Lienel「Melty flowers」インタビュー|四季をともに超え深まる絆、6人が醸す甘く危険な香り (3/3)

そんなことやってたのか……!

──創世さんはどうやって曲のイメージを表現していますか?

武田 僕は感情を込めて歌えるようになることが自分の課題だと思っていて。頭に浮かぶ理想のイメージはすごくあるんですけど、それを実際にお客さんの前でやるとき、なかなか思い通りにいかない感覚があるんです。たくさんの引き出しがあるわけでもないし、自然と出てくるものがあればいいなと思っているんですけど、意識しすぎると逆にわからなくなっちゃうんですよね。楽しい曲を楽しく歌うことはできても、曲に合ったニュアンスで歌うことはまだ難しいです。今はいろんなやり方を探っています。

森田 僕は先輩方のライブ映像を観るのが好きなので、参考にさせてもらったり……あとは、鏡を見たときに練習してみるんです。例えばお風呂に入る前とか。そういうことは意識的にやっていますね。誰にも見られていない、1人のときにやってます。

芳賀 そんなことやってたのか……!

左から森田璃空、芳賀柊斗。

左から森田璃空、芳賀柊斗。

武田 夏休みとか、はがしゅーと璃空は共同生活してるから(笑)。

近藤 今度覗いてみたら?

一同 あはははは!

森田 ホントにやってるかもしれないから。見られるかもしれん(笑)。

芳賀 恥ずいな。

森田 うん、恥ずい(笑)。

──では、「Melty flowers」のパフォーマンス面でのポイントは?

高岡 リリイベなどでパフォーマンスを重ねる中でどんどん表情がよくなっていると思うので、みんなの表情はぜひ見てほしいです! あと、みんながダンスをそろえる意識がすごく高まっているので、僕らのチームワークにも注目してほしいです。

恥ずかしがったり、ふざけて向き合っちゃダメ

──今回のシングルはTYPE-A、TYPE-B、TYPE-Cのそれぞれにカップリング曲が2曲ずつ収録されていますが、個性豊かな楽曲ぞろいという印象です。皆さんそれぞれのお気に入りの曲はありますか?

近藤 僕がオススメしたいのはTYPE-Bの「Mr.Sister」なんですけど、歌詞もダンスも少しダサいのですが、それを一生懸命、めちゃくちゃカッコよく踊っている僕たちを見てほしいです。

左から高桑真之、近藤駿太。

左から高桑真之、近藤駿太。

高岡 いわゆる“トンチキ曲”です。

武田 すごく盛り上がりますよ。

高岡 最初に聴いたとき、みんなでこの曲にニックネーム付けたよね? 「大正時代」みたいな。

近藤 なんだっけ。

──「Mr.Sister」はラテンの要素と歌謡曲の要素をミックスした面白い曲で、聴く人によっては懐かしさを感じるような曲調だと思いますが、平成生まれの皆さんにとって「Mr.Sister」は“懐メロ”という感覚の曲ではないですよね……?

一同 そうですね。

武田 ただただ面白い曲調という印象です。

近藤 新鮮な感じがあるよね。

──歌謡曲の要素をミックスした曲も、Lienelの得意分野になってきましたね。

森田 そうなんです、僕ら歌謡曲調の楽曲が多いんですよね。

──歌い方も少しこぶしを入れてみたりとクセのある表現がポイントになっていますけど、歌うときに気を付けていることはありますか?

高岡 ありますか? Mr.Sisterボーイ。

近藤 恥ずかしがったり、ふざけて向き合っちゃダメなんです。しっかり声を出してうまく歌えるように取り組んで、ダンスもカッコよく踊れば曲が完成すると思っているので。なのでボイトレをがんばったりする準備が大事なのかなと思います。もっとカッコよく歌えるようになりたいですね。

森田 そう。振り切ることが大事。

──ほかにお気に入りの曲はありますか?

高岡 僕は、同じTYPE-Bに収録されている「Baby Girl」でまたラップができたのがうれしかったです。「Baby Girl」は曲調が小洒落た雰囲気で、聴くだけで楽しくなれる曲だなと思います。

左から武田創世、高岡ミロ。

左から武田創世、高岡ミロ。

みんなで1つの見せ場を作る曲だから僕は大好き

高桑 僕はTYPE-Aに収録されている「Love With You」を推したいです。Lienelの曲の歌い出しは創世が担当することが多いんですけど、今回は初めて僕と璃空の2人が担当しているんですよ。それがすごくうれしかったです。

武田 本当にキラキラ王道アイドルな曲だよね。さねが最初に歌うのも、Lien(Lienelファンの呼称)はうれしいと思う。

高岡 ここまで王道系の曲って今までなかったよね。

武田 ずっと特徴的な曲ばかりだったから。

──王道系の曲、欲しかったですか?

森田 歌ってみたいなと思っていました。

武田 実際にやってみて、「意外と僕たちにも合うな」と感じたよね。

森田 僕はTYPE-Cに入ってる「Hop Step Jump!」が好き。踊っていても楽しいですし、ライブで披露したら絶対に盛り上がると思います。Lienのみんなと一緒にジャンプできたらいいなって。あと、この曲は青春や学校生活をテーマにした曲なんです。それにちなんでTYPE-Cのジャケット写真ではみんなが制服を着ているので、そこも交えて面白いなと思います。

左から森田璃空、芳賀柊斗。

左から森田璃空、芳賀柊斗。

──ジャケット写真を拝見しましたが、年長組の柊斗さんと駿太さんがハーフパンツなんですね。

森田 意外ですよね。年上の2人が。

近藤 普段も短パンは履かないので、新鮮で……。

高岡 なかなかないよね!?

近藤 そしてちょっと寒いです(笑)。

高岡 柊斗はたまにレッスンで半ズボン履いたりしてるよね。なんなら長いズボンもまくり上げてるし。

芳賀 僕、研究生のときの衣装もハーフパンツが多めだったんですよ。

一同 そうなんだ!

近藤 じゃあ慣れてるじゃん。

芳賀 ちょっと期間が空いたので「おお、ハーフパンツか」みたいな気持ちはありましたけど、普通に履けましたね。

──そんな柊斗さんのお気に入りのカップリング曲は?

芳賀 TYPE-Aの「Dreaming Days」です。「Hop Step Jump!」と同じように青春っぽい雰囲気のあるメッセージソングなんですけど、普段の僕らの曲と違ってみんなで一緒に歌うところが多いんです。あと、ダンスだったら3人でハートを作ったり。1人ひとりじゃなく、みんなで1つの見せ場を作る曲だから、そういうところが僕は大好きで。

高岡 なるほど。

芳賀 まだ披露していないんですけど、披露するときにはそんなところに注目してほしいなと思います。

より6人がチームになった気がした

──TYPE-Aには昨年12月に行われた1stワンマンのライブ映像を収めたBlu-rayが付属します。1stワンマン、振り返ってみるといかがですか?(参照:Lienelが駆け抜けた“始まりの年”の集大成、1stワンマンであふれた笑顔と涙「今、人生で一番幸せです」

高岡 オープニングで着た衣装、カッコよかったね! 僕らのグループカラーである紫色の新衣装、あれ大好きなんです。

武田 Lienのみんなも、あの衣装大好きだよね。

左から武田創世、高岡ミロ。

左から武田創世、高岡ミロ。

──ジャケットの装飾もすごく豪華で、そこからも気合いが感じ取れました。

森田 初めてのワンマン、始まるまではワクワクがすごかったんです。僕はこの日のために金髪にしたので、それを披露するのが楽しみな思いもあったし……ただ、本番直前はめっちゃ緊張しました!

武田 璃空、緊張しすぎて心配なくらい元気がなかったです。目もぼーっとしてたんですよ。話しかけても静かに「大丈夫よ」しか言わなくて(笑)。

森田 ホントにヤバかった、あのときは(笑)。

武田 それくらいみんな緊張していたんですけど、皆さんの前に出たときの歓声には本当にびっくりしました!

森田 本当に、鳥肌がすごかったです。

高岡 すごくたくさんのLienが来てくれてたのにもびっくりしたなあ。

近藤 一面紫のペンライトの光が広がっててね。あんな景色をステージから6人で見たの、初めてだったから。

高桑 あと、本編が終わったあとのアンコールの声にも感動しました。

森田 初めてアンコールをもらったからね、僕たち。

──最後のMCも、皆さん心がこもった熱い挨拶ばかりでしたね。

高岡 森田璃空が泣きながら両親へ送った感謝の言葉ですね?

武田 璃空、今も泣いてるらしいです。

森田 泣いてないよ!(笑)

左から高桑真之、近藤駿太。

左から高桑真之、近藤駿太。

高岡 でも本当に、このワンマンライブを経てより6人がチームになった気がしたよね。0から100まで自分たちでライブを作るという経験は初めてだったけど、いざやってみると全体を通してすごくグッとくるものがありました。

森田 本当にそう。

──そして5月には初めての東阪ツアー「Lienel 1st Live Tour 2024 ~My Youth~」が控えています。

高桑 ツアーでは、1stワンマンで感じた課題なども大事に、僕たちの成長を見せるようなライブを作りたいです!

──では最後に、2年目のLienelの目標を聞かせてもらえたら。

近藤 野球でもそうなんですけど、1年目まではルーキーらしくいられるんですよ。2年目からは、新人は新人でも「新人だから」の言い訳は通用しないと思うし、初めての経験じゃなくなることも増えるので、ダンス、歌、ライブ、すべてにおいて先輩に負けないようなパフォーマンスができるようにしたいです。あと、野球には“2年目のジンクス”っていう言葉があるけど、Lienelはそれを踏まないように進んでいきます!(笑)

高岡 がんばろうな。

芳賀 がんばろう!

ライブ情報

Lienel 1st Live Tour 2024 ~My Youth~

  • 2024年5月12日(日)大阪府 松下IMPホール
    OPEN 16:00 / START 17:00
  • 2024年5月19日(日)東京都 日本橋三井ホール
    [第1部]OPEN 13:00 / START 14:00
    [第2部]OPEN 17:00 / START 18:00

プロフィール

Lienel(リエネル)

EBiDAN(恵比寿学園男子部)に所属する、6人組のダンス&ボーカルグループ。メンバーは芳賀柊斗、高岡ミロ、近藤駿太、森田璃空、武田創世、高桑真之。グループ名は、フランス語で「永遠の絆」を意味する「Lien éternel」に由来している。2022年に行われた「EBiDAN AUDITION」でメンバーが選出され、4月29日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行われたライブ「EBiDAN THE PARADE」で結成発表とともにお披露目された。翌30日には、デビュー曲「LOVE Communication」を配信リリースし、7月に1stシングル「Love Me Madly」を、11月に2ndシングル「kimito」をリリースした。12月には東京・Zepp Haneda(TOKYO)で1stワンマンライブを実施。2024年4月に3rdシングル「Melty flowers」をリリースし、5月には東京と大阪で「Lienel 1st Live Tour 2024 ~My Youth~」を行う。