卒業を控える初期メンバー中島優衣との思い出
──卒業と言えば、今年6月に初期メンバーの中島優衣さんの卒業が控えています。
海老原 ゆいぽんとはもう11年も一緒に活動してきて、たくさんの思い出があります。自分にとってはダンスの見せ方とか歌い方を参考にしてきたお手本のような人で、「すごいな、この人」と感心してばかりでした。そうしたメンバーの卒業は寂しさもあるんですけど、ゆいぽんが残してくれた昔からのアイカレのよさを残しつつ、私たちがアイカレの歴史をつないでいけたらと思います。
若林 優衣さんがいるとステージが引き締まりますし、素晴らしいパフォーマンススキルを持っている先輩なので卒業してしまうのはアイカレにとって大きなことだし、個人的にも寂しいんですけど、「こんなに長く続けてくれて、ありがとうございます」という気持ちが何よりも大きくて。だから、優衣さんを前向きに送り出してあげたいですね。
高橋 ステージ袖で優衣さんを見ていると、立っているだけでオーラがあって、私も「ああいうふうになりたいな」と常々思っていました。私はいつも先輩の卒業ライブで「もっと話しかければよかった」と後悔をしてしまうことが多いので、優衣さんとは卒業までにたくさんお話しをしたいです。
髙桑 私、特に印象に残ってる優衣さんとのエピソードがあるんです。アー写撮影のとき、隣にいた優衣さんが、元気がなかった私を見て無言で背中をポンポンと叩いてくれたんですよ。その優しさがうれしくて、ボロボロと涙がこぼれてしまいました。一緒に活動している期間は1年にも満たないのに、いつも優しく気にかけてくれて、本当に後輩思いな先輩です。
──中島さんの人柄のよさがにじみ出ているエピソードですね。ほかにも中島さんとの思い出はありますか?
高橋 私、加入して間もない頃に優衣さんにハグをしてもらったんです。もう夢かと思うくらい感動してしまって。さらに次の日に私とのツーショット写真をツイートしてくださって、ひっそりと「媛ちゃん推し」って書いてくださったんですよ。とにかくうれしかったのを覚えています。
海老原 私は沖縄でのエピソードが印象に残ってます。私とゆいぽんがまだ高校生だった頃に水着のDVDの撮影が沖縄であったんですね。1週間くらい滞在していたんですけど、ちょうどゆいぽんの誕生日とかぶっていたので、誕生日の0時になったら、ゆいぽんの部屋に行ってサプライズをしようと思っていたんです。みんなでコンビニでケーキを買って、チョコレートのろうそくを立てて。そのサプライズにゆいぽんもすごく喜んでくれて、いい思い出になったなと思っていたんですけど、次の日にゆいぽんが熱を出してまったんです(笑)。
若林 そんなことがあったんだ!
海老原 次の日も撮影があったので大変でした。それが一番の思い出ですね(笑)。
TDCホールでの経験を糧にいざ野音へ
──さて、9月には初の日比谷野音でのワンマンが控えていますが、これまでの単独ライブで一番規模が大きいのは2018年12月のTOKYO DOME CITY HALL公演でした。あの場所を経験したメンバーも少なくなってきましたが、改めて当時を振り返ってみていかがですか?
海老原 実は緊張しすぎてあんまり覚えてないんです(笑)。当時はTDCホール公演に向けてたくさん練習を重ねていたのですが、あまりにもプレッシャーを抱えすぎてしまって……。この前、対バンでTDCホールに立たせてもらったときに、あの会場でライブすることのすごさ、楽しさを初めて実感したというか。
若林 確かに。改めて対バンで立ったときに「またやりたい!」と思ったよね。
海老原 ちょっと余裕が出てきたのも大きいんじゃないかな。
若林 そうだね。あのときは本当に余裕がなかったんだと思う。
──そこから約4年半の時を経て、アイドルカレッジは野音に立ちます。海老原さんは以前、野音のことを「憧れの夢のステージ」と語っていましたね。
海老原 本当に夢のような気分です。今までほかのアーティストさんたちが日比谷野音に立っているのを見てきたので。アイカレにとって初の野外でのワンマンライブになるのですが、アイカレには野外だからこそ盛り上がるような曲も多いので、派手にやりたいですね。TDCホールのときはプレッシャーに落し潰されてしまったのですが、今は自信を持っているので堂々とステージに立ちたいです。
若林 野外というだけで楽しそうですよね。アイカレにはお祭り系の曲もたくさんあるので、みんなでわいわい騒いで、なんなら水鉄砲を使った演出とかもやりたいです。私もTDCホールのときよりは余裕が出てきたので、思いっきり楽しみたいです。
髙桑 野音までには、今よりももっといろんな曲のパフォーマンスに参加できるようになって、アイカレにいっぱい貢献していきたいですし、野音のライブを観て「アイカレ、やっぱりいいな」と改めて思ってもらえるようなステージにしたいです。
高橋 私は野音が開催される9月に加入3周年を迎えるのですが、今はまだ踊れない曲もあるので、野音までには全曲踊れるようにするのが目標です。アイカレのメンバーとして恥じないようなパフォーマンスができるように精一杯がんばります。
──現在のメンバーで野音に挑むにあたって、何が必要になってくると思いますか?
海老原 私はやっぱり自信ですかね。初期メンバーであるゆいぽんが抜けて、外から見たら「アイカレ、ヤバイんじゃないか」と思われるかもしれないですが、私たちが自信を持っていれば、ファンの方にも安心してもらえるだろうし、たくさんの方に新たにアイカレのことを見つけてもらえるのかなと。
若林 もう少しメンバー同士でコミュニケーションを取ることが大事だと思います。やっぱりメンバーの人数が多いので、全員と頻繁にしゃべるかと言われたらそうじゃないんですよ。例えば、楽屋でお互いのプライベートの話をしてみたり、先輩から後輩の子に積極的に話しかけてみたりとか、そういうのもグループの団結力につながってくると思っているので、そこは意識していきたいです。
──現在、野音に向けたスキルアップとして、Team暁月 fromアイカレ、Team夜空 fromアイカレの2チームに分かれて活動していますよね。候補生メンバーも含めるとグループ全体で20人弱という大所帯ですが、チーム制を取り入れたことで団結力はすでに強まってきているのでは?
若林 そうですね。チームに分かれてからメンバー同士でコミュニケーションを取ることが増えました。自分はTeam夜空 fromアイカレのリーダーをやらせていただいているんですけど、自分がチームを引っ張らなきゃいけないという意識も出てきました。チームだけではなくて、アイカレ全体をもう少し俯瞰して見られるようになりたいですね。
高橋 普段あまり話してこなかった先輩とも話せるようになりました。みんなでおそろいの髪型にしようと話すようになったのも少人数ならではで。アイカレのメンバーとして活動していると、どうしても先輩に頼ってしまう部分があるんですけど、少人数のチームだと1人ひとりの責任が大きくなるので、よりしっかりしなければという気持ちにもなります。
髙桑 私はTeam夜空 fromアイカレに所属しているんですけど、メンバーの個性が強いチームだなと感じています。やっぱりアイカレ全体だと人数が多い分、1人ひとりの個性を見せることが難しくなってくるんですよ。でもチームに分かれることによって、それぞれの個性をもっと見せられるようになったと思います。アイカレとしても個人としてもすごくいい経験ができていると思うので、みんなでスキルアップして野音ワンマンに臨みたいです。
ライブ情報
光る!光る!もっと光る!アイカレ春の東名阪ツアー2023 ~愛が光ればYOZORAも輝く~
- 2023年4月9日(日)愛知県 RAD HALL
- 2023年4月30日(日)大阪府 ROCKTOWN
- 2023年5月25日(木)東京都 Veats Shibuya
アイドルカレッジ14th AnniversarLIVE あなたとみたいYOZORA
- 2023年9月3日(日)東京都 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)
プロフィール
アイドルカレッジ
「未来のアイドルをみんなと育てていこう」をテーマに、ダンスや歌唱、演技などのレッスンを公開イベントとして行い、その成長過程を応援してもらうアイドルプロジェクト。2009年2月にB.L.T.IDOL COLLEGEとして結成されたのち、2010年4月1日にグループ名をアイドルカレッジに改め、メンバーをリニューアルし再始動。2013年2月にシングル「少女卒業 / YOZORA」でドリーミュージックよりメジャーデビューを果たし、7月に1stアルバム「アイドルカレッジの伝えたいこと」を発表した。2018年12月に東京・TOKYO DOME CITY HALLで全国ツアー「9th anniversary アイドルカレッジ9大都市ツアー!!!~奇跡と軌跡、未踏のチャレンジ!!!~」のファイナル公演を開催し、2019年12月にはTARO☆Recordsより松隈ケンタ(SCRAMBLES)提供のシングル「MASQUERADE」をリリース。2023年3月にベストアルバム「アイドルカレッジ ベストアルバム2023~黄昏(トワイライト)~」を発表した。7月にニューシングルを発売予定で、9月には東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ「アイドルカレッジ14th AnniversarLIVE あなたとみたいYOZORA」を開催する。
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