アイドルグループ・IVOLVEが5月から3カ月連続でシングルをリリースする。昨年9月にお披露目された彼女たちは、もう1度ステージに立ちたいという思いからグループに加入したアイドル経験者のAYAMI、MIKU、ARISU、NOAと、アイドル活動未経験ながらも自分を変えるためにオーディションを受けたMAFUYUの5人で構成されている。
音楽ナタリーではメンバー全員にインタビューを実施。IVOLVEでの活動に懸ける思いや、5月2日発売の1stシングル「Humanoid Human」および6月6日発売の2ndシングル「ハイフライフロウ」、5月27日に東京・TSUTAYA O-nestで行われるワンマンライブについて話を聞いた。
取材・文 / 古川朋久 撮影 / 西槇太一
まだアイドルを続けたくてIVOLVEに
──まず、それぞれIVOLVEのメンバーになった経緯を教えてもらえますか?
AYAMI 私は1年前まで別のグループで活動していたんですけど、そのグループが解散してしまって。まだステージに立ちたいと強く思っていたところに、今の事務所の方から新しいグループを立ち上げるというお話を聞いたんです。「アイドル、またやりたいですか?」と聞かれたので「やりたいです!」と答えて、IVOLVEのメンバーになることが決まりました。
ARISU 私はアイドル活動をするのがこれで3回目なんですけど、以前いたグループが加入してすぐに解散してしまったんです。そのタイミングでIVOLVEに加入する話をいただいて、これもいい縁なのかなと思って入ることにしました。
MIKU 私も2人と似ていて、以前は秋葉原の正統派アイドルグループで活動していたんですけど、いろいろとあって解散してしまって。不完全燃焼だったし、まだまだアイドルをやりたいという気持ちがあったんですけど、しばらくはアイドルグループのスタッフとしてアイドルを研究していました。
──具体的にどんなことをしていたんですか?
MIKU とにかくいろんなステージを観て自分が入りたいと思うグループを探していました。でも、入りたいと強く思えるようなグループとは結局巡り合えなくて。そんなときにIVOLVEのお話をいただいて。ここでイチからがんばろうと思いました。
もう1回アイドルやろうよ
──3人は以前の活動で挫折を経験して、それでもまだアイドルをやりたいという思いが強くてIVOLVEのメンバーになったと。そんな中、MAFUYUさんはアイドル活動をしたことがなく、まったくの未経験でIVOLVEに加入したとお聞きしました。
MAFUYU はい、そうです。簡単に言えば、オーディションを受けて合格した、というだけなんですが……。
──なるほど(笑)。
MAFUYU 私には兄と姉がいるんですけど姉は文武両道でなんでもできて、兄は勉強はできないけど友達がたくさんいて毎日楽しそうに過ごしていて。ところが私には特に何もなくて、そのことについてすごく悩んでいたんです。大学に行ったら何か見つかるかなと思ったんですけど、やっぱり何も見つからなくて……。そんな中、もともとアイドルが好きということもあったし、友達に「いつもニコニコしてるね」と言われていたのでもしかしたらアイドルに向いているかもしれない、アイドルをやってみたら何かが変わるかもしれないと思い、意を決してIVOLVEのオーディションを受けました。
──それで無事に合格したと。NOAさんは新メンバーとして加入したばかりですよね。
NOA はい。3月24日にお披露目ライブをやらせていただきました。なので、まだ加入して1カ月くらいですね(取材は4月下旬に実施)。私もこれが3回目のアイドル活動で、以前は福岡でARISUと一緒に活動してたんです。その後、上京してロック系のアイドルグループに入ったんですけど、去年の12月に充電期間に入ってしまって事実上活動が終わってしまったんです。アイドル活動をするために上京してきたのでとても悲しかったんですけど、そんなときにIVOLVEのことをARISUから聞いて私の好きな雰囲気のグループだなと思って。
ARISU 「もう1回アイドルやろうよ」っていう感じで私のほうから誘ってね。
──4人の中に新メンバーを入れたいという思いがあったんですか?
ARISU スタッフさんから「メンバーを増やしたいね」という話をされていたんですよ。で、NOAのことをスタッフさんが知って「彼女を新メンバーにするのはどうかな?」と相談されたんです。
──それでARISUさんから声をかけて加入する運びとなったと。
ARISU タイミングがバッチリ合った、という感じでした。
絶対に見返してやろうと思った
──グループ自体は去年の9月にお披露目されて、ちょうど半年が経過したところでNOAさんが加入して5人体制になりました。経験者が4人もいて、それぞれアイドル活動に対する強い思いがありますね。
AYAMI 以前グループの解散が決まったときにすごく悲しい思いをしたんですよ。卒業したわけでもないのに活動できなくなってしまうことがすごく嫌で、不完全燃焼だったんです。だから「絶対にまたステージに立つんだ」という強い気持ちがありましたね。
──グループは違えどAYAMIさんが再始動したことをファンの人たちも喜んでいると思います。
AYAMI (泣きながら)ううう……。ファンの方が「おかえり」って言ってくださったときはうれしかったです。皆さんに支えられてるんだと強く感じたので、IVOLVEで活動を始めることにそれほど不安はなくて、楽しんでがんばろうという気持ちのほうが強かったですね。
MIKU IVOLVEはいろんな方の支えがあってステージに立てているんです。私が前に所属していたグループは、「TIF」(「TOKYO IDOL FESTIVAL」)に出演することができないまま終わっちゃって、私が立ちたいと思っていたステージには結局立てなかったんです。それがすごく悔しかったので、このままじゃ終われないから絶対に見返してやろうと思って今IVOLVEでがんばっています。
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歩くのもぎこちなかった
- IVOLVE「Humanoid Human」
- 2018年5月2日発売 / FIVERIDGE MUSIC
-
[CD]
1080円 / FVRG-4001
- 収録曲
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- Humanoid Human
- Symphonic irony
- Discovery
- IVOLVE「ハイフライフロウ」
- 2018年6月6日発売 / FIVERIDGE MUSIC
-
[CD]
1080円 / FVRG-4002
- 収録曲
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- ハイフライフロウ
- 的なEasy
- 何万回のリメンバー
- IVOLVE ONEMAN LIVE "Hacia el verano"
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2018年5月27日(日)東京都 TSUTAYA O-nest
- IVOLVE(イヴォルブ)
- Party Rockets GTらが所属するエイトワンが手がける、AYAMI、ARISU、MAFUYU、MIKU、NOAの5人からなるアイドルグループ。グループ名の由来は「IDOL」と「廻る、回る」を意味する「REVOLVE」を組み合わせた造語で、サウンドプロデュースは新進気鋭の作家YamaTo、衣装は人気アイドルを数多く手がける外林健太が担当している。2017年9月に東京・新木場STUDIO COASTで行われたライブイベントにてお披露目された。2018年5月から3カ月連続でシングルを発表。5月2日に1stシングル「Humanoid Human」をリリースし、6月6日には「ハイフライフロウ」を発売する。また5月27日は東京・TSUTAYA O-nestでワンマンライブ「IVOLVE ONEMAN LIVE "Hacia el verano"」を開催する。
2018年5月21日更新