にやけちゃうくらい楽しみなアルバムです

──ニューアルバム「idolcollege」はストレートなタイトルですけど、ほかにもタイトル候補がいくつかあったと聞きました。

冨田　いろいろあって最終的に候補を3つまで絞ったんですけど、全部ボツになって（笑）。

──ということはこのタイトル案って最初はなかったんですか？

南　そうなんですよ。まずは「トレジャーボックス」で“宝箱”っていう意味のもの。

冨田　もう1つは英語の「New」と「Old」を組み合わせて「Newold」と書いて「ニューワールド」と読むタイトルを考えました。アルバムのリード曲「がむしゃらFighter」の歌詞にも「New World」って出てきますし、姫香が初めて参加するCDでもあるので、新しいものと古いものを合わせて今のアイカレを表現したいなと思って。かなりの力作だと思ったんですけど、もうすでに同じタイトルのアルバムが世の中にあってボツになりました……。

南　あとは私が考えた「avenue」というタイトルです。「大通り」っていう意味があるんですけど、アイドルカレッジっていう1つの街を作るうえでこのアルバムがその中心になればいいなって思って。Stand-Up! Recordsに移籍してシングルをたくさん出させていただいて、その楽曲たちがアルバムに収まって今の私たちを作っているんだっていうメッセージを届けたかったんですけどね。

──結局どれも候補まではいったけど決定には至らず……。

南　そうですね。そこで出た案が私たちのグループ名です。アイドルカレッジって活動は長いけどまだ知名度が低いからそれを広げたほうがいいってことでストレートに「idolcollege」になりました。

──直球に勝るものなし、ですか。

冨田　そうです。しかも英語表記にしたので世界にも通用しそう（笑）。

──この2年間で発表してきた曲はほぼ収録されてますし、ベスト盤のような1枚ですね。

冨田　はい。あとは新曲の「がむしゃらFighter」「This is it～永遠少女～」の2曲が入ってます。

南　「がむしゃらFighter」は簡単にいうと応援ソングですね。すごくキラキラしたイメージの楽曲です。

──川音さんは歌唱メンバーとしてこの曲はどうでしたか？

川音　けっこう難しかったですね。サビの部分が地声できれいに出せるギリギリ出せるラインで、仮歌を歌っていただいた奥井雅美さんと同じくらい出せるか心配でした（笑）。

──ハードルが上がったわけですね。

川音　そうなんです。仕上がりがイマイチだなんて思われたくなかったので。私1人の曲ではないですけど、アルバムのリード曲ですし高いクオリティをキープしないとなって。

──奥井雅美さんが作詞、サイキックラバーのYOFFYさんが作曲と豪華な布陣ですよね。

南　本当に恵まれてますよね。感謝しかないです。

──影澤さん、上水口さんは新曲に参加してみていかがでした？

影澤　「がむしゃらFighter」は最初に聴いたときは戦隊モノで流れてそうな曲だなって思いました。カッコいいです！

上水口　うん、ガツンとした曲だね。なんか気合いが入ります！

冨田　アルバムの収録曲は、このほかにも桃井はるこさんが作詞してくださった「あのコが、髪を、切らない理由。」やアニメタイアップ曲の「イチズレシピ」などバラエティに富んでます。

影澤　すごい濃い内容のアルバムになりましたね。

──そしてもう1曲の新曲「This is it～永遠少女～」で締めくくられると。

南　アルバム、早く欲しいな（笑）。今回のアルバムは忘れられない1枚になりましたね。昔の曲がどうこうってことではないけど、純粋に好きな曲が多いんですよね。アガる曲が多いです。自分がいちファンになって聴いてみたときにどう思うかなって想像するだけで面白い。にやけちゃうくらい楽しみなのは初めてかもしれないですね。