パーフェクトミュージックに所属する新グループ・はちみつBLACKがこの夏デビューを果たした。
はちみつBLACKはリオ・アスナブル、もよもくら、鼓もね子、真鯛猫ゆた、あむのあむの5人組グループ。7月7日に突如Twitter公式アカウントが開設され、ビジュアルやメンバー名、楽曲などすべてが謎に包まれていたが、8月3日に東京・LIQUIDROOMで開催された主催イベント「はちみつの日」にてその姿をお披露目し、DECO*27提供のデビュー曲「BLACK RING」や佐藤カズキ(SCRAMBLES)の提供曲「忘れてはいけない世界」を堂々とパフォーマンスした(参照:はちみつBLACK、デビューイベント「はちみつの日」で見せた堂々たるパフォーマンス)。
音楽ナタリーではメンバー全員へのインタビューを行い、5人がアイドルを志したきっかけやそれぞれのキャラクターについて深堀り。11月24日に配信リリースされた「忘れてはいけない世界」や、11月30日にLIQUIDROOMで行われる入場無料の1stワンマンライブについても語ってもらった。
取材・文 / 近藤隼人撮影 / Masayo
5人がアイドルの道を選んだ理由
──まず、どういう経緯ではちみつBLACKというグループが結成されたのかを聞きたいのですが、5人は事務所のオーディションを経て集まったんですか?
鼓もね子 はい。ほかにも同じオーディションに合格した子がいたんですけど、その子たちはほかのグループで活動していたりして。私たちは「それとは別にはちみつBLACKというグループのプロジェクトがあるから入らないか?」と事務所の方に声をかけられました。
──それぞれどういった思いがあってオーディションを受けたんでしょう?
リオ・アスナブル 私はもともとアイドルさんが好きで、映像を観て真似して歌ったり踊ったりしている中で、自分もステージに立ちたいと思ったのがオーディションを受けたきっかけです。アイドルさんの曲をコピーして披露すする活動もやっていたので、もっと大きいステージに立ちたいという思いがありました。
もよもくら 私もアイドルが大好きで、今までアイドルにたくさん救われてきて。人生一度きりなので、自分も救う側になれたらと思ってオーディションに参加しました。
鼓 私もファンとしてずっとアイドルを観てきました。ミュージカルや舞台を観るのも好きで、週に何回もアイドルのライブや舞台に行く生活を送っていたんですけど、コロナ禍になってそれがまったくできなくなっちゃって。去年の夏くらいに一旦コロナが落ち着いて、エンタテインメントが再始動したときにひさびさに舞台を観たら、めちゃくちゃ泣いてしまったんです。しかも、まだキャストも出てきていない、オープニングの音楽がかかったタイミングで。そのときに私も観ているだけじゃなく、ステージに立ちたいんだという自分の感情に気付きました。
──皆さんもともとアイドルファン側の人間だったんですね。
真鯛猫ゆた 私はどちらかと言うとバンドのライブに行くのが好きで、アイドルだとBiSHさんとかWACKのグループのライブをよく観ていました。自分自身も小さい頃からピアノをやっていて、高校の軽音部でベースを弾いていたし、今後の進路を考えたときに、自分が自信を持てるのは音楽に関することしかないなと思ったんです。オーディションを受けたのは、パーフェクトミュージックのWILL-O'さんの楽曲が好きだったという理由もあります。
あむのあむ 私はアニメ「きらりん☆レボリューション」が好きで、小学生のとき、友達と一緒に3人で衣装を着てダンスを真似していました。その頃からアイドルに対する憧れがありましたね。中学生くらいのときに一度自信をなくして、自分は観てるだけでいいやと思ったんですけど、改めて進路を考えたときにやっぱりアイドルをやりたいと決意しました。
初対面の印象は
──オーディションに合格し、メンバーと初対面したときのお互いの印象はいかがでしたか?
あむの メンバー全員タイプが違うなという印象を受けました。
鼓 私1人でずっとしゃべってなかった?(笑)
リオ 一生しゃべり続けるんじゃないかと思うくらいしゃべってた(笑)
もよも 場を明るくしようとしてくれたの?
鼓 いや、そういうわけじゃなくて、単にしゃべりたくてしゃべってた(笑)。これから一緒に活動していくっていうのに、最初だけ大人しくしていてもしょうがないじゃん。私に比べるとみんな静かで、特にゆたがめちゃくちゃ人見知りなんですよ。
もよも そのときはまだグループ名も聞いてなかったし、何もわからなかったんだよね。
──そのあとにいろいろと固まっていったんですね。グループの音楽性や活動の方向性は、それぞれやりたかったことと合致していました?
鼓 そうですね。まだどういうグループになるか具体的に聞いていなかったときは、「これでかわいらしく踊る王道のグループだったらどうしよう」と思っていたので、カッコよく見せるタイプのロックアイドルで安心しました。そのあと、デビューライブの2カ月前くらいから本格的にレッスンが始まって。ゆたは初対面のときの距離感に戻ってました(笑)。
──そこから今に至るまで一緒に活動してきて、メンバーの印象が変わったり、各々のキャラクターや特徴が見えてきたりしました?
鼓 リオは初対面のときから印象変わってないかな。人当たりがいいなって。パフォーマンス面においてもすごく頼りになっています。
リオ ホント? 私は自分のことを何もできない赤ちゃんだと思ってるのに。
真鯛猫 私とはオーディションのZoom面接のときから一緒だったよね。その頃の印象はまだおぼこかった。
もよも そこから垢抜けたってことかな?
あむの 今はすごく頼りになるし、天真爛漫なイメージもある。
真鯛猫 ちょっと変人だよね。料理が怖い。
リオ 家にずっと使っていないマカロニがあって。それを茹でて卵でとじて、マカロニ親子丼みたいなのを作ったことがあるんですよ。味はおいしかったんですけど、見た目がちょっとグロかったんです(笑)。
──(笑)。もよもくらさんについてはどうですが?
鼓 最初はふわふわした天然な子だと思ったけど、実はそうでもなくて。
リオ 天然という感じじゃなくて、意外とキレキレなボケのひと言をかましてくるんですよ。
あむの こんなにかわいいのに、たまに変なことをやりだすんです。メンバーの歌のモノマネとか。
もよも メンバーみんな声に特徴があるんですよね。デビュー曲の「BLACK RING」を聴いているうちに真似できるようになりました(笑)。
リオ でも、そういうキャラクターはまだお客さんには伝わってないよね。ふわふわな印象のままだと思う。
鼓 あと、くぅさん(もよも)はめちゃくちゃ真面目ですね。ボイトレの先生に言われたことをしっかりやっていて、努力をしているのが伝わってきます。
あれっ、ちょっとヤバいところがある
──続いて、鼓もね子さんの紹介もお願いします。
リオ とにかくしゃべる子です。
真鯛猫 生徒会長っぽい。
鼓 それは褒めてる? ディスられてる?(笑)
リオ いい意味!(笑) みんなが言いにくいことを言葉にしてくれたり、メンバーのメンタルケアをしてくれたり、すごく頼りがいがあるんですよ。でもそれは「よしよし、大丈夫だよ」という優しい感じではなく、「もう、大丈夫だから!」みたいなさっぱりした言い方(笑)。
もよも 空気を察する力があって、細かいところにも気付いてくれるんです。
真鯛猫 でも、たびたび妹っぽい感じにもなる。
リオ どちらかと言うと少年って感じかな。ホントに明るいんです。
もよも 独り言でも声が大きいし。人生がミュージカルなんだよね。
鼓 小さい頃からミュージカルが好きで、自分で曲を考えて1日中歌ってたんです。基本、なんでもハッピーな人間なんですよ(笑)。
リオ でも、一番努力しているメンバーだと思います。そういう姿は人に見せないけど、グループ全体を引っ張ってくれています。
鼓 いやいや、そんなことは……今のくだりはカットせずに載せてください(笑)。
──わかりました(笑)。真鯛猫さんについては、今でも人見知りというイメージですか?
リオ 最初は全然目が合わなくて、ずっとモジモジしてたけど、慣れてくると人懐っこいです。名前の通り、ホントに猫っぽいなと思います。
鼓 デビューしてから性格がいいほうに変わっていったと思います。人っぽくなったというか(笑)、だんだんと人間味が出てきて、人との接し方がちょっとずつ変わってきた。この調子でももっともっと人間になっていこう!(笑)
真鯛猫 自分では意識して変わってるつもりはないんですが、メンバーとはしゃべれるようになりました。
もよも 自分自身を解放してきた感じがあるよ。ダンスの先生にも「もっと殻を破って」と言われて、それを実践できていると思います。
真鯛猫 いえーい。
──最後、あむのあむさんについてはいかがでしょう?
鼓 最初に会ったときは、ホントにおしとやかな子だと思ってたんですけど、一緒にいればいるほど、「あれっ、ちょっとヤバいところがある!」と思うようになりました(笑)。
リオ 衣装をそれぞれ家に持って帰ろうという話になったとき、みんなエコバッグとかを持ってくる中、1人だけ組み立て済みのダンボールを抱えて来たんですよ。
鼓 しかも、日にちを勘違いしていて。ただ空のダンボールを持ってきて、そのまま持って帰っていきました(笑)。そういう変なところがちょいちょいあるんです。天然っていうか、ちょっと抜けているのかな。
あむの 私としては大真面目なんですけどね(笑)。
リオ バカ真面目なんだよね。
──あむのさんのそういう面も、まだお客さんには見せていない?
真鯛猫 みんな普通におしとやかな子だと思ってます。
鼓 これから伝えていければいいんですけど、絶妙に話しにくいエピソードばかりなんだよね(笑)。
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夜中の2時に興奮して飛び起きた