ナタリー PowerPush - HKR
肉食女子のシンデレラストーリー
再スタートで固まった覚悟
──秋葉原でのストリートライブを中心とした活動は約1年半続いたそうですが、その後はどういう道を進みましたか?
最初の事務所を辞めて、実はいったん音楽から離れたんです。歌が嫌いになった……とまではいかないんですけど、自分がどういう方向に進みたいのかわからなくなっちゃって。それから2年くらいは特に何もせず過ごしてました。そんなとき、母の知り合いづてに今の事務所から「まだ音楽を目指してるならやってみない?」って声をかけてもらって。
──そのときも迷いはなく?
いや、悩みましたね。私はまた歌をやれるのか……みたいな不安がずっとあったので。でも、最終的にやっぱり歌を続けたい気持ちが大きくて、ぜひ話を聞いてみたいですって返事をしたんです。
──新たな事務所に所属してからはどう過ごしてきましたか?
最初はひたすらボイストレーニングですね。2年間のブランクを埋めたくて。あとはどういう活動をしていくか、というのもスタッフと話し合いました。
──まさに新境地での再スタートですね。
はい。以前は“女子高生ブランド”みたいな、それだけで注目してもらえるものがありました。でももう20歳を越えていたので、実力だけでやっていかないといけないなっていう覚悟も今の事務所で固まりましたね。
寂しがり屋だから肉食系
──配信曲「will」を聴きました。恋愛をテーマにした歌詞を見ると“肉食女子”というキャラクターが色濃く出ているなあと思います。
今の事務所に入って最初にもらった曲が「will」なんですけど、トラックを聴いたときに「肉食女子をテーマにした歌詞が書きたい!」って思ったんです。もともとの私の性格もあると思うんですけど(笑)。
──トラックにどんな印象を持ったんでしょう?
まず、クラブに女の子がいるイメージが浮かんだんですよ。で、クラブっていったら男女がお酒を飲んで踊って、そしてそこには出会いもある……その中で女の子からグイグイ行く話があっても面白いなって。
──なるほど。肉食ですね(笑)。ちなみに普段のHKRさんはどのくらい肉食なんですか?
まあ「いいな」と思った人がいたら声はかけますね。話しかけなくてもグッと近寄って「私、いるよ!」みたいなアピールはします(笑)。
──そういうとき、照れはないんですか?
ないですねー。友達でモジモジしてる子がいても「行きなよー! 絶対大丈夫だから!」って背中を押す(笑)。行動あるのみ!って感じですね。でもそれってたぶん私が寂しがり屋だからだと思うんです。「will」の歌詞にも「寂しさを埋めたくて」ってフレーズがあるんですけど、そこなんかはまさに自分のことで。
彼氏の浮気現場に突撃!
──HKRさんの肉食な恋愛についてさらに探ってみたいのですが、例えば2人を同時に好きになっちゃうってこともありますか?
ありますね。彼氏がいるのに、別の人を好きになっちゃうとか。それで迷ったら私はけっこう新しいほうに行っちゃう。後悔したこともあるけど、結局2人同時に好きになった時点で最初の人は終わってますからね。ジョニー・デップの名言にもあるんです、「2人を同時に好きになったら2番目の子を選べ」って(笑)。
──世界のモテ男、ジョニー・デップがそんなことを(笑)。
そうなんです(笑)。もし1人目を本当に愛していたら、2人目を好きになるはずはないってことらしいんですけど。すごく共感しちゃいましたね。
──話せる範囲でいいんですが、HKRさんが経験した今までで一番過激な恋愛は?
うーん、昔、4股くらいされてたときがあって。
──すでにヤバいニオイがしますね(笑)。
はい(笑)。ある日、友達から「彼が女の子と2人で歩いてるのを見たよ」とか聞いたりして。ただ、彼を問いつめても絶対認めないんですよ! めちゃめちゃ悔しかったから言い逃れできないような証拠集めを裏でやって、彼が浮気相手の1人といるところに突撃したんです。
──すごい! それで?
「何やってるの? 仕事じゃなかったっけ?」って。そのときは2人にごまかされたけど、あとで女の子のほうに電話して「私、全部知ってたんだけど」って……私、その子の番号も事前に調べてましたから(笑)。
──やってやりましたね(笑)。HKRさんは、浮気にヘコむんじゃなく怒りのほうが勝つタイプなんでしょうか。
そうですね。落ち込むこともあるけど、それがだんだん悔しさと怒りに変わるかも。突撃したときも本当にスッキリしました(笑)。
- 配信シングル「キラリヒカリ / will」 / 2014年3月19日配信開始 / 500円
- 「キラリヒカリ / will」
- 下記サイトにて配信中!
- iTunes Store
- music.jp
- dwango
- ミュウモ
- レコチョク
収録曲
- キラリヒカリ
- will
HKR(ヒカリ)
2007年に開催されたオーディションで6325人の中からファイナリストに選ばれ、学生の頃より都内のストリートやライブハウスで数々のライブを行ってきたシンガー。独自の感性による「積極的な女の子の恋愛」「肉食女子」をテーマにすべての曲の歌詞を制作する。2014年3月19日にアニメ「頭文字D Fifth Stage」挿入歌「CODE:D」など発表している雑食系EDMアーティスト・IGODAのプロデュースによる1stデジタルシングル「キラリヒカリ / will」をリリースした。