4月29日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行われたEBiDANのライブイベント「EBiDAN THE PARADE 2023 SPRING」で、EBiDANの新たなグループ・Lienelの結成が発表された。
オーディションを勝ち抜き、このグループに集ったのは芳賀柊斗、高岡ミロ、近藤駿太、森田璃空、高桑真之、武田創世の6名。お披露目の初舞台が5000人規模のホールというプレッシャーのかかる状況下ながら、彼らは堂々とした振る舞いでデビュー曲「LOVE Communication」をパフォーマンスし、会場に集まった観客にその姿を強く印象付けた。
鮮烈なデビューを飾った彼らに、音楽ナタリーはインタビューを実施。切磋琢磨し合ったオーディションから、絆を深めたデビュー前の準備期間のエピソード、そしてデビュー曲について。“EBiDANで一番おしゃれなグループ”になるべく一歩を踏み出した6人に、思いを語ってもらった。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 上野留加
もっともっとたくさんの方に笑顔を届けたい
──Lienelは「EBiDAN AUDITION」というオーディションを経て結成されたグループです。皆さんは、どうしてこのオーディションを受けようと思ったのですか?
高桑真之 僕は、ファンの皆さんとライブを作り上げて一緒に盛り上がることができる、グループ活動に憧れていました。グループの一員になりたくて、オーディションを受けました。
近藤駿太 僕は以前出演した「FAKE MOTION LIVE」で、先輩のONE N' ONLYさんと原因は自分にある。さんのパフォーマンスを観たのがきっかけです。先輩方が会場の一体感を作り上げている姿を見て、「僕も先輩方のようになりたいな」と思って応募しました。
森田璃空 僕は4歳からダンスを習っていて、その頃から発表会でステージに立つのが好きでした。去年の5月に研究生としてEBiDAN OSAKAに入ったのですが、そこで初めてライブをしたときも、お客さんの笑顔を見られるのがうれしかったんです。もっともっとたくさんの方に笑顔を届けたいなと思ったのと、家族やいつも応援してくださっている方々に恩返しをしたいから、このオーディションを受けてデビューしたいなと思いました。
芳賀柊斗 僕もEBiDAN SENDAIで研究生の活動をしていた頃から、イベントに出るのがすごく楽しく、やりがいを感じていました。このオーディションに挑戦して受かったら今後もっとやりがいを感じることができるかなと思って、挑戦することに決めました。
武田創世 僕は小さい頃から歌を歌うのが好きでした。去年の10月にEBiDAN TOKYOで研究生としての活動を初めて、そのタイミングとほぼ同時にこのオーディションのお話がありました。ダンスも未経験だったので正直迷いましたが、たくさんの人たちの前で歌えるチャンスだと思って、応募することにしました。
高岡ミロ 僕は、自分がステージに立つことでファンの皆さんが「元気をもらった」と言ってくれたり、笑顔になってくれたりするのが本当に生きがいで。自分はステージに立つために生まれてきたんじゃないかな?と思ってしまうくらい、本当にステージに立つことが好きなんです。だから、どうしてもデビューがしたくて。「デビューしたい!」と思っているところに、周囲の方からこのオーディションのお話をいただいたので「ぜひ参加させください!」と応募しました。
──オーディションでは、どのような審査があったんですか?
高岡 先輩の楽曲……超特急さんの「Billion Beats」とONE N' ONLYさんの「Category」が課題曲としてあって、その曲をチームに分かれてパフォーマンスしました。璃空と駿太とさね(高桑)と創世はチームA、はがしゅー(芳賀)と僕がチームCでした。
──そうなんですね。
高岡 チームCは18歳から20歳くらいまでの人が多くて、僕が最年少でした。みんなそれぞれに個性があって、「こっちのほうがいいんじゃない?」「あっちのほうがいいんじゃない?」って、話し合いでぶつかることもあったんですけど、なんだかんだ仲よくなったよね。
芳賀 話し合いをしたからこそ仲も深まる、みたいな感じでした。
高岡 レッスン終わりでごはんを食べに行ったりもしたね。
芳賀 そうだね! おいしかった。
武田 いいね、それは本当に。
高岡 チームAの思い出はある?
武田 僕らのチームはメンバーの年齢が離れていました。だから最初は話しかけられない雰囲気というか、どうしたらいいのかわからなくて。ちょっと緊張感がありました。
高桑 そうだね。
──チームメイトだけど、ライバルでもありますしね。
近藤 チームAでは僕が最年長でした。今まではEBiDAN NEXT(研究生)内の選抜チームでも年下のメンバーになることが多かったから、自分より年下の子にどう接したらいいのかわからなかったんですけど、どうにか距離を縮めたくて。僕は北海道出身なので、「白い恋人」をお土産として持っていったり……。
武田 それだけだね。
一同 あはははは!
森田 お土産もらった思い出だけか!(笑)
近藤 あんなに喜んでたのに!? おかしいな……(笑)。でも、徐々に打ち解けて、さねちゃんとスターバックスに行ったりもしたよね。
高桑 うんうん。したね。
なんとも言えない距離感が、一瞬で吹き飛んじゃいました
──オーディションの合格が決まり、この6人が仲間になると知ったときはどう思いましたか?
武田 僕、話していい?
高岡 うん、いいよ。
武田 この3人(近藤、高岡、高桑)とは、研究生時代にEBiDAN NEXT TOKYOの仲間としてこれまで活動していて、お互いにオーディションを受けていることはもちろん知っていました。だけどその話は普段の活動に持ち出せないし、審査結果が来るタイミングとかもわかるから、オーディション期間中はこれまで通りに過ごすことがなかなか難しかったんです。でも、合格後の顔合わせにみんながいたので、ものすごく安心したというか。なんか、(笑顔を浮かべ)「ハッ!」って。
芳賀 安心してる、安心してる!
高岡 かわいい(笑)。
武田 今までのなんとも言えない距離感が、一瞬で吹き飛んじゃいました。
高岡 僕も顔合わせのときの思い出で忘れられないことがあって。またEBiDAN NEXT TOKYOの話になってしまうのですが、さねが僕に「落ちた」みたいな雰囲気を出してきて……!
近藤 それ、僕もされた!(笑)
高岡 創世が合格したことは、なんとなくの雰囲気でわかっていました。だけど、さねは本当に謎で! 話は振ってくるんですよ。「オーディションどうだった?」って。でもこっちからは何も言えないし……。
高桑 (笑)。みんなにすごく言いたかったんですよ、合格したこと。でも知られちゃいけなかったから、そういう雰囲気を出しておきました。
武田 出しておくなって!(笑)
6人目は年上の人が来てくれ……
森田 僕は、顔合わせのときにはちょっと不安がありました。大阪から通っているんですけど、EBiDAN NEXT OSAKA出身のメンバーは僕1人だけだったから。どうやってみんなと接していったらええんやろな?って、不安とうれしさが混ざったような気持ちで。
高岡 メンバーが決まってすぐ、2人で話したよね!
森田 話したね。ミロとはこれまでに接点がなくて、オーディションでも違うチームだったので。ほぼはじめまして状態だったので……。
高岡 本当に「はじめまして」の挨拶をしました(笑)。
──EBiDAN SENDAI出身の柊斗さんはいかがでしたか?
芳賀 僕、顔合わせの部屋に入る順番が一番遅くて、みんなはすでにそろっていた状態でした。5人を見たときは、まず「ミロだ!」って思いました。同じチームCだったから(笑)。あとは、オーディション審査中、泊まる場所が璃空と一緒だったので「お、璃空いるやん!」ってなりましたね。
森田 確かに、その驚きはありましたね。
近藤 それで言うと、僕は部屋に入った順番が5番目だったんですけど、その時点では全員年下だったから「終わった……」と思って(笑)。
高桑・武田 言ってた、言ってた!(笑)
近藤 最年長はすごくプレッシャーがあるなと思って(笑)。「頼むから6人目は年上の人が来てくれ……同い年でもいから……」と願っていたんですけど、はがしゅーが入ってきたから「よかったー!」って。
高桑・武田 言ってた、言ってた!
高岡 部屋に入ってきたとき、本当に不安そうだったもんね(笑)。
──柊斗さんは、自分が最年長だということに対して、思うことはありましたか?
芳賀 ありました。正直、「大丈夫かな」って焦りのような気持ちになりました。でも、今日までみんなでやってきて、ミロが率先してみんなを引っ張ってくれていたりするから、その心配はないかなと思いました。
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Lienelの全力自己紹介