九州が拠点だからそこは大事にしたい

──4月にメジャーデビューして4カ月が経ちました。メジャーになって変わったことってあります？

高木悠未　メディアのコメント撮りですかね。

吉川千愛　「○○をご覧の皆さんこんばんは！ 私たちLinQです！」みたいな。

天野なつ　東京に来るたびにそういうコメントを求められるようになったのはメジャーならではだなって思います。

吉川　東京だけじゃなくて北海道とか長崎とかもね。

天野　うん。テレビだけじゃないもんね。

──以前はそういう感じでもなかった？

天野　そうなんです。だから前は撮ったものを私たちもチェックできてたんですけど、今は全国だからなかなか観ることもできないくらいになってて。覚えきれなくなってます。

──メジャーデビュー曲「チャイムが終われば」のときもすごくメディア取材が多かったと思いますけど。

吉川　あのときも多かったけど今回も多いですね。

深瀬智聖　自分たちの気持ち的にも変わって、目標も1つ上にいったというか。全国の人に知っていただける機会が増えたなっていうのはメジャーになって最初に感じたことです。

──やっぱり全然違いますか？

深瀬　違うというか福岡だけでは大きくなるのにも限界はあって。なのでテレビ放送にどんどん出演したり関東と福岡で同時にイベントを開催したりと、ほかとは違うことをしていかないとLinQってこれ以上大きくなっていかないと思うんです。だけど私たちは九州が拠点だからそこは変えずにやることが大事で、そういう意味でもメジャーに進出して全国にアピールできるというのは大きいです。

LinQが好きな人の輪をもっと広げなきゃいけない

──メジャーに行くのは大きな決断だったと思うんですけど、地元のファンはどういう反応でした？

深瀬　やっぱりリリースイベントとかでも関東に遠征するメンバーが人気の子ばかりで偏っちゃうとすごい寂しいみたいです。その気持ち、すごくわかるんですよ。私たちだって同じ気持ちですから。わかるんですけど、LinQが好きな人の輪を私たちはもっと広げなきゃいけない。だからちょっと寂しい思いをさせるかもしれないけど、ライブは毎週末欠かさずやることは変えませんし、いつでも近くにいるよって気持ちは変わらず届けています。

──定期公演はずっとやり続けてますもんね。

深瀬　悠未とか（瑞稀）もえとかは東京で活動することが多くなってきたので、ファンにとっては寂しいかもしれません。でもそのぶん今まで公演にあまり出られていなかったメンバーにもチャンスが巡ってきて。みんなやる気になってきたし自覚が芽生えてきました。

天野　ファンの人の中には1週間会えなくても寂しいっていう人もいますからね（笑）。

──なんか我が子のような（笑）。

天野　物販ではちゃんと時間を取ってお話するので、間が空くと話すことがすごく溜まっちゃうんですよ。だから遠征とかで会えなくなると寂しいって思う地元のファンの人は多いみたいです。

──皆さんのファンとのコミュニケーションの取り方って？

吉川　私は素のままですね。あまりアイドルっぽくないんですけど、それがいいみたいです。私のところに来てくれる人たちは皆さん「癒しを求めに来た」って言ってます（笑）。

高木　ほかのメンバーもサバサバしてる子が多いです。

天野　そうそう、正直になんでも思ったことを言っちゃう子が多いんだよね（笑）。

変わったアイドルだなって興味をもってもらいたい

──「チャイムが終われば」は、LinQファンの中でも思い入れの特に強い曲でした。リリース後、手応えは感じました？

高木　とにかくこの曲からLinQのことを知ってファンになってくださった人が多くて。「すごいいい曲だね」って。

──逆に何か課題はできました？

天野　正直な話、枚数的にはもう少し上を目指したかったですね。

吉川　私たちとしてももうちょっといけるかなって思っていたので。

天野　前回は今までのファンの人たちにすごく助けてもらいました。だからもっといろんなところでアピールしなきゃねっていうのはみんなで話しましたね。例えば「Rock Beats Cancer」っていうロックのイベントに出演したときも、ステージから降りて走り回ったりタオルをブンブン振り回したりして、私たちのことを知らない人たちにもガツガツアピールしていったんです。

──あのライブは、いわゆるアイドルファンもいましたけどホームって感じでもなかったですよね。

天野　でもそうやってアピールしたことで、終わったあとに「すごくよかった！」って言ってくださる方もいて。だからどんな場所でもガツガツしていくのは大事だなって思ったんです。

吉川　いい意味でほかのグループとは違うことをやっていきたい。変わったアイドルだなって興味をもってもらえたらそれでもいいので。

「HANABI!!」は瞬発的な盛り上がりがすごい

──「HANABI!!」はLinQお得意のお祭りソングですね。

天野　はい。お祭りソングなんですけど、テンポのアップダウンが激しい曲で、いわゆるアゲアゲな感じでずっといくわけでもなくて。ちゃんと切ない部分もありつつ、なんか面白いダンスもあったりで見どころもあるし、聴きどころも満載です。ライブでは本当に盛り上がるんですよ。

──ファンの人と一緒に飛んでますよね。

天野　サビのところで「ジャンプ！」って私たちが言うので、皆さんめっちゃ飛んでくれてます（笑）。だから今までの曲と比べても瞬発的な盛り上がり方はすごくありますね。そういう意味では「for you」とか「Shining Star」とも少し違うかな。

──「カロリーなんて」とかもそうですけど、激しい曲調なのでセットリストで続くと大変そうですね（笑）。

吉川　まあ大丈夫ですよ（笑）。

高木　体力、自分はないんですよね。歌えなくなっちゃうから煽りしかできなくて（笑）。

──あー、煽ってるときは体力的にやばいんですね（笑）。

高木　やばいとき、やばいとき（笑）。