神宿|幕張メッセへ向け準備万端!新生神宿が感じる確かな手応え 神宿の2代目“緑”新メンバー塩見きら徹底解説

神宿が9月29日に千葉・幕張メッセ国際展示場7・8ホールで結成5周年を記念したワンマンライブ「神宿5周年記念ワンマンライブ 神が宿る場所~君が君らしくあればいいのさ~」を行う。

2014年の結成時から変わらぬメンバーで活動してきた中、今年1月に緑担当の関口なほが“勇退”するという大きなターニングポイントを経験した神宿。これに伴い、緑を継承する新メンバーのオーディションを開催した彼女たちは、最終選考を兼ねた4月の東京・チームスマイル・豊洲PIT公演で塩見きらをメンバーに迎え入れ、再び“国民的アイドルになる”という夢に向かって進み始めた。音楽ナタリーでは5人にインタビューを行い、オーディションから現在までを振り返ってもらいつつ、幕張メッセワンマンに対する思いを聞いた。また特集後半では、塩見のキャラクターをほかのメンバーが紹介するコーナーも掲載している。

取材 / 臼杵成晃 文 / 近藤隼人 撮影 / 曽我美芽

神宿はここで終わっちゃダメだ

──前回の結成3周年のタイミングでのインタビュー(参照:神宿「原宿発!神宿です。」「原宿着!神宿です。」インタビュー)で「デビューからずっとこの5人で活動できていることが一番大きいこと」と語っていましたが、今年1月に緑担当の関口なほさんが“勇退”し、ついにメンバー構成に変動がありました(参照:神宿、舁夫と作り上げた万感のツアーファイナルで関口なほラストステージ)。グループにとってとても大きな出来事だったと思います。

羽島めい そうですね。メンバーが変わることは自分たちには絶対ありえないと思っていたので、なほから“勇退”する気持ちを聞いたときに「えっ?」って1回フリーズしました。でも一緒に歩んできた絆があったからなほの気持ちもわかったし、尊重しようと決めました。それと以前は「誰か1人が辞めたら解散します」と言っていたんですけど、いざメンバーが抜けることになったら「まだじゃないか」「神宿はここで終わっちゃダメだ」と思って。諦めきれないというか、まだ叶えたいことがいっぱいあるので先に進む決断をしました。

神宿

──それは全員一致の考えで?

羽島みき そうですね。10年くらい活動していたら解散という結論になっていたかもしれないですが、目標にしていることがまだたくさんあったんです。すごくショックだったんですけど、「まだ神宿は上にいける」と思ったので続けました。

──その後、緑を継承するメンバーの募集がスタートしたわけですが、オーディションの過程をエンタメとして見せたのが面白いなと思いました。4月の東京・チームスマイル・豊洲PIT公演での最終審査も、候補生1人ひとりと一緒にパフォーマンスして7パターンの新しい神宿の可能性を提示するという見せ方が面白かったですね(参照:神宿最大キャパワンマンで新メンバー決定、舁夫と共に迎えた歴史的瞬間)。

みき なほが“勇退”してからしばらく4人でライブをやる時期があって、一旦その状況に慣れちゃったので再び5人でパフォーマンスするのが大変でした。でも候補者の子たちが一生懸命なほのパートを練習しているのを見て、「私たちと一緒にやりたいという気持ちがこんなに強いんだ」と実感しましたし、みんながどんどん成長していくのがすごく面白かったです。

塩見が一番キラキラ輝いてた

──最終的に候補生7人の中から塩見さんが選ばれました。塩見さんは関口さんが持っていたどこか牧歌的な雰囲気を継承しているようで、今までの5人のバランスもうまく残っているなと感じましたが、皆さんはどう思いましたか?

めい 別に「なほの代わりになる子を」とは考えてなかったんですよ。単純に神宿に対する熱意や大きな可能性を秘めた子が欲しいと思っていて、結果としてしおみぃ(塩見)が一番キラキラ輝いてましたね。

一ノ瀬みか 1500人の中から選ばれた候補生7人とレッスンを通して触れ合っていく中でいろいろと感じるものがありました。私たちには「国民的アイドルになりたい」という目標があるので、それに向けて塩見の賢さ、歌とダンスのセンスのよさ、ポテンシャルの高さが即戦力になると思ったんです。

小山ひな

小山ひな しおみぃは最初のオーディションで泣いて全然しゃべれていなくて「大丈夫かな」と思ったんですけど、レッスンではすごく笑っていて「今やっていることが楽しいんだな」と感じました。どんどんかわいくなるし、成長が早いんです。なんだかんだ緑も似合うし(笑)。

──ああ、そこも大事ですよね(笑)。

小山 はい。緑が似合う子って案外限られているんですよ。

──塩見さんは豊洲PITのステージはいかがでしたか?

塩見きら すごく楽しかったですね。オーディションやファンの方へのお披露目の日はすごく緊張して泣いちゃうこともあったんですけど、豊洲PITの日はリハーサルも楽しかったし、本番はずっと笑顔でした。候補生に選ばれてからの約1カ月は毎日が充実していて、「今、自分は楽しんでいるんだな」という実感がありました。

──豊洲PITという大きなステージであの状況を楽しめたのは、とても肝が座ってますね。

塩見 ゲネリハではニコニコしすぎて怒られたんですよ(笑)。「何笑ってんの?」って。緊張感があまりなかったのかもしれないです。

中身の成長が歌に表れている

──そこから新5人体制での活動がスタートして、グループとしての変化はありましたか?

羽島めい

めい すごく変わりましたね。しおみぃが入ってきたことで新しい風が吹いて、ほかの4人の目標への意欲もさらに強くなったと思います。YouTubeでの活動を始めてからファンになってくれた方も含め、いろんな人がライブに来てくれるようになりました。毎回ライブをするたびに初めましての人が多くて、以前のライブとは雰囲気がちょっと違うと思います。

──YouTuberとしての活動を始めたこともここ最近の大きな変化の1つですよね。YouTuberとしての活動は楽しいですか?

小山 楽しいです。

めい 自分たちで企画を全部考えているので、やりたいことをやっている感じですね。

──「目隠しして踊ってみた!」シリーズが特に面白いです。

めい あれが一番ウケてるんですよ!

みき あの動画を観てライブに来てくれるようになった方も多いんです。「ちゃんと踊っている『ほめろ!』を生で観れてうれしいです」って(笑)。

──ライブでお客さんが増えてきたとのことですが、神宿は頻繁にツアーやイベントをやっていて、意外と泥臭く“ドサ回り”をしているグループだなという印象があります。場数を重ねた結果なのか、少し前と比べて歌がグレードアップしていると感じているんですが、そのことに対する自覚はありますか?

一ノ瀬 私たちもそれなりにレッスンしていますので(笑)。あと、中身の部分もあるんだと思います。神宿は今年で結成5周年ですが、普通の10代や20代の女の子とは違うことを経験して、私たちオリジナルの道を歩んできたわけで。中身の成長が歌に表れているんだと思いますね。


2019年9月24日更新