ナタリー PowerPush - JASMINE

新曲「Best Partner」で描いた 大切な人への思い

JASMINEが約1年ぶりのシングル「Best Partner」を完成させた。壮大かつ美しいストリングスから始まる今作は、彼女の歌の実力と、“伝える力”により磨きがかかったことが確認できるナンバー。渾身のミュージックビデオと併せて味わってほしい意欲作だ。

ナタリー久々の登場となる今回は、この1年間の活動、新曲の制作秘話、歌詞にまつわるJASMINEと姉のエピソードなどをじっくり語ってもらった。

取材・文 / 川倉由起子

ライブでの新たな挑戦

──約1年ぶりのシングルということで、デビュー以降のペースから考えると、珍しく時間が空きましたね。

楽曲制作はコンスタントにやってたんですけどね。あーでもない、こーでもないって。

──制作以外だと、昨年の夏には初のアコースティックツアーがありましたね。

そうですね。あれは今振り返っても新しいトライだったな。

──なぜアコースティックでやろうと思ったんですか?

3月23日に香港で行われた「ASIA MUSIC Connection 2012 Asian Triangle」でのライブの模様。

ちょうど去年の今頃にシングル「ONLY YOU」を出して、その流れでツアーもやりたいねって話をしてて。でも、だからといって大規模にバンドも入れて……って感じじゃなく、なんとなく次は「歌を伝えたい」というコンセプトが浮かんだんですよ。それが理由ですね。

──やってみて、どうでしたか?

BPMを遅くして、ユルめに歌ったりして、すごく気持ち良かったです。あとは歌にすごく集中できて、なんとなく“歌”の原点を見つめ直せたような気がしましたね。

──その後、今年3月には台湾と香港のステージにも立ちました。

「ASIA MUSIC Connection 2012」というイベントに日本の代表として出させていただいて。

──アジア各国で活躍するアーティストが一堂に会したんですよね?

はい。日本からは私とナオト・インティライミさんが参加して、めっちゃ仲良くなりました!(笑) 香港の打ち上げでも相当盛り上がって。

3月23日に香港で行われた「ASIA MUSIC Connection 2012 Asian Triangle」でのライブの模様。

──ちなみに、アジアでのライブは初でしたっけ?

アジアに行くこと自体、初めてでしたね。

──オーディエンスの雰囲気はどうでした?

とにかくリアクションが良かったです。みんな「盛り上がりに来ました!」って感じで、(両手を振り上げて)「ウオー!」みたいな(笑)。何かの試合を観戦してるような感じでしたね。楽しんでもらえたみたいで良かったです。

歌詞はお姉ちゃんとのガールズトークが発端

──では、ニューシングル「Best Partner」について訊かせてください。この曲はいつ頃作ってたんですか?

1年以上前かな?……1stアルバム「GOLD」あたりで、すごく短いデモだけ作ってあって。今回はそれを改めて形にしてみようってことで、また作り始めたんです。

──その経緯とは?

直接のきっかけはレコード会社のプロデューサーに言われたからなんですけど(笑)、広げてみたら意外に広がった!って感じですね。

──ちなみにデモ段階から歌詞のコンセプトなどもあったんですか?

いや、そういうものは何もなくて。なんとなく「♪ラララ」って作ってたものだったから。今回でようやくコンセプトができたって感じですね。

──どんな思いが込められた楽曲なんでしょう?

大切な人に向けて、絶対に味方だよ、っていう思いですね。これ、実は私のお姉ちゃんに向けて書いたんですよ。なんか、お姉ちゃんに対する気持ちってよくわかんないなって思って(笑)。長年一緒にいすぎて。

──JASMINEさんにとってはもう23年の付き合いですもんね。

うん。だから別に改まって思うこともないかなって思ってたんですけど……こないだ、お姉ちゃんとガールズトークをしてたら、彼氏にこういうところがあって、残念ながら別れちゃった、みたいな話を寂しそうにしたんです。そのとき私、相手に対して怒りみたいな気持ちが湧いてきて。

──お姉ちゃんにそんな顔をさせる相手が許せない、と。

はい。で、そういう私のお姉ちゃんに対する気持ちを発端に、歌詞を書いていきました。

JASMINE(じゃすみん)

1989年生まれの女性シンガーソングライター。幼い頃からゴスペルやブラックミュージックに親しみ、17歳から都内のクラブを中心に本格的な歌手活動をスタートさせる。その圧倒的な歌声がリスナーや音楽関係者から高い評価を受け、2009年6月にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからシングル「SAD TO SAY」でメジャーデビュー。JASMINE本人がすべての作詞作曲を手がけており、心を打つメロディと等身大の感情を描く鋭い歌詞で熱い注目を集める。2010年7月には1stフルアルバム「GOLD」をリリース。2011年は楽曲制作やライブを中心に活動し、約1年ぶりとなるニューシングル「Best Partner」を2012年7月に発表した。