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SCANDAL編

SCANDALとLINEの関係

──最近はメンバーやスタッフのやりとりにLINEを利用するアーティストも多いようですけど、SCANDALはどうですか?

HARUNA 全部LINEです。

RINA 「既読」が出るのがすごく便利です。誰がチェックしたかすぐにわかるから。

HARUNA 夜中まで歌詞のやりとりをすることが多いんですけど、LINEで「ああ何人読んでるなあ」とか「1人寝ちゃったなあ」とかわかるんですよ(笑)。

TOMOMI(B, Vo)

──LINE MUSICには音楽をLINE上でシェアする機能があるんですけど……。

TOMOMI さっそく使ってみました。

──あ、そうなんですね。今実際に試してもらおうかと思っていたのですが。

TOMOMI じゃあ試してみましょう。私送るね。(曲を探しながら)今はLINEでやりとりすることが多いですけど、少し前までは音楽を共有するのはなかなか大変でしたよね。その点ではすごく便利になったなあと思います。

HARUNA LINE MUSICのプレイリストはさっそく役立ってます。朝は家でストレッチとか筋トレをしてるんですけど、そういうときに流しておくとすごくよくて。

RINA あとLINE MUSICって再生したときに、タップしながら早送りとか巻き戻しがすぐにできて、聴きたいところにすぐタッチして行けるのがめちゃくちゃ便利。「このフレーズどうなってるんやろ?」と思ったとき、最初から聴き直すんじゃなくて、気になるところにすぐ飛べるから。

TOMOMI 送ったよ?

LINEトーク上で音楽を紹介するやりとりの一例。

MAMI 来ましたね(七尾旅人「劣悪、俗悪、醜悪、最悪」を再生)。

HARUNA またマニアックなやつ来たなー(笑)。

TOMOMI 七尾旅人さんが今一番好きなんです。もっとポップな曲を選べばよかったですね(笑)。

──何がきっかけで七尾さんの音楽を?

TOMOMI 「サーカスナイト」のミュージックビデオを観たときに、なんてロマンチックな曲なんやと思って、そこから聴くようになりました。ライブも観に行って、ご挨拶させていただきました。すごく素敵な方でした。

SCANDALのルーツと現在

──ではこの流れで、皆さんが作ったセットリストを教えてください。4人にはそれぞれ3曲ずつ「影響を受けた曲」をテーマにセレクトしていただきましたが、順に解説をお願いします。

HARUNA(Vo, G)

HARUNA Earth Wind & Fireを最初に知ったのが、この「Boogie Wonderland」で。洋楽を聴くきっかけになったのがこの曲ですね。私が歌手になろうと思ったのは安室奈美恵さんの影響で、小学生のときは安室さんをはじめとするavexアーティストの曲をよく聴いてたんです。でも中学生になったときにアースを聴いて洋楽に興味を持って、いろいろ探っているうちにアースの曲が入ったオムニバスでシェリル・リンの存在を知って。ここはルーツとしてつながっているんですよ。でもいわゆるディスコミュージック、ダンスミュージックばかり聴いてたので、Green Dayはもっとあとで、SCANDALでデビューしてからなんです。いろんなロックバンドを聴くようになった中で「21st Century Breakdown」に出会って、中でも「Know Your Enemy」に衝撃を受けました。

TOMOMI キャロル・キングの「So Far Away」は、私が音楽に触れるきっかけになったダンス&ボーカルスクールで、初めてレッスンを受けた曲なんです。そのレッスンで楽しいと思わなかったら今私はここにいなかったと思うので、この曲を選びました。そのあとバンドを組んでベースをやると決まったときに、まずはレッチリだということで(笑)。最初に聴いたのが「Mother's Milk」というアルバムで、再生した瞬間にバッコーンときて、「音楽ってこんなに自由なんだ!」って。なのでそのアルバムから1曲目を。そしてバンドを結成したときに、スタッフがバンドの参考になるようにとアルバムを何枚かくれたんです。その中にWeezerの“The Green Album”(正式タイトルは「Weezer」)があって。当時もよく聴いてたんですけど、最近SCANDALのサウンド作りについて話し合うときにWeezerの名前がよく挙がるので、改めて聴き返してみたらやっぱりカッコいいなあと。

MAMI(G, Vo)

MAMI 私がFoo Fightersに出会ったのは2011年の「Wasting Light」で、そのときにバンドに対しての考え方が私の中でガラッと変わったんです。それまで自分たちで歌詞は書いても曲を書くことは少なくて、もし自分たちで全部やるようになったらこういう曲がやりたい!って。そこからさかのぼってフーファイを聴いたんですけど、今回は最新のアルバムから1曲選びました。Green Dayは、最近ストレートでストロングな音を出したいと思っていて、まさにこれだなと。「Minority」はMVも好きで、すっごいユルいんですよね(笑)。ジュディマリはお母さんが大好きで、家でずっと流れてたというのもあるんですけど、バンド結成してすぐの頃に練習していたスタジオにジュディマリのスコアがあったんですよ。みんなでやってみようと思ったんだけど、イントロから挫折したんです(笑)。それでみんなで研究しようと解散ライブのDVDを観たときに、TAKUYAさんのプレイに衝撃を受けて。ギターをまるでおもちゃみたいに自由に演奏していて「これがギタリストか!」と。「散歩道」はお母さんがよく聴いていたのでこれを選びました。

RINA 「Buddy Holly」は大好きなWeezerの中でもこの曲だけリピートするくらい特に好きで。この曲についてもっと知りたいと思って調べたら、リヴァース(・クオモ)が当時付き合っていた彼女がいじめを受けているときに、守ってあげたい気持ちはあるけど行動に移せなくて……そんなときに作った曲だそうなんです。最近はBGMになるようなハッピーで軽い歌を作りたいという気持ちが大きいんですけど、こういう「作らなきゃいけないときにできた曲」ってやっぱり最強だなって。チャットモンチーは、高橋久美子さんの歌詞が私は作詞家として一番好きなんです。言葉使いや、説明しすぎない感じが美しいなと思うし、歌詞はもちろんブログを書いているときも久美子ちゃんの影響を受けている自分に気付くんですよね。ブルーノ・マーズは単純に曲が超好きです! いつ聴いてもハッピーになれるし……前にハワイに行ったとき、行くお店行くお店で彼の曲がかかっていたんですよ。世界的に愛されながら、地元でもこんなに愛されてるって素敵だなあって。私たちも今は東京で活動してるけど、地元の大阪をずっと大事にしていきたいなあと思いました。

──それぞれ自由に選んでもらったわけですが、SCANDALというバンドのルーツと現在がよくわかる、絶妙にバランスが取れたセレクトでしたね。

HARUNA そうですか? よかった(笑)。確かにそれぞれのキャラも出てるし、今の私たちの音楽に関わる要素が出てきましたね。

RINA(Dr, Vo)

RINA そうやね。今のSCANDALにこのすべてのアーティストのエッセンスがあります。

──さっきMAMIさんがおっしゃった「ストレートでストロングな音」、RINAさんがおっしゃった「BGMになるようなハッピーで軽い歌」というのは、新曲の「Stamp!」に感じるところがあって。これまでになくシンプルで大らかな、それでいて強度のある楽曲だなと思いました。

RINA ああ、うれしいです。自分たちが思っているメッセージや心の中はちゃんと詰め込まれてるんですけど、そこを押し付けたくないというか、自由に捉えてほしいなというのが第一で。究極、何も考えずに聴ける音楽が作りたいというのが今の私たちのモードなんです。「Stamp!」はワールドツアー中に作っていたことも大きくて。自由に楽しみながらツアーを回っていたので、その雰囲気を1曲にしたかったんです。

MAMI ギターはリズムに呼ばれるがまま。

HARUNA とにかく肩の力を抜いて、というのがポイントになってます。

RINA 今がSCANDAL史上、一番よそゆきじゃない感じがしますね。

SCANDAL プレイリスト

テーマ 影響を受けた曲

  • HARUNA(Vo, G)
    • Boogie Wonderland / Earth Wind & Fire
    • Got to be Real / シェリル・リン
    • Know Your Enemy / Green Day
  • TOMOMI(B, Vo)
    • So Far Away / キャロル・キング
    • Good Time Boys / Red Hot Chili Peppers
    • Photograph / Weezer
  • MAMI(G, Vo)
    • Something from Nothing / Foo Fighters
    • Minority / Green Day
    • 散歩道 / JUDY AND MARY
  • RINA(Dr, Vo)
    • Buddy Holly / Weezer
    • ウィークエンドのまぼろし / チャットモンチー
    • Runaway Baby / ブルーノ・マーズ

プレイリストが開けない場合はLINE MUSICを端末にインストールの上、再度お試し下さい。

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配信情報
QRコード
LINEの生配信サービス「LIVE CAST」にSCANDAL生出演!

配信日時:2015年7月23日(木)22:00~予定
LINE ID: @linelivecast

SCANDAL ニューシングル「Stamp!」2015年7月22日発売 / EPICレコードジャパン
初回限定盤A [CD+DVD] 1650円 / ESCL-4478~9
初回限定盤B [CD+DVD] 1650円 / ESCL-4480~1
通常盤 [CD] 1050円 / ESCL-4482
CD収録曲
  1. Stamp!
  2. Flashback No.5
  3. Stamp!(Instrumental)
初回限定盤A、B DVD収録内容

『SCANDAL WORLD TOUR 2015「HELLO WORLD」』(2015.04.12 at 東京・国際フォーラム ホールA)ライブ映像

  • <初回限定盤A DVD収録曲>
    瞬間センチメンタル / SCANDAL BABY / お願いナビゲーション / 下弦の月
  • <初回限定盤B DVD収録曲>
    Garduation / 本を読む / 缶ビール / おやすみ
SCANDAL(スキャンダル)
SCANDAL

2006年8月に大阪のボーカル&ダンススクールで出会ったHARUNA(Vo, G)、MAMI(G, Vo)、TOMOMI(B, Vo)、RINA(Dr, Vo)の4人で結成したガールズバンド。結成直後から大阪城公園でストリートライブを始め、キュートなルックスと力強いバンドサウンドを武器に瞬く間に人気が急上昇する。2008年10月、シングル「DOLL」でメジャーデビューを果たし、2009年末には「第51回輝く!日本レコード大賞」で新人賞を受賞した。2012年3月には初のベストアルバム「SCANDAL SHOW」を発売。2013年3月にはメンバーの念願だった大阪・大阪城ホールにてワンマンライブを開催し、2014年6月には神奈川・横浜アリーナにてガールズバンドとして23年ぶりとなる2DAYSのワンマンライブを大成功に収めた。2014年12月3日にニューアルバム「HELLO WORLD」をリリース。2015年1月からはSCANDAL史上最多公演数となる全31公演の国内ホールツアーと、初の単独海外公演(フランス、イギリス、アメリカ、香港、台湾、メキシコ、ドイツ、シンガポール)を含む9カ国でのワールドツアーを開催し、いずれも大成功に収めた。同年7月にはメジャー通算21枚目となるニューシングル「Stamp!」をリリース。12月から2016年1月にかけて、東京・日本武道館2DAYSを含む東名阪ツアー「SCANDAL ARENA TOUR 2015-2016『PERFECT WORLD』」を行う。


2015年7月29日更新