IVOLVEが4月24日に1stアルバム「BULLHANEUM」をリリースする。
一度は別のグループでアイドル活動を終えたものの、再びステージに立ちたいという思いから集まった4人のメンバーからなるIVOLVE。昨年、「TOKYO IDOL FESTIVAL」をはじめとする大型アイドルフェスに出演するなど、デビュー後初めての夏を駆け抜けた彼女たちは、その後メンバーの脱退などを経験しながらも精力的にライブ活動を行ってきた。「BULLHANEUM」にはこれまでに発表された楽曲がまとめられており、現在のIVOLVEの集大成と言える作品に仕上がっている。音楽ナタリーでは4人にインタビューを行い、昨年の活動を振り返ってもらいつつ、アルバムに対する思いを語ってもらった。
取材・文 / 西澤裕郎(SW) 撮影 / 塚原孝顕
すぐに受け入れられなかったメンバーの脱退
──2018年のIVOLVEは、3カ月連続のシングルリリースや「TIF」をはじめとした大型イベントへの出演、ワンマンライブの開催など、数多くの出来事がありました。1人ずつ、2018年がどんな1年だったかを振り返ってもらえますか?
AYAMI 本当にがむしゃらに走った1年でした。“勝負の夏”というテーマを掲げ、シングルを4枚リリースしたり、たくさんのイベントに出させていただいたりして、11月からは初めて全国ツアー(「IVOLVE LIVE TOUR 2018 "Thanx a lot?"」)もやりました。この1年を通して、「私たちがIVOLVEなんだ」と、ようやく自信を持って言えるようなライブができるようになりました。
──いつぐらいにその手応えを感じ始めたんでしょう?
AYAMI ツアー前にメンバーが1人抜けたんですよ。メンバーもファンの方もその状況をすぐには受け入れられなくて……、だけど、ツアーもあるしがんばろうという気持ちで臨んだら、ファンの方も「一生懸命応援するよ」と応えてくれて。メンバーとファンのみんなで一緒に危機を乗り越えることができて、これから何があってもがんばれると思いました。
──メンバー脱退という危機的状況について、4人で話し合うこともあったんですか?
ARISU 1回、時間をかけて話したことがあったよね?
MIKU これまでのことを振り返ってちゃんと目標を作ったり、「今までダメだったところを直していこう」と話したりしたときがあって。これまではライブ後に深く話す機会がなかったんですけど、1回4人で集まって話し合ったらそういう時間も大事だなとすごく感じました。
AYAMI ツアー中、「今日はちょっとつかめた気がする」とか、「まだまだだね」とか、メンバー同士で話すことが増えました。例えば前までは「アウェイだったね」で終わっていたのが、「アウェイだけど、折れずにがんばれた気がするよね」みたいに今後につながることを話せるようになって、向上心が出てきたんです。
MIKU あと、ツアーを通してメンバーと共感することが多くなりました。悔しいとかうれしいと思うことが一緒だとすごくうれしいんです。この4人は、それぞれ前のグループで解散などを経験しているので、一緒にそういう気持ちを共有できるのかなって。ツアー中の移動車でご飯を食べながら、「マジで悔しい!」って全員で話したことが一番印象的でした。
アイドル人生で一番濃い夏だった
──続いて、ARISUさん、AYAMIさんにとって2018年はどんな1年でしたか?
ARISU IVOLVEは2017年の9月にデビューして、2018年に初めての夏を迎えたんですけど、私は前にいたグループで夏の活動を経験したことがなくて。初めて「TIF」や「アイドル横丁夏まつり!!」、「@JAM EXPO」に出させていただいて、たくさんの人にライブを見てもらうことって本当に大事なことなんだと実感しました。今年の夏はその経験を踏まえて勝負したいし、2019年はさらに大きくなれるぞという感触があります。
AYAMI 私もIVOLVEの前にもアイドル活動をしていたんですけど、去年の夏はアイドル人生で一番濃い夏でした。いろんな経験や挑戦をさせてもらう中で、ファンの方も一緒になって戦ってくれるので、どんどんメンバーとファンの関係性がよくなっているというか、結束力が高まっている感じがします。
──MIKUさんの2018年はいかがでしたか?
MIKU 私も一緒で、やっぱり夏が一番印象に残ってます。アイドルになってから何回も夏を経験しているんですけど、ずっと出たかった「TIF」に出ることができて、「メインステージ争奪戦」ではファンの方と一致団結できました。SNSでも「マジがんばろうな!」「お前らならいける!」と励ましてもらえて。結果は最下位だったんですが、来年は絶対メインステージに立ちたいと強く思えたし、紫外線アレルギーがつらかったことも含めて印象に残りましたね(笑)。
──(笑)。来年に向けての目標が見えた出来事だったんですね。
MIKU しっかりと見えました。自分たちのレベルをちゃんと知れたことが大きかったです。
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新メンバーではなくなったNOA
- IVOLVE「BULLHANEUM」
- 2019年4月24日発売 / FIVERIDGE MUSIC
-
[CD] 3240円
FVRG-4101
- 収録曲
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- intro
- Thanx a lot!
- 何万回のリメンバ
- Wannabe
- Symphonic irony
- Parallel
- ロストパラダイス
- Humanoid Human
- Discovery
- テンプラ
- Sunny Summer Magic
- 哀ニハ哀デ
- Todo,No,Two,Mary
- 的なEasy
- ハイフライフロウ
- One
- IVOLVE(イヴォルブ)
- Party Rockets GTらが所属するエイトワンが手がける。AYAMI、ARISU、MIKU、NOAの4人からなるアイドルグループ。グループ名の由来は「IDOL」と「廻る、回る」を意味する「REVOLVE」を組み合わせた造語で、サウンドプロデュースは新進気鋭の作家YamaTo、衣装は人気アイドルを数多く手がける外林健太が担当している。2017年9月に東京・新木場STUDIO COASTで行われた「アイドル甲子園」にてお披露目された。2018年5月から3カ月連続でシングルを発表し、同月に東京・TSUTAYA O-nestで初のワンマンライブ「IVOLVE ONEMAN LIVE "Hacia el verano"」、10月に東京・WWWで2ndワンマンライブ「超絶戦闘集団 イヴォルブ」を開催した。2019年4月に1stアルバム「BULLHANEUM」をリリース。7月には東京・SOUND MUSEUM VISIONにて3rdワンマンライブを行う。
2019年4月24日更新