己龍とユニセックスのファッションブランド・Drug honeyとのコラボレーションが実現。バンドがサウンドコンセプトに掲げる“和製ホラー”を具現化した九尾総柄のドルマンTシャツ&ジップアップシャツと、一色日和(B)考案のキャラクター・にゃん吉をモチーフにした「スケルトンにゃん吉ビッグシルエットパーカー」が制作された。
ドルマンTシャツはドレープの効いたシルエットが魅力のデザイン。風通しがよく動きやすく、ライブや日常使いにもぴったりだ。ジップアップシャツは襟元と袖の黒無地切替で、羽織としても着用できる。そして、にゃん吉がデザインされたパーカーは、ゆったりとした着心地が特長。いずれのアイテムも男女共に着やすいデザインとなっている。この特集では、このコラボグッズの魅力を撮り下ろし写真とメンバーコメントなどを交えて紹介する。
取材・文 / 中野明子 撮影 / 横山晶央、曽我美芽
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- 九尾総柄ドルマンTシャツ(パープル)税込5580円
九尾総柄のドルマンTシャツとジップアップシャツは通気性がよかったです。ライブはけっこう汗をかくと思うので、ぴったりじゃないかな。あとインパクトのあるデザインなので、人混みの中にいても探しやすそうですね。
にゃん吉パーカーは生地がしっかりしてました。日常でも使えると思いますし、デザインもオリジナリティがあっていいなと思いました。ファンの方にも着用してもらいたいですが、派手なデザインが好きな方にもぜひ手に取ってもらいたいですね。己龍のロゴがデザインされているわけではないので、ファッション性も踏まえて興味を持っていただけたらうれしいです。
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- 九尾総柄ジップアップシャツ(アカ)税込6980円
Drug honeyさんとコラボする機会をいただき、僕らが思い描いているものを形にできたのがうれしかったです。普段は音楽という形にならないものを表現してるんですけど、こういったアイテムで自分たちのことを表現できるのは楽しかったです。
九尾総柄は、ジップアップシャツのデザインが気に入りました。薄手の羽織物としても使えそうだし。生地は本当に気持ちよくて、世の中のすべての服がこの生地になったらいいのに、というくらい。にゃん吉パーカーは素材が生かされたデザインだなと思いましたね。一色画伯が描いたにゃん吉が補正されずに使われているので、そこが大事なポイントなんじゃないかな。サイズは俺が着てもゆったりしてて、生地が薄めなので春や秋にちょうどいい気がします。
今回のコラボアイテムは“ここぞ!”というときに着てほしいですね。いつもと違うような格好をしたいときに着てもらいたいな。
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- 九尾総柄ジップアップシャツ(パープル)税込6980円
普通、和柄って子供っぽくなったり、逆に渋くなったりする印象があるんです。でも九尾総柄のTシャツやジップアップシャツは、僕らもいいと思えるデザインになりました。デザイナーさんに音楽性も踏まえてアイデアを出してもらえてうれしかったですね。
「にゃん吉パーカー」は一色が作ったキャラクターなので、パーカーにしたら己龍のグッズの1つになってしまうんじゃないかという不安がありました。でも、Drug honeyさんとの打ち合わせを通して、にゃん吉をスケルトンにすることなど僕らにはないアイデアが出てきて、メンバーだけでは作れないタイプのアイテムになったと思います。
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- スケルトンにゃん吉ビッグシルエットパーカー(ピンク)税込5980円
九尾総柄のシャツは、単純にカッコいい! 男女問わず使えると思います。風通しもいいですし、ぜひぜひファンの方にはライブで着用してもらいたいです。
にゃん吉は僕の落書きから生まれたキャラクターだったんですけど、それがファンの方から愛されるようになり、こうやってグッズになって。人生何がどうなるのかわからないもんだなという気持ちです。パーカーはピンクとクロの2色展開ですが、ピンクに関しては最初、色が派手すぎるかなと思ったんです。でも着てみるといい意味でアクセントになるし、自分になじんでいたので想像以上に普段使いができるアイテムになりましたね。
今回はDrug honeyさんには僕らがやりたいことを全力にバックアップしてもらった形で、とてもありがたい企画でした。
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- 九尾総柄ドルマンTシャツ(アカ)税込5580円
僕は普段大きめのサイズのパーカーは着用しないんですが、にゃん吉パーカーは着やすくていいですね。僕的には股下が見えなくなるデザインがよかったです。色は2色展開ですが、意外とピンクが嫌味な感じがなくて、男性にもオススメできるかと。シュールなにゃん吉が、スケルトンになったことでポップな印象になったのも面白かったです。
九尾総柄のシャツについては、普段僕が着ないタイプのデザインなので、着てみて新鮮な気持ちになりました。着心地がよくて、本当にストレスなく着れましたし。ドラマーなのでいつも衣装の機能性を重視するんですが、これは動きやすいし、素肌に着てもいい感じ。重ね着にもぴったりだと思います。
己龍とDrug honeyスタッフの初顔合わせとなった初回の企画会議では、メンバーがDrug honeyの過去のアイテムを見ながら協議。5人は意見を出し合い、“和製ホラー”をコンセプトにしたアイテムと、一色日和考案のキャラクター・にゃん吉をデザインしたアイテムを制作することを決めた。
その後もメンバーは“ファンがライブや日常で使えるアパレルグッズ”をテーマにさまざまなアイデアを出し合い、にゃん吉のイラストを大胆にあしらったパーカーと、九尾をモチーフにした2種類のシャツを作ることに。形や色味についてもデザイナーとやり取りを重ねながら、時間をかけてサンプルが制作された。
9月某日にはDrug honeyスタッフがアイテムのサンプルを持参し、己龍の事務所を訪問。会議が始まるや否や、メンバーは机に並べられたサンプルを確認していく。一色がピンク色の「スケルトンにゃん吉ビッグシルエットパーカー」を手に「色味は調整できますか? ちょっとアバンギャルドすぎるかも……」と口にするも、実際に着用してみると違和感がないことから、結局サンプルと同じ色味で進めることに。パーカーの紐の色味についてはメンバー間の意見を統合し、ピンクのパーカーは黒色の紐、クロのパーカーはピンク色の紐を組み合わせることに決まった。
九尾総柄のジップアップシャツとドルマンTシャツのサンプルを手に取ったメンバーは、その派手なデザインに「顔が負けるかも……」と一旦躊躇したものの、実際に着用してみると「やっぱり柄がいいね」「優しい着心地だね」「女性も着やすそう」と大絶賛。遠海准司は「秋、冬にいいかもね」、一色は「髪色と合うね」と笑った。そして、メンバー全員が「早くファンに届けたい!」とアイテムの出来栄えに太鼓判を押して企画会議は終了した。