「HOW TO START A FIRE TOUR 2025」開催記念|“火種”たちが灯す、ラウドロック / ポップパンクシーンの未来 (3/3)

ステージを降りても変わらないUNMASK aLIVEの魅力

──続いてはUNMASK aLIVEに対する皆さんの印象を。

UNMASK aLIVE

UNMASK aLIVE

Motokichi UNMASK aLIVEの、特にKDくんの会場の空気を変える力はすごいんですよ。先日もサーキットイベントで一緒だったんですが、アンマスのライブが始まってすぐはお客さんがそんなにいなかったんだけど、しばらくしたらどんどんライブハウスに入ってきて、いつの間にか会場がものすごい一体感に包まれていた。あとKDくんは肝が据わっていますよね。それも含めて、すごい人だなと。

Yasu アンマスに関しては、これまで一緒にツアーもライブもたくさんやってきたし、お互いにめちゃくちゃよかったライブも、めちゃくちゃ微妙だったライブも観ていて、近しい存在だからこそ今さら何を言ったらいいかわからないんですけど……。俺はアンマスのことを他人だとは思えないし、たぶんアンマスのみんなもGood Griefに対してそう感じてくれてると思う。音楽をやっている仲間として、ライバルとして、切磋琢磨したいと思わせてくれるバンドです。

Kenta 俺はステージ上でもそれ以外の場所でも変わらない人を尊敬しているんです。自分がそうじゃない人間だから。そんな俺から見て、UNMASK aLIVEはKD含めてみんな、ずっと同じなんですよね。それがめっちゃカッコいいなと。自分のすべてをステージで出せているバンドだと思う。それは音楽だけじゃ出せないカッコよさで、尊敬してますね。

KD 今、Kentaが「ステージを降りても変わらない」と言ってくれましたけど、自分たちとしても、まさにありのままを歌っていきたいと思っていて。今制作中の音源も自分の生活で実際に起こったことを歌詞にしています。最近は音楽よりも私生活を磨くほうにシフトしているくらい、ライブも生活の延長線上でやってる感じ。よくも悪くも“Show”ではなく“Live”をやっている感覚だから、そう言ってもらえてうれしいですね。

KD(UNMASK aLIVE)

KD(UNMASK aLIVE)

Good Griefは「少年ジャンプ」の主人公が5人集まったバンド

──では最後はGood Griefについてお願いします。

Good Grief

Good Grief

Motokichi Good Griefはリスナーと同じ目線でいてくれる感覚があるんですよね。熱くてカッコいいんですけど、それだけじゃなくて、ストーリーが見えるというか。それにYasuくんの言葉には説得力がある。まだあまりYasuくんのことを知らないので、今回のツアーで仲よくなりたいです!

KD さっきやすちん(Yasu)が言ってくれたように、自分もGood Griefは他人とは思えない感じが強いからこそあまり語ることはないんですけど……最近は覚醒しすぎている。ライブもそうだし、楽曲も、もっと言えばメンバーの見た目やまとう空気感も変わってるんですよ。とりあえず今のGood Griefはヤバイです。

Kenta Good Griefは“Sad Pop-Punk”を掲げていますけど、まさに人間のエモーショナルな部分をポップに昇華してる。そういう音楽を求めている人ってすごく多いと思うんです。それを今最前線でやっているのがGood Grief。それに「週刊少年ジャンプ」の主人公5人が集まったみたいに、メンバーみんなキャラクターがしっかりあるのも魅力です。

Yasu アメリカやヨーロッパのシーンには“SAD BOY”や“SAD MUSIC”と言われるジャンルがあって、僕はそれがすごく好きなんですよ。Good Griefは、ポップパンクという音楽ジャンルに限らず、“SAD MUSIC”をやっていきたい。“SAD MUSIC”が好きな人に刺さるバンドでありたいなと思いますね。

Yasu(Good Grief)

Yasu(Good Grief)

「自分たちが一番になる」という思いで

──そんな4組で回る「HOW TO START A FIRE TOUR 2025」で楽しみなことを教えてください。

Kenta この4組でツアーを回るからには、みんなで成長するというのが絶対的な目標だと考えていて。誰か1組が頭抜ければいいとかそういうことではない。とはいえ、別に仲良しこよしでやるわけではないので、ちゃんとギラついた部分も持ちつつ、それぞれが「自分たちが一番になる」という思いでやれば、結果的にそれがお互いの刺激になってみんなで成長できるんじゃないかなと思っています。だから今回のツアーを経て4組がどう変わるのかが楽しみだし、パンクやラウドのシーンを変えるきっかけになったらいいなと。

KD まさにその通りで。付け加えるなら、今回のツアーは京都(UNMASK aLIVE)や茨城(Good Grief)など、それぞれのバンドの地元も開催地に組み込まれていて。仲間の地元に行けるというのは単純にすごく楽しみです。それぞれの場所で、みんなで楽しいことができたらいいですね。

公演情報

「HOW TO START A FIRE TOUR 2025」

「HOW TO START A FIRE TOUR 2025」告知ビジュアル
  • 2025年5月2日(金)京都府 KYOTO MUSE
  • 2025年5月3日(土・祝)愛知県 豊橋club KNOT
  • 2025年5月31日(土)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
  • 2025年6月1日(土)岐阜県 yanagase ants
  • 2025年6月13日(金)千葉県 千葉LOOK
  • 2025年6月14日(土)神奈川県 横浜B.B.STREET
  • 2025年6月15日(日)静岡県 Shizuoka UMBER
  • 2025年6月27日(金)茨城県 mito LIGHT HOUSE

チケットはこちら|イープラス

プロフィール

CrowsAlive(クロウズアライブ)

2016年に結成された4人組オルタナティブロックバンド。2022年にZESTONE RECORDSと契約し、シングル「Neo Romancers」をリリースした。その後はCrystal Lakeやcoldrainのオープニングアクトに抜擢され注目を集める存在に。2024年5月には最新シングル「FeatherBloom」を発表。現在はニューアルバムを鋭意制作中。

Good Grief(グッドグリーフ)

“Sad Pop-Punk”を掲げる5人組ポップパンクバンド。2016年の結成から何度かのメンバーチェンジと活動休止を経て、2021年に再始動した。2023年10月に1stアルバム「SAD STATION」をリリース。2025年に入ってからはすでに「BLINDING」「GOOD TIMES」という配信シングルを2曲発表している。

UNMASK aLIVE(アンマスクアライブ)

京都福知山にて2014年に結成、関西を拠点に活動する5人組ロックバンド。2022年からは大阪・築港赤レンガ倉庫で“完全DIYフェス”「ONE & ONLY FESTIVAL」を開催するなど精力的に活動している。2025年6月には1stフルアルバム「丹波路快速」のリリースを控えている。

WHISPER OUT LOUD(ウィスパーアウトラウド)

東京を拠点に活動する“ハイブリッド・シティロックバンド”。2022年より現体制で活動している。2023年1月に1stアルバム「CIRCLE OF LOVE」を発表。2025年2月には最新曲「Stay」を配信リリースした。