くてカッコいい感じの曲をやってるんですけど、今回は逆で。Qtyのほうがテンポの速いカッコいい曲になってるんです。

吉川　Ladyは明るめの曲だよね。

天野　そうなんです。振りはそんなに難しいわけじゃないんですけどスローテンポなのでヘタだとすぐにバレちゃう、みたいな。

吉川　動きがバラバラに見えちゃうんだよね。

──あわせるのが難しい？

天野　ずっと指先まできれいに集中させないといけないんです。あと間奏のときにみんなで手をつないで輪になるんですけど。

吉川　“恋のフラワー”です（笑）。

──そういう名前が付いてる？

天野　あははは（笑）。その“恋のフラワー”のときの振りがサンバっぽい感じで、1人遅れたら全部バラバラに見えるから大変なんです。でもファンの人にはそこの部分が好きって言ってもらえることが多いので、一瞬も気が抜けない。

──Qtyバージョンではその部分も変わって。

高木　Qtyはワンテンポずつ振りがズレて見えるっていう。

天野　カッコいい感じだよね。

高木　でもカウントを取るのが難しいんです。誰かが速くなっちゃったら「ああー」ってなるし。

天野　だからQtyとLadyで同じ曲なんですけど、全然違うものが楽しめるんです。2回連続でやったら観てる人もテンポが急に変わるからおかしくなっちゃいそうですけど（笑）。

個性の違う3部構成をアピール

──LinQがほかのアイドルグループと差別化するために今後はどういうアピールをしていきたいですか？

天野　せっかくグループの中にQtyとLadyという個性の違うチームがあるので、グループ全体とQtyとLady、その3部構成をアピールしていきたい。Ladyはもっとセクシーさやダンスのスキルを上げるために強化レッスンをやってます。そこではLinQのレッスンとは違ったことをたくさんやってるので、その違いをお見せできるといいなと。Qtyはもっと全力でかわいらしさを出してほしいし、こう言ったらあれですけど田舎っぽさとか素朴感をもっと出してほしいと思ってます。

深瀬　うん。Qtyはもっと田舎くさいところはあってもいいよね。やっぱり私たちは九州っぽさというかゆったりとしたとこは変えないほうがいい。その中で激しいダンスもあっていいと思うし、そういうギャップを見せて「ライブやったらすごいんだぜ！」ってアピールしていったらいいと思う。

天野　あとQtyはMCをもっとできる子が増えてほしいです。今はあーみん（姫崎愛未）が仕切ってくれることが多いですけど、もっとみんな前に出てほしい。そういう意味では（坂井）朝香は変わりましたね。MCが苦手だったんですけど、今は自分からやりますって言ってくれますし。

深瀬　朝香は本当に成長したね。今回の「LaLaLa」でもめっちゃ踊ってて。「さくら果実」のときにあんなにフラフラなダンスだった朝香がこれだけ踊れるようになったことに感動しちゃって。大人になったというか、リーダーシップをとるようになってきてますね。何言ってるのかわからないしゃべり方だけは直らないですけど（笑）。

お茶の間のアイドルになれるように

──ここまで活動をしてきて、皆さんにとってLinQらしさってなんだと思いますか？

天野　なんでも手作りでやってるところですかね。そういう意味ではほかのアイドルさんたちとは違ったキラキラ感は出せてるんじゃないかなと。「かわいい！」っていうキラキラ感と一生懸命やってるキラキラ感。そういうのを含めたうえで、公演とかイベントとか全部自分たちで考えて作ってるところがらしさだと思ってます。

深瀬　あとはやっぱり地元を盛り上げていくっていう部分をこれからも変わらず大事にしていくことですかね。地元のイベントにももっとたくさん出て、さらにテレビとかラジオとかにも出て“お茶の間のアイドル”になれるようにね。そのためにも「HANABI!!」で文字通りでっかい花火を打ち上げたいです。