アイドルカレッジが7月11日にニューシングル「AKATSUKI」をリリースした。現在総勢27人で活動し、来年結成10周年を迎えるアイカレが約9カ月ぶりのシングルとして発売する本作の表題曲は、「夢は必ず叶うとは限らない」ということを歌ったリアルなメッセージソングに仕上げられている。
音楽ナタリーではTeam Iの海老原優花、冨田樹梨亜、Team Dの石塚汐花、佐藤春奈、Team Cの平田亜耶加、若林春来の6人にインタビューを実施。「ホノルル駅伝&音楽フェス2018」や「YOSAKOIソーラン祭り」への参加、初の楽曲ランキングイベントの開催などこの半年間の活動を振り返ってもらいつつ、「AKATSUKI」について話を聞いた。
取材・文 / 古川朋久 撮影 / 塚原孝顕
大人数グループだからこそできる表現
──前回のインタビューでは来年の結成10周年イヤーに向け、“革命”をテーマにいろんなことに挑戦していくと語っていました(参照:アイドルカレッジ新体制記念特集)。この半年間だけでも初の楽曲ランキングイベントの開催(参照:アイドルカレッジ3日間の楽曲ランキングイベント開催、東名阪ツアーも決定)、「ホノルル駅伝&音楽フェス2018」や「YOSAKOIソーラン祭り」への参加、新メンバーによるユニット・Up's COLLEGE 2nd GENERATIONの結成など、いろいろと面白いことをやってきましたね。
海老原優花 確かに思い返すとこの半年間でたくさんのことに挑戦してきましたね。今年も折り返しに入ったわけですが、まだいろいろとやっていきたいです。
──中でも「ホノルル駅伝」や「YOSAKOI」といったライブ以外の活動にも時間をかけて取り組んでいたのが印象的です。
佐藤春奈 5月に「ホノルル駅伝」、6月に「YOSAKOI」と続いたのですが、それぞれの練習がかなりハードでした。普段やらないようなことに挑戦してつらいこともあったんですけど、アイドルだからそんなことをやる必要がないとは思わなくて。真剣に取り組んでいたからこそ「ホノルル駅伝」では参加グループの中で高い順位を獲得することができたし、「YOSAKOI」にも大人数で参加して賞を狙いました。そこで私たちのことを初めて知ってくれた方も多かったし、中には「アイドルだけどすごいね」って声をかけてくださる方もいて。大人数であることを生かした表現方法はいろいろとあるんだなって改めて思いました。
──AKB48グループや坂道シリーズをのぞけば、これだけの人数のグループはそうそうないですからね。
佐藤 大人数だからいろんな特技を持った子がいるんですよ。殺陣ができる子もいるし、アクロバットができる子もいる。歌やダンス以外でも、一芸に秀でた子の特徴を生かせるもこのグループの魅力だと思います。
平日の早朝から練習した「ホノルル駅伝」
冨田樹梨亜 「ホノルル駅伝」には私立恵比寿中学さんも出場していたんですけど、エビ中のファンの方たちはアイカレのことも応援してくださって。同じアイドルであることで私たちに興味を持ってくださるのはうれしいし、駅伝というアイドルから遠いカテゴリでいろんな方に存在を知ってもらえるのはとても意味のあることだなと思いました。「YOSAKOI」で披露した踊りも普段私たちがやっているダンスとは違って、表現の幅を広げるという意味で勉強になりましたね。そして上には上がいて、どちらも奥が深いものであることに気付きました。私たちもたくさん練習したんですけどね。
──「ホノルル駅伝」に向けて平日の早朝に集まって練習してましたもんね。
佐藤 学生のメンバーは練習でマラソンをやったあと、そのまま学校に行ってました(笑)。練習はホントにつらかったけど、ハワイで走れる喜びのほうが勝ってましたね。ハワイは景色がいいから走っていても疲れが吹っ飛びました。
冨田 あーやん(平田)は現役の駅伝選手でもあって。それでも「ホノルル駅伝」はつらかったんでしょ?
平田亜耶加 そうなんですよ。私が走った区間が最も長距離で、しかも街中の平坦な道だったんですよね。走っても走っても景色があまり変わらないしハワイっぽくもない(笑)。先が見えないことが一番きつかったです。
若林春来 私も長距離区間の担当でした。練習では最大で5kmくらいしか走ったことがなかったんですけど、本番では9kmも走って。あーやんが「1時間は切りたい」と言ってたので自分は1時間以上かかるんだろうなと思っていたところ、結果54分くらいで走れたんです。
佐藤 さらっと帰ってきたもんね。ポテンシャルすごい。
石塚汐花 私はアンカーだったのでみんなの結果を速報で聞きながら気持ちを高めてました。メンバーの思いを背負って走ってたんですけど、最後のゴール地点でみんなの顔が見えた瞬間に泣いちゃって(笑)。うれしくてラストスパートをかけたらみんなのことを追い抜いちゃって、そろってゴールできなかったんですよ……だからやり直したいです(笑)。
──(笑)。来年も参加したいですか?
海老原 ぜひやりたいです! 来年は駅伝に加えてライブもやりたいなと思います。
佐藤 あーやん以外はマラソンをやったことがない子ばかりだったんですけど、実際に挑戦してみると高いポテンシャルを持っているメンバーがいることに気付いて。練習してタイムが縮まるとやる気も出るし体力も付く。やって悪いことが何もないから来年もぜひ参加したいですね。
全力で勝ちに行った「YOSAKOI」
──「YOSAKOI」は今年で2回目の参加でしたが、駅伝が終わってから休む暇もなくすぐに練習が始まりましたね。普段使わない筋肉を使うと悲鳴を上げていたようですが。
海老原 私たちが普段絶対にやらないような動きをするので、いつも使ってない筋肉をフル稼働させないといけないんですよ。だからレッスン後はみんな筋肉痛に悩まされてました(笑)。
佐藤 全身ヤバかったよね。
──「YOSAKOI」でのパフォーマンスを観ましたが、すごくカッコよかったです。
石塚 去年「YOSAKOI」に出たときに「人数が多くないと迫力が出ない」などの意見が出たので、今年は参加メンバーの人数を多くしつつ踊りや衣装の仕掛けについてしっかり考えて挑みました。全力で勝ちに行ったので悔いはなくて、みんなで本気で取り組むことに価値があったと思います。
──昨年に続き、衣装はすべて佐藤さんの手作りによるものでした。さすがにこの量を1人で作るのは大変だったんじゃないですか?
佐藤 はい。全部で19着仕上げたんですよ。去年作った11着を改良して作り直したんですけど、今回早替えをやろうと思って1月くらいからコンセプトを考えて衣装のパーツを集め始めて。時間を見つけては家でミシンと格闘してました(笑)。
──衣装の早替えはインパクトもあってカッコよかったです。
佐藤 大学で服飾系の勉強をしてたんですけど友達に早替えの研究をしていた子がいて、その子が「YOSAKOI」に出たチームの早替えの動画を観てたんですよ。それがきっかけで私たちも早替えに挑戦してみようと思って。やりたいことはできたんですけど、ほかのチームの早替えを見ててすごいなと思うこともたくさんありました。とても勉強になりましたね。ダンスより衣装ばかり見ていました(笑)。
──来年も参加して、さらに出場メンバーが増えるとしたら衣装作りがより大変になりそうですね。
佐藤 これ以上人数が増えたらもうアシスタントを雇わないと衣装制作は間に合わないですね(笑)。私、何屋なんでしょう(笑)。でもこんなにいい環境で衣装を作らせてもらえるのは貴重なことなので、本当にありがたいですね。
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みんながアイカレの楽曲のよさに気付いてくれた
- アイドルカレッジ「AKATSUKI」
- 2018年7月11日発売 / Stand-Up! Records
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DVD付盤 [CD+DVD]
2000円 / YZPB-5113 - CD収録曲
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- AKATSUKI
- Duel
- Immoral
- Making☆迷宮★HAPPY
- AKATSUKI(off vocal)
- Duel(off vocal)
- Immoral(off vocal)
- Making☆迷宮★HAPPY(off vocal)
- DVD収録内容
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- AKATSUKI Music Clip
- AKATSUKI Music Clipメイキング映像
エンハンスド
- AKATSUKI Music Clip(高画質mp4データ)
- アーティスト写真(個別&集合)
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通常盤A [CD]
1000円 / YZPB-5114 - 収録曲
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- AKATSUKI
- Duel
- AKATSUKI(off vocal)
- Duel(off vocal)
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通常盤B [CD]
1000円 / YZPB-5115 - 収録曲
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- AKATSUKI
- Immoral
- AKATSUKI(off vocal)
- Immoral(off vocal)
-
通常盤C [CD]
1000円 / YZPB-5116 - 収録曲
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- AKATSUKI
- Making☆迷宮★HAPPY
- AKATSUKI(off vocal)
- Making☆迷宮★HAPPY(off vocal)
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通常盤D [CD]
1000円 / YZPB-5117 - 収録曲
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- AKATSUKI
- AKATSUKI (off vocal)
エンハンスド
- 自撮り写真(各メンバー2枚)
- AKATSUKI(48KHz24bitハイレゾWAV MASTERデータ)
- イベント情報
9th anniversary アイドルカレッジ9大都市ツアー!!! ~奇跡と軌跡、未踏のチャレンジ!!!~ -
- 2018年9月24日(月・振休)神奈川県 横浜BAYSIS
OPEN 16:00 / START 16:30 - 2018年9月29日(土)広島県 CAVE-BE
OPEN 15:00 / START 15:30 - 2018年9月30日(日)福岡県 INSA
OPEN 13:00 / START 13:30 - 2018年10月20日(土)千葉県 KASHIWA PALOOZA
OPEN 16:00 / START 16:30 - 2018年11月4日(日)北海道 Sound Lab mole
OPEN 13:30 / START 14:00 - 2018年11月18日(日)宮城県 HooK SENDAI
OPEN 14:30 / START 15:00 - 2018年11月24日(土)大阪府 SUNHALL
OPEN 16:00 / START 16:30 - 2018年11月25日(日)愛知県 名古屋ライブホールM.I.D
OPEN 16:00 / START 16:30 - 2018年12月9日(日)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
OPEN 14:00 / START 15:00
- 2018年9月24日(月・振休)神奈川県 横浜BAYSIS
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※チケットは7月21日(土)21:00に楽天チケットにて販売開始
横浜BAYSIS~名古屋ライブホールM.I.D公演
前売券 3500円 / 当日券 4000円TOKYO DOME CITY HALL公演
前売券 4000円 / 当日券 4500円
/ 撮影可能席 10000円
(ピクチャーチケットも販売予定)
- アイドルカレッジ
- 「未来のアイドルをみんなと育てていこう」をテーマにダンスや歌唱、演技などのレッスンを公開授業として行い、ファンと共に成長していくアイドルグループ。B.L.T.IDOL COLLEGEとして2009年2月に結成され、2010年4月1日にグループ名をアイドルカレッジに改めメンバーをリニューアルして再始動した。2013年2月に「少女卒業 / YOZORA」でドリーミュージックよりメジャーデビューを果たし、7月に1stアルバム「アイドルカレッジの伝えたいこと」を発表。2014年7月にStand-Up! Recordsに移籍し、第1弾シングル「あのコが、髪を、切らない理由。」をリリースした。2017年10月より新リーダーに海老原優花を据えて行った全国ツアー「8th anniversary アイドルカレッジ8大都市ツアー!!!~新リーダーエビちゃん、ごあいさつに参ります~」にて新メンバー8人が加入。新メンバーはUp's COLLEGE 2nd GENERATIONとして、2018年3月から5月までツーマンライブ企画「Up's COLLEGE 2nd GENERATION 試練のツーマン10番勝負」を行った。同年7月にはニューシングル「AKATSUKI」をリリースし、9月からは東京・TOKYO DOME CITY HALL公演をファイナルとする全国ツアーを開催する。