はちみつBLACK|パフォーマンスと素のギャップに注目 この夏デビューした新グループの個性とは

夜中の2時に興奮して飛び起きた

──こうして話を聞いていると、5人とも素のキャラクターとステージ上の姿にギャップがありますね。「はちみつの日」ではデビューライブとは思えないほど堂々とパフォーマンスしていましたが、緊張せずにステージに立てましたか?

リオ 私は思ったより緊張しなかったですね。楽しんでやれました。

 私もパフォーマンス中はそうだった。でも、MCになった途端に緊張しました(笑)。

もよも ゲストとして出ていただいたアイドルさんがすごい方たちばかりで、そのライブを観ていたときは緊張したんですけど、自分がステージに立ったら大丈夫でした。

──それは2カ月間みっちりレッスンした成果なんでしょうか?

 そうかもしれないです。あっという間の2カ月で、気付いたらお披露目の日でした。やることが多すぎて、緊張してる暇がなかったんだと思います。

リオ 直前で振りや歌割りが変更になって、「できるのかな……」とかなり不安だったんですけど、いざやってみたら意外と間に合いました。

あむのあむ

あむの やるしかないって感じだったからね。

もよも レコーディングも短期間で5曲分やったんですけど、なんとかできたと思います。

 メンバーによってはレコーディングの経験が初めてで、ブースに入ってどこに向って歌えばいいのか、というところから始まりました。

もよも 各楽曲で作曲してくださった方にレコーディングのディレクションを担当していただいたんです。優しく指導いただけたおかげで緊張せずに歌えましたし、1回1回成長できたと思います。

──デビュー曲「BLACK RING」の作詞および作編曲を手がけたDECO*27さんもレコーディングに立ち会われたんですか?

リオ 時間の関係で、もね子だけディレクションしていただいたんですけど、ちょっと歌声を聴いただけで次々に指示を出されていたのが印象的でした。

 素直に「すごい……!」と感動しました。私はそのときレコーディングの経験がまだ2回目で、知らないことが多いし、「こうしたい」というこちら側の要望をどれくらい伝えていいかもいいかわからなかったんですけど、「自分が納得いってなかったら曲を世に出させないから、納得いくまでやろう」と言ってくださって、何回も録らせていただきました。リラックスして楽しみながらレコーディングできましたし、素敵な方と一緒にお仕事できてうれしかったですね。

──「BLACK RING」の仮歌を最初に聴いたときは、どんな感想を持ちましたか?

 「やったー!」と思いました。「こんなカッコいい曲歌えるなんて!」って。DECO*27さんに曲を提供いただけたことにもびっくりしましたし、メンバーみんな声質が違うからどういう仕上がりになるんだろうと楽しみでした。あと、先生が用意してくださった振り付けの動画が夜中の2時くらいに届いたんですけど、そのLINEの通知が鳴った瞬間に「来た!」って興奮して飛び起きて、サビの手の振りを覚えてから寝ました(笑)。

リオ そこはライブでもみんな真似してくれるよね。

演技シーンにも挑戦した「忘れてはいけない世界」MV

──「BLACK RING」と同じくデビューライブで披露された楽曲「忘れてはいけない世界」も配信リリースされました。この曲はSCRAMBLESの佐藤カズキさんが手がけたエモーショナルな1曲です。

 レコーディングでは佐藤さんがくぅさんの声を気に入ってくださったんです。

もよも 私はSCRAMBLESさんがもともと大好きだったので、曲を提供いただいただけで気持ちが大変でした。「何度も何度も」という歌詞にメンバーそれぞれの葛藤の気持ちが込められているので、ぜひそこに注目して聴いてほしいです。あと、この曲はミュージックビデオも撮ったんですよ。鏡の中にいる汚い自分と、外側にいる見繕った自分というコンセプトのストーリー性のある映像になっているので、多くの方に観てほしいです。

リオ メンバーカラーの衣装を着て撮影したんですけど、みんなそれぞれすごくかわいかったです。

 ちょっと私服っぽい衣装と、全身白にアクセントで赤が入っている衣装の2パターンあって。

リオ 普段着ないような感じだよね。私服っぽい衣装はポップで、白の衣装ではクールな雰囲気です。

あむの 「BLACK RING」のMVがダンスシーンを長めの勢いある映像になっているのに対し、「忘れてはいけない世界」はエモーショナルな曲なので演技のシーンもあって。メンバーそれぞれ曲に込められた感情を思い切り表現しました。

満員になったLIQUIDROOMの景色を見たい

──まだデビューしたばかりではありますが、現時点ではちみつBLACKの一番の注目ポイントはどこだと思いますか?

 お客さんは、みんな私たちのことをカッコいい系のグループだと思ってライブを観に来てくれてるんだと思いますが、それだけじゃないところを楽しんでもらえたらなと。メンバーは普段クールな面がないに等しいですし(笑)、曲は今はまだカッコいい系が多いですが、これから音楽性の幅も広げていけたらと思っています。

──ギャップがグループの最大の魅力だと。

もよもくら

リオ ライブ中もMCとパフォーマンスでギャップを見せられたらと思います。

もよも 実は、はちみつBLACKというグループ名にも同じような意味が込められているんです。「はちみつ」は甘い感じを、「BLACK」はクールな感じを表していて。

──そうだったんですね。グループとして掲げている目標はあるんですか?

リオ 目指すところは日本武道館ですね。

 前から武道館のステージに立ちたいなと思っていたんですけど、正直最初は言葉でそう言っているだけという感じだったんですよ。でも活動を始めて、お客さんたちの顔を見ているうちに、ホントに武道館に行きたいという気持ちが沸いてきました。もちろんまだまだこれからという状態なんですが、気持ちが言葉に追いついてきたというか、自分の中で具体化してきました。

あむの 1回みんなで集まって、今後グループをどうしていきたいかを話し合ったことがあるんですよ。私はそのときドームツアーをやりたいとみんなに言いました。

リオ 私はツアーで47都道府県を回りたいです。

 まだツアー自体を経験していないので長い道のりですが、まず目の前の目標としては11月30日にLIQUIDROOMで開催する1stワンマンライブを成功させたいですね。デビューしてから約4カ月後にお披露目ライブと同じ会場で1stワンマンをやるって話題性があると思うし、入場無料なので、気になって観に来てくれたお客さんの心は絶対に離さないぞという気持ちです。すでにファンになっていただいた方には、「これからももっと応援していきたい」と思ってもらえるようにがんばります。

もよも 新曲もできて、曲数もかなり増える予定なので、精一杯パフォーマンスを仕上げたいです。

真鯛猫 アイドルさんって最初の楽曲でグループの印象が決まりがちだと思うんですけど、これからたくさん新しく見せられるものがあると証明したいです。

リオ 満員になったLIQUIDROOMの景色を見たいし、お客さんには私たちの成長した姿を見せたいですね。1stワンマンライブは1回きりなので、絶対に楽しい時間を提供したいです。

あむの お披露目ライブのときはほかのアイドルさんの力をお借りしましたが、ワンマンは当然私たちだけなので、自分たちの力で会場をいっぱいにして、はちみつBLACKの将来への期待感を感じさせたいです。

はちみつBLACK
はちみつBLACK1st ONEMAN「恵比寿様!Going come back honey」
  • 2021年11月30日(火)東京都 LIQUIDROOM
  • ※入場無料
はちみつBLACK(ハチミツブラック)
はちみつBLACK
パーフェクトミュージックに所属するアイドルグループ。リオ・アスナブル、もよもくら、鼓もね子、真鯛猫ゆた、あむのあむの5人からなる。2021年7月7日に突如Twitter公式アカウントが開設され、ビジュアルやメンバー名、楽曲などすべてが謎に包まれていたが、8月3日に東京・LIQUIDROOMで開催された主催イベント「はちみつの日」にてその姿をお披露目。DECO*27提供のデビュー曲「BLACK RING」などを堂々とパフォーマンスした。11月上旬に佐藤カズキ(SCRAMBLES)の提供曲「忘れてはいけない世界」を配信リリースし、11月30日にLIQUIDROOMで入場無料の1stワンマンライブを開催する。