ナタリー PowerPush - JASMINE

新曲「Best Partner」で描いた 大切な人への思い

ミュージックビデオは自分で観て泣いた

──「Best Partner」はミュージックビデオもすごく良かったです。JASMINEさんも先日、ブログで「早く公開したい」って書いてましたね。

「Best Partner」ミュージックビデオ撮影時の模様。

はい。すごくがんばったので、早くみんなに観てもらいたくて。

──どんな内容か、紹介していただけますか?

私と大切な相手の人が出てきて、私がその相棒に向かって「いつも味方だよ!」っていうのを伝えてる感じです。自分で観ても、それがすごい伝わってくる。

──お芝居に挑戦したのは確かミュージックビデオでは初ですよね。

はい。最初はどうなるのかなって思ったんですけど、監督さんがすごく優しくて。NGを出すとかじゃなく「今のいい感じだから、もう1回こういうふうにやってみよう」みたいな指示を出してくれたので、楽しくやり切ることができました。あ、でも1カ所だけカメラが回ってると思ってなかったときの表情が使われてて。何かを考えてるようなシーンなんですけど。

──ああ、わかった! でも、すごく自然でしたよ。

演技すると不自然になるから?(笑)あえてその自然なほうを使ったんだと思います。

──それにしても、後半は特に感動的な映像に仕上がってますね。

ヤバいです。自分で観て泣きました! 相手役の方も演技がすごくうまくて。

──撮影は結構長丁場だったんですか?

「Best Partner」ミュージックビデオ撮影時の模様。

22時間くらい撮ってました。でも、ミュージックビデオは毎回そうなんで。後半はいつも気分が悪くなったりします(笑)。

──デビュー曲「SAD TO SAY」のときもそうだったんですか?

あのときも24時間くらいやったかも。しかも初めての緊張やら疲れもあったから、帰ったらすぐベッドにボンッ!て倒れこみました。絵に描いたように(笑)。

自分をオートバイだと思って歌った

──カップリング曲「B*TCH*S」も、「Best Partner」とはまた別の意味で攻めてる曲ですよね。リリックがJASMINE節全開というか……。

あはははは(笑)。これは最近できた曲なんですが、“カッコいい”の最上級を目指して作っていきましたね。

──ボーカルも、今までとはひと味違う感じ?

自分をオートバイだと思って歌いました(笑)。

──どういうことですか?

ふふふふ(笑)。なんか、吠えてる感じですね。

──歌詞はすごく肉食系な女子がテーマで、挑発的ですよね。

これは実際の友達がモデルなんですけど、クラブに行くと、なぜかすごく肉食系になるんです。その光景が楽しすぎて曲になっちゃったって感じですね(笑)。

──もう一方のカップリング曲「Touch me on the Beach」は、まさに夏全開な1曲ですね。この時期のリリースも意識しての選曲ですか?

そうですね。夏にリリースするってことで選びました。私、夏好きなんで。

──歌詞はどういうイメージで書いていきましたか?

きれいな海を思ってるって感じかな。

──これもちょっと肉食系な香りがしたんですが……。

そうですね。海で遊んでると、どんどん沖に行きたくなっちゃうじゃないですか? うまく言えないけど、そういうテンションです(笑)。行ったらサメに食われるって思うんだけど、なぜか行きたくなっちゃうって感じ(笑)。

──その危険な場所に足を踏み入れたくなる気持ちって、歌詞とも少しリンクしてますよね。後戻りできないひと夏の恋、みたいな。

あ、そうかもしれない。

──こちらのレコーディングはどうでしたか?

ちょっとふざけてみましたね(笑)。自由な感じ。夏にいっぱい聴いてほしいです。夏のパートナーにぜひ!

JASMINE(じゃすみん)

1989年生まれの女性シンガーソングライター。幼い頃からゴスペルやブラックミュージックに親しみ、17歳から都内のクラブを中心に本格的な歌手活動をスタートさせる。その圧倒的な歌声がリスナーや音楽関係者から高い評価を受け、2009年6月にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからシングル「SAD TO SAY」でメジャーデビュー。JASMINE本人がすべての作詞作曲を手がけており、心を打つメロディと等身大の感情を描く鋭い歌詞で熱い注目を集める。2010年7月には1stフルアルバム「GOLD」をリリース。2011年は楽曲制作やライブを中心に活動し、約1年ぶりとなるニューシングル「Best Partner」を2012年7月に発表した。