神宿の新しいライブ様式
──ライブを再開しているとはいえ、これまでの神宿のペースと比べればライブの本数はグッと減りましたよね。客席から声のレスポンスもないという難しい状況ではありますが、パフォーマンスにおける自己評価はいかがですか?
みき 最近は、以前のコールがあった頃のライブと比較をしなくなりました。今は舁夫さんがサイリウムを持ってくれていて。みんなが私たちのライブを楽しみに来てくれて、サイリウムを光らせてくれているその光景が見られるのが幸せです。最初の頃は舁夫さんも戸惑っていたと思うんですよ。でも声を出せない分、みんなしっかり振りコピができてたりして(笑)。一緒になってライブを作り上げてくれる。より一体感が高まっているように感じます。
ひな 舁夫さんたちが声を出せない分、観るだけで満足させなくちゃいけないじゃないですか。観て聴いて幸せになってもらうために、歌をもっとしっかりがんばらなくちゃいけないなと思います。
──小山さん、一ノ瀬さん、塩見さんの3人で歌う「Erasor」はすごくエモーショナルで、最近のライブでは見せ場になっていますよね。ダンスをせず、絞り出すように歌う3人の姿が印象に残ります。
みか 毎回ひなのモーションがすごい素敵なんですよね。自分たちで「Erasor」のライブ映像を観ていると、ひなのモーションにグッとくるところがめちゃめちゃあって。好きです(笑)。
ひな ありがとうございます(笑)。
きら 「Erasor」の雰囲気もそうだけど、去年までは舁夫さんたちが会場の雰囲気を作ってくれていたんですよ。大きな声援で一体感が作られて、私たちはその雰囲気に後押しされる。それがいいライブの形だった気がするんだけど、今は私たちがオーラを放って世界観を作って、そこにみんなを惹き込んでいかなきゃいけないし、それが今後の神宿のスタイルなのかなと思ってる。
めい 同じことを言おうと思った。それだと思う。
──元の世界に戻りたいという考え方もあるだろうけど、進化の途中にあった神宿には、実は今の様式がフィットしていたということですね。「THE LIFE OF IDOL」の収録曲がコール&レスポンスありきの“王道アイドル曲”ではないこともうなずけるというか。ちなみにアルバム曲でまだライブでやっていない曲は?
みき 「MAD GIRL」と「Orange Blossom」は今度のZeppツアー(現在開催中のツアー「KAMIYADO Zepp Tour 2020-2021 Bloom of Life」)でお披露目します。あとはソロ曲も初めて披露します。
──アルバム発売後に行われた11月のワンマン(参照:神宿、最新アルバム携えた秋ツアーで「また君に会える」尊さを実感)では「MAD GIRL」を期待していたんですけど、おあずけでしたね(笑)。
みき 「MAD GIRL」は舁夫の皆さんも楽しみにしてくれていますね。女の子は特に。
──海外のトレンドに接近したハードなトラックで、歌詞もこれまでの神宿とは一線を画す攻めた曲ですよね。「MAD GIRL」や「Erasor」などに見られる新たな一面は、同年代や歳下の女性が特にグッとくるんじゃないかなと思います。
めい この記事が出る頃にはツアーは始まっているはずなので言っちゃうと、「MAD GIRL」は1曲目に歌うんですよ。かまします(笑)。
2021年もアイドルとしてどんどん変化を
──2020年の活動を経て、2021年の神宿はどのような戦い方をしていきますか? 具体的に決まっていること、決まっているけどまだ話せないことなどあると思いますが、話せる範囲で2021年の展望や目標を聞かせてください。
みか 具体的にはもちろんたくさんのことを考えていますけど……面舵いっぱい切りたいな、と思っていますね。
めい 常に新しいことにはチャレンジしていきたいですね。2020年はアルバムやツアーでいろんなチャレンジをして、どんな状況でも立ち止まらないことが大事なんだなと学んだし、だからこそ2021年はもっとチャレンジできることがあるだろうなって。
ひな これだけ下がることはなかなかないと思うから、ここからは上がっていくだけだと信じて。私たちは変わらずどんどん進んで行けたらと思います。
みき 2021年……どうなってるんですかねー、本当に。舁夫さんたちは何があっても味方でいてくれているので、舁夫さんたちにたくさん恩返ししていきたいですね。
きら この1年ですごく変わったように、2021年も神宿はどんどん変化していくと思います。でも本当のところは5人とも何も変わっていなくて。変わらずアイドルでありたいと思っているし、アイドルとしてどんどん変化していきたいです。
──皆さんが考える神宿の完全体ってどんなものですか? 理想を追求した究極の神宿はどんなグループなんでしょう。
みか それはもう、足がもっと長くなって、肌がつるっつるになって、髪がさらっさらになって……。
──(笑)。
みか 形にはとらわれてないですね(笑)。時代の流れに沿って常に成長し続けるのが人間だと思うので、当たり前に人間として成長していきたいです。
みき 5人がそれぞれ今挑戦していることに自信を持って、それぞれが神宿を代表するくらいの気持ちでいられたら、それが5人そろえば最強じゃないですか。私が思う最高の形はそれかなと思います。
──なるほど。今日お話を聞いて、神宿がいい方向に進んでいるのはすごく伝わりました。ならば2021年に向かうにあたり、2020年に捨て置いておきたいこと、反省点などを最後に挙げてもらえますか?
みか 懺悔タイムか……いっぱいあるんだよなー(笑)。
みき 自分の行動を改めて気を付けていきたいなと。
みか ちょっと、マジレスなんだけど(笑)。
みき ホント最近、お財布を落としたりカードをなくしたり、ひどいんですよ。自分の行動が把握できてないから……。
めい 一時期ちょっと太ったこと。
みか それ言うんだ(笑)。
めい タイミング的には8月9月とか、自粛期間後。そこから小麦制限を始めたからめちゃくちゃやせたんですよ。今もちょいちょい続けて維持し続けてるんですけど。小麦粉は2020年に置いていきたいなと。小麦粉だけ。
みき 米は持っていくのね(笑)。
めい 米は持ってく。小麦粉だけは2020年にさよならポイと。
──小麦粉を捨てるとなると相当いろんなものを置いていくことになりますね。
めい そうなんですよ。ケーキもスポンジだから。パンも食べられないし、ラーメンもさよなら。
みか それけっこう甚大な被害だね。
きら 私はそういう置いておくみたいなのが苦手なんですよ。自分自身を捨てるというか。「捨ててしまいたい」(「Erasor」の歌詞)って歌ってるけど(笑)。捨てるのって難しいんですよね。完璧を求めすぎることなく、決めるところはパシッと決めていきたいです。
ひな 私は失敗したことや見たくないものはキッパリ捨てたいので、全部置いていきます(笑)。まっさらになって2021年がんばっていきたいと思います。
みか 私は大掃除がしたいです。全然できてなかったので。
──それは物理的に?
みか はい。物理的な掃除も大事なので!
公演情報
- 神宿「KAMIYADO Zepp Tour 2020-2021 Bloom of Life」
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- 2020年12月19日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
- 2020年12月20日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
- 2021年1月8日(金)東京都 Zepp Tokyo
- 2021年1月28日(木)神奈川県 KT Zepp Yokohama
- 2021年2月11日(木・祝)北海道 Zepp Sapporo
- 2021年2月17日(水)愛知県 Zepp Nagoya
- 2021年2月23日(火・祝)東京都 Zepp DiverCity TOKYO(追加公演)
一ノ瀬みか(赤)、羽島めい(青)、小山ひな(ピンク)
着物:きものやまと
羽島みき(黄)、塩見きら(緑)
着物:三松、ふりふ
問い合わせ先
きものやまと:やまとお客様サポートセンター 0120-18-8880
三松、ふりふ:三松お客様相談室 0120-033330