音楽ナタリー PowerPush - 忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM~#1 入門編~

本物のロックスター、スクリーンで蘇る クリープハイプ、KANA-BOONから見たキヨシロー

KANA-BOON インタビュー

俳優だと思ってた

──皆さんが忌野清志郎さんを知ったのはいつですか?

谷口鮪(Vo, G) 小さい頃から曲はテレビとかで聴いてたと思うけど、忌野清志郎さんっていう人を認識したのは中学生くらいかな。

古賀隼斗(G) 「あの曲清志郎さんやったんや!」みたいな。

小泉貴裕(Dr) 俺は今回の映画で「この曲清志郎さんの曲なんや」っていうのを初めて知った。ちゃんと聴いたことがなくて……。だから今回の映画を観て、清志郎さんってこういう人なんやってわかった。

飯田祐馬(B) 俺、一番最初に清志郎さんを観たのはドラマやねん。

一同 ドラマ?

飯田 「野ブタ。をプロデュース」に出てはってん。たまに出てきて名言を言うって人やって。俳優やと思ってたから、そのあと音楽をやってる姿をテレビで観て「ああ!」って驚いた。

──この映画「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1 入門編~」を観てどう感じました?

谷口鮪(Vo, G)

谷口 清志郎さんのライブを生で観たかったなって最初に思った。でも、映画でもあのエネルギーを知れたっていうのはめっちゃうれしかったし、とにかくカッコよかったですね。音楽がどうとかじゃなくて、1人の人間として。特に俺はボーカリストやから、ああいうスター性にも憧れがある。あとお客さんの映像もあったりして、1つのライブを観た感じがして、楽しかったし感動したな。

──この映画は、清志郎さんの若い頃から晩年までの姿を観ることができます。

谷口 やっぱりやり続けるってすごない?

飯田 変わってないところがすごい。

谷口 普通年重ねていったらさ、音楽性も落ち着いていくと思うけど、エネルギーも変わってないし、むしろ増してる。その変化を観れたのがよかったね。

忌野清志郎っていう人間が出てる

──映画の中で、印象に残ってるシーンを教えてください。

古賀 スペースシャワーTVの15周年のフラッグが後ろに飾られてるシーンがあって。俺らさ、こないだ25周年の特番出たやんか。10年前なのかと思って、すごく感慨深かった。

谷口 あんまりライブ映像を観たことがなかったから全曲印象に残ってるけど、最初の「よォーこそ」がカッコよかった。あと「イマジン」の最後の「夢かもしれない」「でも1人じゃないかもしれない」って言い続けるあのシーン。熱くなったな。

飯田 僕は「JUMP」ですね。お客さんが、僕が思ってるのとまったく同じ表情でステージを観てたんです。「もっと観たい」「どうなっていくんかなあ」って。鮪も言ってたけど、清志郎さんのライブ、生で観てみたかったな。

小泉貴裕(Dr)

小泉 アコギ1本でやってた「デイ・ドリーム・ビリーバー」。曲を止めてお客さんに歌わせたりとか、ライブ感がすごかった。あと清志郎さんの歌の力とか、内面的に込めた気持ちとかがすごく伝わってきた。

谷口 あと住之江!

──大阪の住之江ボートレース場でのライブのシーンですね。

小泉 ボートで登場してくるやつな。

谷口 「どこでやってんねん」って(笑)。そんなバンド観たことないもん。

小泉 しかも「お、住之江!」ってなったな。

──清志郎さんにしかない魅力ってなんだと思いますか?

谷口 面白さ。笑えるとかそういうことじゃなくて、ちゃんと音楽やステージに、忌野清志郎っていう人間が投影されているっていう面白さ。にじみ出てるのか、にじみ出してるのか。どっちにしてもめちゃくちゃ難しいことやからすごいと思う。

古賀 歌詞かな。僕は歌詞は書いてないんですけど、もし書くとしたらちょっとひねった書き方しちゃうと思うんですよ。ひねらないと浅はかに聴こえちゃったりするし。でも清志郎さんは自分の思ったことをそのまま歌にしてる。素直すぎるところがすごいなと思います。

映画「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1 入門編~」2015年2月10日全国一斉公開
「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1 入門編~」

忌野清志郎。キヨシロー。ボス。キング。ゴッド。ソウル・ブラザー・ナンバー2。

不世出のバンドマンであり、ソウル・シンガーであり、日本のロック・シーンを変えたあの男が、スクリーンという名のライブハウスに帰ってくる!

ド派手なメイク、心に痛烈に突き刺さる歌声、一度でも見たら決して忘れられなくなる強烈な存在感。清志郎は、聞く者を熱狂させ、笑わせ、泣かせ、突き放し、さびしさに寄り添い、他にたとえようのない力や予想もつかない方法で励ましてきた。RCサクセションを率いて1970年にデビューして以来、40年にわたって送り出した数えきれないほどの名曲群とともに、その魅力のすべてを余すところなく伝えるべく、大迫力の映像とサウンドで伝えるフィルム・アーカイブ・シリーズ第一弾がついに公開される。

「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」「君が僕を知ってる」「デイ・ドリーム・ビリーバー」「JUMP」……。「入門編」を銘打った第一弾では、RC~ソロとしての清志郎のキャリアを代表するあの曲やあの曲がずらりとセレクトされた。ホームグラウンドとした日本武道館や日比谷野外音楽堂での選りすぐりの名演や、1984年の西武球場や、2008年の「完全復活祭」といった伝説のライブ、ブッカー・T&ザ・MG'sやBLOCK HEADSといった海外の強者バンドとの共演映像、本邦初公開の貴重なシーンなどをミックスした2時間のパフォーマンスは、まるで1本のコンサートを観ているようで、1人のバンドマンとしての清志郎のカッコよさを、時空を超えてダイレクトに伝えてくれる。清志郎の魅力をわかりやすくひもとく「入門編」であると同時に、長年のファンをも興奮させる瞬間が隅々まで詰まっているのだ。

今、この時代に清志郎が足りない。もっと清志郎が必要だ。名曲「よォーこそ」でずっと歌ってきたように、未来のためにこれからも「聞かせたい歌がたくさんあるのさ!」

監督:太田旬
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン

KANA-BOON(カナブーン)

KANA-BOON谷口鮪(Vo, G)、古賀隼斗(G)、飯田祐馬(B)、小泉貴裕(Dr)からなる4人組バンド。高校の同級生だった谷口、古賀、小泉を中心に結成され、のちに飯田が合流して現在の編成となり、地元大阪を中心に活動を始める。2012年に参加した「キューン20イヤーズオーディション」で4000組の中から見事優勝を射止め、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブのオープニングアクトを務める。2013年4月には活動の拠点を東京に移し、同年9月にシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビューを果たし、10月に1stフルアルバム「DOPPEL」を発表した。2014年はテレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のオープニングテーマ「シルエット」を含め精力的に新作を発表し、8月には大阪・泉大津フェニックスでキャリア最大規模の単独公演を実施した。2015年1月にはメジャー2ndアルバム「TIME」をリリース。さらに3月には大阪・大阪城ホールおよび東京・日本武道館にて初のアリーナワンマンライブを控えている。