音楽ナタリー PowerPush - 仮面女子

打倒メジャー!“国民的地下アイドル”の野望

仮面女子がおよそ1年ぶりのニューシングル「元気種☆」を完成させた。

アイドルらしさが感じられるさわやかなメロディと重厚なヘヴィメタルサウンドが混在するこの意欲作で、彼女たちは念願のオリコン週間シングルランキング1位を獲得。2015年のアイドル界に鮮烈な一撃をお見舞いし、“最強の地下アイドル”としての意地を見せつけた。

今回ナタリーでは、仮面女子内のユニット、アリス十番、スチームガールズ、アーマーガールズからそれぞれのリーダーに集まってもらい、仮面女子の魅力について語ってもらった。またプロデューサー・せいじにもメールインタビューを実施。なぜ仮面女子は地下アイドルながらメジャーアイドル以上の結果を出すことができるのか。その理由を聞きつつ、ライブアイドル業界の未来についても語ってもらった。

取材・文 / 古川朋久 インタビュー撮影 / 塚原孝顕

 
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仮面女子「元気種☆」インタビュー

ヘドバンできることがうれしかった

──桜さんはアリス十番のリーダーということですが、3ユニットからなる仮面女子の全体的なリーダーも担っているんですよね。

左から新矢皐月(スチームガールズ)、桜のどか(アリス十番)、愛沢美奈(アーマーガールズ)。

桜のどか はい。私は結成当初から所属していて、一番グループにいる時間が長いってこともあって皆のまとめ役みたいになってますね。

──2013年にアリス十番と姉妹ユニットのスチームガールズが合体して仮面女子という打ち出し方がスタートしたわけですけど、その当時はどんな思いがありましたか?

 正直、戸惑いがありましたね。実はアリス十番ができる前にも前身のユニットが複数あって個々で活動していて、それらを合体させてアリス十番にするっていうことになって。「なんで簡単に一緒にしちゃうんだろう」っていう思いがあったんですけど、そうすることでお互いのユニットの強みが組み合わさって、さらにパワーアップすることは実感としてありました。でもスチームガールズはアリス十番とは違ったコンセプトで活動してたので一緒にするのはちょっと難しいんじゃないかという気持ちがあって。

──それぞれユニットのコンセプトが違うのに、一緒のグループとして活動しなきゃいけないっていうのはけっこう葛藤があったと思うのですが。

新矢皐月(スチームガールズ)

新矢皐月 私たちのスチームガールズはエレクトロポップで近未来的なイメージの楽曲が多かったので、アリス十番が得意としてたヘッドバンギングとかの激しいパフォーマンスは最初はかなり大変でしたね。仮面女子の楽曲自体がアリス十番寄りなものが多い中で、スチームガールズとしてどう見せていくかというのは当初けっこう悩みました。

愛沢美奈 私たちもアーマーガールズがアイリッシュサウンドをコンセプトとしてるので本当に戸惑いましたね。ダンスや歌のテイストも仮面女子とはまったく違うので。

──違和感を感じることもけっこうあったと?

愛沢 そうですね。アーマーガールズではアイリッシュな楽曲をやってるのに仮面女子としては激しいヘドバンもしないといけないっていうことに若干の違和感を感じてしまって。でもそれをやりたくないってことじゃなくて、むしろ仮面女子のメンバーとして早く追い付きたくて先輩たちからヘドバンの指導を受けてきました。アーマーガールズとは世界観が違いますけど、ヘドバンができるようになってからは仮面女子の楽曲にも違和感なく入っていけてると思います。

仮面をかぶると違う自分になれる

──皆さんはライブ時も仮面を着用して素顔をあまり見せないというコンセプトで活動されてますが、そもそもアイドルなのに仮面を付けなきゃいけないということに対してはどう思ってますか?

 最初の頃は今とコンセプトも違って、常に仮面を付けてなきゃいけないっていうことはなかったんですけど、かぶるようになってからは誰が誰だかわからないって声もあったし戸惑いもありましたね。でもアイドル界でも仮面を付けてライブしてるグループなんて唯一無二の存在だと思うんですよ。だからもう、仮面がないとステージには立てない、仮面は皮膚の一部ってくらいの感覚になってます。

──顔を隠すことに抵抗もなく?

愛沢美奈(アーマーガールズ)

愛沢 むしろ私は最初の頃は候補生だったので、仮面女子の皆さんと同じ仮面をかぶりたくて仕方なかったです(笑)。

──逆に顔を隠したかったと(笑)。

愛沢 というかカッコいいんですよ。仮面をかぶると違う自分になれるというか、普段の自分の力以上のものが出る感じで。

 本当にその通りで、仮面があるからこそ大胆なパフォーマンスができるっていうのはあると思います。

──“違う自分になれる”っていうのは、仮面女子ならではの感覚なのかもしれませんね。そもそも皆さんはどうしてアイドルになろうと思ったんですか?

桜のどか(アリス十番)

 私は女優になりたくて、高校生までは地元・関西のほうで養成所に通ってたんですけど、卒業後は上京して事務所を探してたんです。そこで今の事務所の方に出会うんですけど、その頃は事務所もできたばかりだったので今後の方向性もあまり定まってなかったんですよ。でも「一緒にやっていきませんか?」って担当の方に言われたので、私的にもイチから一緒にがんばっていくのはいいかもなって感じで入ったんです。そうしたらいつの間にかアイドルユニットの結成メンバーに入ってました(笑)。

──アイドルをやるつもりはなかったと?

 はい、まったく(笑)。でも女優になるためにもまずは名前が売れてないとダメかなって思って、最初はアイドルをやって名前を売ろうって感じで始めましたね。で、気付いたらアイドル活動を続けることに楽しみを見出すことができるようになりました。

Contents Index
仮面女子「元気種☆」インタビュー
プロデューサー・せいじ メールインタビュー
仮面女子ライブレポート@秋葉原P.A.R.M.S
ニューシングル「元気種☆」 / 2015年1月1日発売 / デストロイレコード / [CD] 各500円
Type-A / APKB-1
Type-B / APKB-2
Type-C / APKB-3
Type-D / APKB-4
Type-E / APKB-5
Type-F / APKB-6
Type-G / APKB-7
Type-H / APKB-8
Type-I / APKB-9
Type-J / APKB-10
Type-K / APKB-11
Type-L / APKB-12
収録曲
  1. 元気種☆
  2. マリン☆ロード
  3. あきばサンダルのうた~DO!!~
  4. アリス・イン・アンダーグラウンド(※Type-A収録曲)
  1. LOVE is ALL(※Type-B収録曲)
  1. FLY HIGH !!!!!!!(※Type-C収録曲)
  1. COSMIC LOVE(※Type-D収録曲)
  1. CLAP!(※Type-E収録曲)
  1. 最強☆サマー(※Type-F収録曲)
  1. シャイニーラブ(※Type-G収録曲)
  1. A!chu! A!chu!↑(※Type-H収録曲)
  1. 超・アドベンチャー(※Type-I収録曲)
  1. 真・アドベンチャー(※Type-J収録曲)
  1. 雷・アドベンチャー(※Type-K収録曲)
  1. 祭・アドベンチャー(※Type-L収録曲)
仮面女子(カメンジョシ)

アリス十番、スチームガールズ、アーマーガールズの3組の仮面ユニットからなるグループ。2013年にアリス十番とスチームガールズによって結成。シングル「仮面女子」をリリースし、2014年にアーマーガールズを加えて現在の形になる。同年5月と10月に東京・Zepp Tokyoにてワンマンライブを開催しチケットソールドアウトには届かないまでも熱狂的なライブを繰り広げた。さらに「LOUD PARK 14」ではオープニングアクトを務めてメタルファンを魅了した。2015年元日に最新作「元気種☆」をリリースしオリコン週間シングルランキングでインディーズレーベルの女性アーティスト史上初の1位を獲得。同年11月には埼玉・さいたまスーパーアリーナにて単独ライブが決定している。