ナタリー PowerPush - LAMA
牛尾憲輔&中村弘二インタビュー
05. ほかのメンバーの紹介
──LAMAのメンバーは仲良しですよね。Twitter上でコミュニケーションしてるのがファンにも透けて見えてますが、スタジオワークもあんな感じで和気あいあいと進むんですか?
そうですね。僕は基本的に笑かしたいので。特にナカコーさんの笑顔がかわいいんですよねえ……。ナカコーさんが笑ってくれるとね、ちょっとキュンとするんで。この人を笑かせたいって。
──そんなBL要素はいいですから(笑)。
いいんですか。そういうところを中心的な熱に据えようかなと思ってたんですけど。
──そこにばかりみんなが注目しちゃいますよ。でもキャラクターが立ってる4人だから、同人音楽を作られるより先に同人誌が作られるかもしれないですね。
ああ、いいですね。できれば僕受けアゴからの下剋上って形でいけたらいいなあと思ってるんです。胸元はだけます。
──そんな仲良しの4人ですが、自分以外の3人をひとことで紹介してみてください。
なんだろうなあ。田渕さんは、和服で日本刀を握りながら、耳かきの先っちょのフワフワみたいなのでポンポンポンポンって剣のお手入れをしてる感じ。「田渕さんお願いします!」っていうと「うむ」って言って、スタジオに行ってバシッて切るっていう感じ。和服で、ナンバ歩きで。ミキちゃんは姐さんって感じ。猫足のすごい豪華なイスに座ってるの。僕、最近、スタジオでちょっとずつミキちゃんのことを「姐さん」って呼ぶようにしてるんです。
──どうですか? ミキさんの反応は。
悪いですね! なので今後はもっと呼んでいこうかなと思ってます(笑)。
──わかりました。じゃあラストにナカコーさん。
ナカコーさんは好きなんで、ラブの方向で(笑)。片思いなんですけどね。ナカコーさんは先輩で兄ちゃんなので、僕は鼻水垂らしながら「ねえ兄ちゃん! ナカコーさん! これ知ってる!?」とかって新しいiPadのニュースを見せたり。でもナカコーさんの反応はやっぱり悪いんで、今後もそういう方向で邁進していこうかなと。だからコスプレで表すと……僕は技術者あがりということもあるので、白衣、メガネ、聴診器、誘い受け? ミキちゃんは姐さんだからオシャレ、猫足イス、猫足バスタブ、足組んでるって感じ。
──コスプレというかシチュエーションですね。
田渕さんは、スタジオの一角だけ畳!「先生お願いします!」「うむ」って感じ。ナカコーさんは、サッカーのコーチって冬場、スーツ着てグラウンドジャケット着て、IDパス下げてるじゃないですか。ああいう感じ。でも僕はそんなナカコーさんが好きだから、脇とかつついてンフウ、ンフウ、「やめろよお」って感じ(笑)。
06. マイブーム
──そんな牛尾さんが今ハマってるもの、マイブームはありますか?
「異国迷路のクロワーゼ」! 昨日もアレンジしてる途中に、使ってるCubaseってソフトを一度消して、テレビアプリを立ち上げて横のサブウインドウでアニメオタクとチャットしながら「湯音たん萌え萌えだなー」とかって言いながら。夜中の1時半に。あとはiPad 2を最近手に入れまして。ナカコーさんはiPadは持ってるけど電話は持ってなくて、TwitterでDMするとすぐ返ってくるから、それで連絡取ってるんですよ。それで2人でiPadの音楽ソフトを見たり、オタク話をキャッキャしたり。ちなみにそういう話をしてるとき、ミキちゃんと田渕さんはすごいフラットな顔してます。「日常」のゆっこみたいな顔になる(笑)。
──あははは。そのとき2人は2人で何か楽しげな話をしてはいないんですか?
なんかかわいげのある話をしてるんですけど、そういう話してるときは僕とナカコーさんがフラットな顔になってます。そういうコミュニケーションは取れません! 男子チームと女子チームで隔たりがあるんです。でも、今後僕は田渕さんやミキちゃんとも曲を作ります。ギャップも面白そうだから。
──今作のクレジットは、2曲とも作詞作曲LAMAとなってますよね。
僕が全部やってます。作詞も。ウソだけど(笑)。
──作曲は素材を出し合う作り方だとして、作詞はどうされてるんでしょうか? 牛尾さん、書かれるんですか?
僕、昔から先輩方にくっついてきたじゃないですか。そういう先輩からの助言として「作詞は早めにやらないとやれなくなるよ」って言われてるんで、そろそろちょっと「書いていいっすか?」って話をして。で、ミキちゃんとかに引かれてます。「おお、書いたら?」って感じで。「歌とかちょっと……」「うん、いいんじゃない?」みたいに、うっすらかわされる。
──コーラスを当てたり?
あ、コーラスを夜な夜な家で当てて、翌朝起きて聴いて、それを削除するような理性はまだ持ち合わせてますね。夜中のラブレターになりがちなんで。自分の歌、耳真っ赤になっちゃう。
──聞いてみたいですけどね。
嫌です。
──例えばギタリストが曲を作るとき、仮歌を自分で入れることもありますよね。
ああ、僕ね、実はagraphのときでも仮歌を歌ってる曲はあるんですよ。LAMAでも、この後リリースする予定の曲は、僕が最初に手を付けたものとかもあって。ナカコーさんとミキちゃんをイメージしながらピアノを弾いた曲もあるので、だんだんそうやってうっすら割りこんでいこうかな。
07. 今後の野望
──では最後に、今後LAMAで果たしたい野望を教えていただけますか。
野望……なんだろう……。アニメやっちゃったしな。あれ、あがり!?(笑)LAMAってその場その場で球をえーいって投げてみんなの反応を見てる感じだから、僕あんまり遠いこと考えてないんですよね。
──それはそれですごく生き物っぽいですね。
うん。だからこれから大きな目標を共有していく感じなんです。ライブももちろんそのステップの1つだけど、アルバムリリースもそうだし。
──アルバムのリリースも楽しみですね。
ね。多分グチャグチャですよ。曲順にものすごい悩むだろうなっていうのと、アルバムタイトル「LAMA」以外にあるのかなって。……あ! 2ndアルバム作りたいです。だってLAMAをやったら僕はagraphやりたくなっちゃうだろうし、ナカコーさんはiLLやりたくなっちゃうだろうし、ミキちゃんはフルカワミキやりたくなると思うし、田渕さんもいろいろあるでしょ。2ndアルバム、出そう! 出したい!「ああーLAMAでアルバム出して良かったー」って終わりにしちゃダメだ(笑)。あとはナカコーさんの脇をつつくようなことをずっとやりたい(笑)。いじられてるように見えていじっている。
──あはは。実は俺が攻めだ、と。
下剋上ですよ。クールの後半見てろと。
LAMA(らま)
中村弘二(Vo, G)、フルカワミキ(Vo, B)、田渕ひさ子(G, Cho)、牛尾憲輔(Programming)の4人からなるロックバンド。2010年12月結成。2011年4月、東京・WWWでKIMONOSと対バンを実施。これがお披露目ライブとなる。この模様はライブストリーミングチャンネル・DOMMUNEにて生中継され、約8万人が視聴した。同年8月に1stシングル「Spell」をリリース。