バラバラなんだけど、バランスがいい

──3人で活動し始めたのは今年の8月からなんですよね。お互いどんな人間かわかってきたところだと思いますが、3人のお互いの印象はどうですか？

ヤマコマロ　のなめらさんはなんだかしっかりしてなさそうな雰囲気なんですけど、実はしっかりしてるんですよ。みんなのことをちゃんと見てる。

个喆　振り付けも1人ひとりのことを考えて振り分けてくれるんですよね。

──のなめらさんはダンスを習っていたんですか？

のなめら　昔から曲に合わせて踊るのが好きで、適当に我流でやっていただけで……。

──のなめらさんから見た2人の印象はどうですか？

のなめら　个喆はホントに、ほわほわしてると言うか……。

ヤマコマロ　癒しをくれる存在ですね。

のなめら　マロと私が焦ってても、个喆だけは全然関係ない感じでほわほわしてる。

ヤマコマロ　それを見て私たちが少し落ち着けるっていう（笑）。

──ヤマコマロさんの印象は？

のなめら　本番に入るとスイッチが入るんですよ。ライブとかレコーディングで集中しなきゃいけないときになると、いきなり人が変わると言うか。

个喆　普段はおじいちゃんみたいな人です（笑）。

のなめら　わかる！ ちょっとのんびりと言うか。でもライブになると豹変します。

个喆　あとマロはすごく幽世が好きそう。

ヤマコマロ　うん。大好きだよ。

──皆さんはこの3人の組み合わせ、どう思ってますか？

のなめら　バラバラなんだけど、すごくいいと思ってます。

ヤマコマロ　ミュージックビデオを撮ったんですけど、振り付けがない部分の自由な動きをする部分がすごくバラバラで（笑）。ただそれが逆によかった。

“ノータブー”な存在

──皆さんは幽世テロルArchitectというグループについてはどう思っていますか？

个喆　「幽世テロルArchitect」って名前に決まったとき、最初は意味がわからなくて、いろいろ検索したんですよ。

のなめら　検索してそれぞれの単語の意味はわかったんだけど、それを組み合わせてどんな意味を持つのかは結局わからなかった。「幽世テロルArchitect」って漢字、カタカナ、英語が並んでいるからすごく異質な感じがするユニット名だと思います。

ヤマコマロ　私は幽世テロルArchitectって“ノータブー”な存在だと思うんです。

のなめら　うん。縛られてない。

个喆　アーティスト写真はすごく現実とかけ離れてる感じがある。

のなめら　実はマロが入ってから幽世のイメージがガラっと変わったんですよ。个喆と2人のときに幽世を知った人が今回のアーティスト写真を見たらビックリすると思う。

ヤマコマロ　もともとの幽世はもうちょっとポップな感じのアーティスト写真だったんですよね。ちょっとはかなげな感じのビジュアルになったのは私が入ってからなので、ファンの方々にはなんて言われるか、けっこう気にしてたんですよ。「前のほうがよかった」って言う人もいるだろうなって。でも実際には「マロが入ってくれてホントよくなったよ」って声をいただいて、ちょっとホッとしています。

──“ノータブー”とというのは、具体的にどういうことでしょうか？

のなめら　禁忌がないってことなので、どんなことでも歌うってことだと思ってます。

ヤマコマロ　「リンチ」とか「死体」とか「あー死にたい」とか。そういう歌詞が曲の中に入っていて、普通のアーティストが歌わないようなことも私たちは歌う。

──デジタルサウンドであることも幽世テロルArchitectの特徴ですよね。

のなめら　はい。今回のシングルにもいろんな曲調のものがありますけど、デジタルサウンドであるってことだけは共通点なんです。