ナタリー PowerPush - Hello Sleepwalkers

次回作の序章となる新曲「円盤飛来」秘話

注目の5人組ロックバンドHello Sleepwalkersが、6月6日にニューシングル「円盤飛来」をリリースする。今年1月にデビューアルバム「マジルヨル:ネムラナイワクセイ」をリリースし、徐々に支持を広げている彼ら。最近のライブでは必ず冒頭に演奏しているというこの曲は、変幻自在の展開とエモーショナルなメロディが同居するバンドの魅力を凝縮した1曲。4つ打ちのドラムによるダンサブルなイントロから始まり、ラウドなギターリフの応酬、男女ツインボーカルの掛け合い、ポエトリーリーディングを経て、最後には絶叫に至るという、とても目まぐるしいナンバーだ。

今回ナタリーでは新曲のリリースに伴い、作詞作曲を担当するシュンタロウ(Vo, G)にインタビューを行った。話を聞けば、どうやらこの曲は次回作のアルバムに向けて彼が膨らませている壮大なイメージの「序章」なのだとか。奇想天外なバンドの目指す先に迫った。

取材・文 / 柴那典

 
mixiチェック

この曲があるからライブが成立する

──「円盤飛来」はすごく面白い曲ですね。いろんな要素が詰め込まれた曲になっている。これは、いつ頃にどうやってできた曲なんでしょう?

インタビュー写真

去年の夏頃にはできてました。で、今に至るまでライブの1曲目に演奏する曲になってます。

──ライブの定番曲なんですね。自分たちにとって大事な曲になっている実感はあります?

そうですね。1曲目にふさわしい曲というか。この曲があるからライブが成立するという存在になっています。

──最初から自分たちにとって決定打になる曲、シングルとしてリリースするならこの曲になるだろうという直感はありましたか?

いや、実はそれが全然なかったんです。曲ができたのは前のアルバムのレコーディングをやっている時期だったんですけれど。そのときはライブでやるかどうかも何も考えてなかったし。

──そうなんだ。じゃあ、曲ができたときはどんな手応えを感じました?

今までに作ったことのないようなテイストが入っていて、面白いとは思ってました。でも、最初はナルミ(G, Vo)に酷評されたんです(笑)。「この曲、面白いと思ったことない」って。もちろん、今は好きになってくれたと思いますけど。

作り始めた時点では、どういう曲になるかわからない

──基本的にHello Sleepwalkersの曲作りって、セクションごとに作っていくんですよね。全体像を最初にイメージするんじゃなくて、それぞれのパートを順に作っていくという。この曲もそうやって作っていったんですか?

インタビュー写真

そうですね。まず、最初のイントロのリフをスタジオで弾いてたんですよ。そこにユウキ(Dr)が4つ打ちのドラムで乗っかってきた。その瞬間に曲を書けそうな気がして。急いで部屋に帰って、冒頭の部分を弾きながら次の部分、次の部分というふうに作っていきました。

──言ってしまえば、シュンタロウさんはいつも先が見えないまま曲作りをしているわけですよね。最初に構成が見えているんじゃなくて、次にどうなるかを考えながら作っていく。それが予測できない曲展開を生み出しているんじゃないかと思うんですけれども。

この曲がまさにそうなんですけれど、それぞれのセクションを作った後に一番面白い方向に構成することを考えて作っているんです。それがAメロ、Bメロ、サビという流れで成立するならそうするんですけど。この曲は、そうじゃない方向にいったほうが面白いなと思って、最終的にこういう形になりました。

──予測できないほうが面白いっていう部分が、曲のフックになっていますよね。

インタビュー写真

はい。いろんな展開があっていいと思うし。僕自身も出来上がったセクションをつなぎあわせて聴いたときに感動したりするんです。

──これは僕の推測なんですけれども、Hello Sleepwalkersの曲って等身大の現実感とか生活感じゃなくて、イメージがどんどん非現実の世界に飛翔していきますよね。そういう曲の世界観と、先の見えない曲作りをしていることは、どこかでリンクしているんじゃないかと思うんですよ。それはあります?

あると思います。曲を作るときに歌詞も一緒に作っちゃうので、歌詞のイメージも曲を作っていく中で広がっていきますね。作り始めた時点では、最終的に曲がどうなるかわからないんですよね。終わり方もわからないし。

──そういう意味では、この「円盤飛来」は、日本語と英語が混ざってるし、ポエトリーリーディングもある。歌詞の面でもいろんな要素が混在していると思うんです。このユニークな歌詞はどうやってできたんですか?

最初は英語を入れようとか、ポエトリーリーディングをしようとか、全く思ってなかったんですよ。僕の作る曲って全部そうなんですけど、そのときにふと考えついたものがそのまま入っちゃうんです。作る段階では意識してない。演奏しながら、そういうものを入れてみようかなってくらいの気持ちでやってるんで。

ニューシングル「円盤飛来」2012年6月6日発売 777円(税込)A-Sketch AZCS-2019

  • 円盤飛来 / Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. 円盤飛来
  2. 21
Hello Sleepwalkers
ライブスケジュール
  • LACHIC presents SAKAE SP-RING 2012
    2012年6月3日(日)
    愛知県 名古屋・栄地区主要ライブハウス
  • ONE OK ROCK 2012 "Start Walking The World Tour"
    2012年6月4日(月)
    大阪府 なんばHatch
    ※オープニングアクト
  • SOUNDBOND vol.2
    2012年6月8日(金)
    東京都 下北沢GARDEN
  • サロン・ド・キノコ~水も滴る好いおんな最終日
    2012年6月30日(土)
    沖縄県 桜坂セントラル
  • 第30回ピースフルラブ・ロックフェスティバル2012
    2012年7月7日(土)
    沖縄県 沖縄市野外ステージ
  • JOIN ALIVE
    2012年7月21日(土)
    北海道 いわみざわ公園
  • ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012
    2012年8月5日(日)
    茨城県 国営ひたち海浜公園
Hello Sleepwalkers
(はろーすりーぷうおーかーず)

シュンタロウ(Vo, G)、マコト(B)、ナルミ(G, Vo)、タソコ(G)、ユウキ(Dr)からなる5人組ロックバンド。2011年10月にタワーレコード限定シングル「センチメンタル症候群」をリリースし、2012年1月にはA-Sketchよりデビューアルバム「マジルヨル:ネムラナイワクセイ」を発表。複雑な構成のサウンドと独創的な歌詞世界、エモーショナルなライブパフォーマンスで注目を集めている。