母なる地球に感謝

──「FOREVER HOME」は、株式会社新昭和の分譲住宅ブランド「ウィザースガーデン」のCMのために書き下ろされました。CMは家族をテーマにしたものでしたが、楽曲制作はどのように進めていったのでしょうか？

“心のHOMEに戻る歌”を作りたいと思っていた頃、今回のCMソングのお話をいただきました。ちょうど同じタイミングで作曲家の今井了介さんから楽曲提供のお話があり、デモを聴かせていただいたらまさにイメージしていたもので。導かれるように曲ができあがりました。いつでも、どこでも、望めば心のHOMEに還れるという思いを、歌詞に込めています。いつも作詞で悩むことも多いのですが、今回は迷いがなかったですね。メロディに導かれて、言葉がすんなりと浮かんできました。

──倉木さんにとって家族とは？

家族とは、無条件の愛ですね。誰もが無条件の愛を持って生まれているので、人間も生き物も、本来はみんな家族なんでしょうね。私も無条件の愛を持って生まれた人間として、これからも家族を大切にしていきたいなと思います。

──「Forever for you」は、サンシャイン水族館の期間限定イベント「Relaxing Night Aquarium」のテーマソングです。倉木さんはもともと水族館がお好きとのことですが、水族館とのコラボはいかがでしたか？

“場所”とコラボレーションして音楽を新たに楽しんでいただきたいという夢が叶いました。サンシャイン水族館はお母さんに初めて連れて行ってもらった水族館で、思い出がいっぱいある場所なんです。そんな大好きなサンシャイン水族館の方々からうれしいお誘いをいただいて。わくわくドキドキしながら、館内アナウンスや特別水槽のプロデュース、コラボグッズ制作など、いろいろ担当させていただきました。癒し空間の中でヒーリングしてもらえたらうれしいです。

「Relaxing Night Aquarium」告知ビジュアル

──「Thank you for every breath」は「脱炭素エキデン365」プロジェクトのイメージソングとして制作されました。倉木さんはかねてより社会貢献活動をされており、「脱炭素エキデン365」に対しても並々ならぬ思いがあるかと思います。どんな気持ちでイメージソングを書き下ろしましたか？

こうしている今、この瞬間にも、大気汚染をはじめとしたさまざまな環境問題が起こっています。まずは問題を知ること、それからアクションを起こすこと、続けること。それが私たちの未来を作っていくと思います。「脱炭素エキデン365」は傷付いた地球を治せるように、子供たちにつないでいけるようにという思いでCO2排出抑制に取り組むプロジェクトで、その思いに賛同し、楽曲を作らせていただきました。無条件に愛を注ぎ続けてくれている地球に感謝し、愛を返そうという思いを、この歌に込めています。私たちが生きるために必要な“命の空気”を作ってくれている植物や木々、母なる地球に対する感謝の気持ちを持つことができたら、すべてがよくなると信じています。

──初回限定盤Bに付属するDVDには、昨年4都市で行われたシンフォニックコンサート「billboard classics MAI KURAKI Premium Symphonic Concert 2023」の模様が収録されます。25周年イヤーの幕開けとともに開催されたこの公演は、倉木さんにとってどんなものになりましたか？

コロナ禍を経て、ようやくみんなで大合唱することができて感動しました。各地で異なる楽団が演奏してくださったので、公演ごとにそれぞれのオーケストラサウンドが生まれて、特別なコンサートになりました。

──編曲と指揮はおなじみの、藤原いくろうさんが担当されていましたね。

アドバイスをしてくださったり、コンサート前に緊張をほぐしてくださったり、いつもとても優しい方です。新しい楽曲が追加されるたびに、毎回素敵なオーケストラアレンジを作ってくれます。

──25周年イヤーも折り返しというタイミングですが、後半の見どころを教えてください。

あっという間ですね！ 1つひとつの夢を叶えていくために、まだまだ準備して、できることに取り組ませていただきます。後半はサンシャイン水族館でのイベント、テレビ出演、冬からの25周年ライブ、そして新曲制作が控えているので、あっという間に年を越してしまいそうです。