「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 2nd D.R.B どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!」岩崎諒太×木村昴×ポチョムキン|笑いあり!涙あり!ぶつかって高め合う2ndバトル開幕!

ただただ楽しいオオサカ、エモいイケブクロ

──ディビジョン曲に話を移すと、オオサカのディビジョン曲「笑オオサカ!~What a OSAKA!」はウルフルズとSHINGO★西成さんのタッグで制作されました。

岩崎 プロデューサー陣の名前を聞いた瞬間に「マジですか!?」と。特に僕は大阪出身なので、ウルフルズの「大阪ストラット」は「大阪ほんわかテレビ」のオープニング曲として子供の頃から聴いてましたから(笑)。

木村 野暮なこと聞きますけど、これは仮歌もトータスさんとSHINGOさん?

岩崎 そうですね。

木村 ええやん、ええやん。それも聴いてみたい!

岩崎 でもその仮歌を聴いて「これを自分で歌えるのか……?」ってプレッシャーは大きかったですね。ウルフルズさん感、SHINGO★西成さん感を踏襲しつつ、いかにオオサカのカラーに落とし込んでいくのかを考えるのは、光栄でもあり、プレッシャーでもありという。でも、根本的にはただただ楽しい、明日への活力になる曲を出せたのがすごくうれしかったです。零は出身地不詳のキャラですけど、オオサカ出身の簓と盧笙に寄り添ってくれて、オオサカらしい明るい雰囲気を出してくれて。その部分でも一体感が出た曲だと思いますね。この曲こそライブで一緒に盛り上がりたいです。

──そしてイケブクロの「Re:start!!!」は変態紳士クラブが制作しました。

木村 イケブクロに新しい風が吹いたなって。かつ僕らが感じていたけど言葉にできなかったものが、変態紳士クラブさんの力を借りて形になった感覚があります。だから1発目を聴いたときから「えっ、イケブクロにいました?」みたいな(笑)。というのも、僕らが1stバトルで感じた悔しさだとか、これまでのイケブクロの蓄積を繊細に感じ取ってくれた内容なんですよね。だからゲネプロで「Re:start!!!」やったとき、図らずも3人とも泣いちゃって。

──ライブのリハーサル中に?

木村昴

木村 そうです。一郎のヴァースに「愛してるぜ Brother 深めた絆 共に負った傷は 体の一部さ」っていう言葉があるんですけど、ここはこれまでの3兄弟の関係性と「1st Division Rap Battle」での敗北を象徴してるんですね。このパートを歌ってるときに、二郎ちゃん(石谷)と目があったら、今までの思いがあふれて「ウウッ……!」って(笑)。いつもケンカばっかりして「二郎!」って呼び捨てにしてる三郎(天﨑)は、この曲で二郎に対して「OK 付いてくよ兄ちゃん たまには頼ればいいじゃん」って歌ってるんですよ。一郎のことを「兄ちゃん」って呼んでる二郎が「兄貴」と呼ぶ成長もエモくて。それに対して一郎が「俺も負けてられないのさ兄弟 俺らに二度目の負けならもうない」って返すとこなんて……エモ散らかしてますよ!(笑) そのパートになったらみんな声は詰まってるわ、目は真っ赤だわで、俺も「……ウッ!」みたいな。「いけん、これはいけん……俺らはエモいけどライブでやったらお客さんは引くだろう」と思って本番は我慢しましたけど(笑)、そういう意味でもイケブクロの心情をすごくよく表している、素晴らしい曲ですよね。

──ちなみにポチョさんはライブで泣かれたことありますか?

ポチョムキン 餓鬼レンジャーはYOSHIくんが泣きまくるタイプなんで……それを見て引いちゃうっていうのはありますね。

一同 (笑)。

ポチョムキン 俺自身が熱くなってグッと来ても、YOSHIくんは俺の何倍も熱くなってるから「うわ、引くわ」って(笑)。GPも泣くタイプだから、全員で泣いてたらさすがに気持ち悪いんで我慢してます(笑)。

木村 イケブクロも本番は泣かなくてよかった(笑)。

岩崎 本番でもエモかったですよ。だから本当に「Re:start!!!」のあと出るの嫌だったもん。MCで「いやいやー」って入りましたけど(笑)。

木村 ホントそれよ。「いやーエモい曲のあとはオオサカでしょー」みたいな軽いMCで(笑)。もうちょっと余韻を楽しませてくれてもよかったんじゃない?

岩崎 いやいや。あれはスタッフから「終わったらすぐ行ってください!」って言われて。ホントは俺も待ちたかったんですよ!(笑)

制作者サイドだけど沼ってきた

──バトルの勝敗は、現在開催中のファン投票によって決まってしまいます。

木村 前回のバトルで、敗北の悔しさとともに最終的に実感したのは“「ヒプマイ」の盛り上がり”だったんですよね。悔しさは優勝したシンジュク以外のどのディビジョンも感じていたことだと思うんですけど、それを超えて、これだけ「ヒプマイ」で盛り上がるっていうのは、ひとえに「ヒプマイ」にそれだけファンの方が情熱を注いでくれたからだと思うんですね。今回もそれだけ情熱を注いでくれたらうれしいし、そうできるように、自分たちも全力で向かい合っていて。だから勝っても負けても「ヒプノシスマイク」のためになったらいいなって。まあ負けたらめちゃくちゃオオサカ嫌いになると思うけど(笑)。

岩崎 何その釘の刺し方(笑)。オオサカは初めてのバトルなんで、その部分でも緊張はありますけど、勝っても負けても新たなストーリーが紡がれていくわけじゃないですか。そこでも成長できるんじゃないかなって。当然オオサカで優勝する気で全力で挑みますが、もし負けたとしても、そこから見える景色や、今まで見えなかったキャラクターの一面なんかもわかるようになるんじゃないかなって。オオサカやヒプマイを支えてくれてるファンの皆さんとも、その思いを一緒に感じて、成長していければと思ってますね。

左から岩崎諒太、木村昴。

──ポチョムキンさんがこれからのヒプマイに望むことはなんでしょうか?

ポチョムキン 海外のファンもすでにけっこういると思うので、英語と日本語をうまく混ぜた曲とか、海外のアーティストの招聘も面白いかなって。海外でもライブをしてほしい。

木村 ジャスト・ブレイズにトラック作ってもらって、マディソンスクエアガーデンでライブとか(笑)。

ポチョムキン そういう本格的な海外進出はワクワクしますね。勝手な妄想ですけど。個人的な願望としては、俺は二郎のソロを書いてみたい。

木村 熱い!

ポチョムキン 二郎のキャラクターに沿った、ヤンチャなリリックも書いてみたいなと思ってみたりもしました。

木村 イイ! それは聴いてみたい!

ポチョムキン 僕は一応制作者サイドではあるんですけど、けっこう「ヒプマイ」に沼ってきてて。

一同 (笑)。

木村 沼ってますか。

ポチョムキン 沼ってる沼ってる。Clubhouseでも「ヒプマイ」のアニメの仕事してるんですって人と知り合ったんですけど、人前で話せないことも多いから、どっかで飲めないかな?みたいな(笑)。

一同 (笑)。

木村 僕としては絶対にもう1回、ポチョムキンさんにイケブクロの曲を作っていただくのを実現させたい。また。ぜひお願いします。

ポチョムキン こちらこそ!

岩崎 オオサカもお願いしますよ!

──ポチョさんの取り合いという新たなバトルがここで急に(笑)。

一同 (笑)。


2021年3月24日更新