2011年10月、タワーレコード限定シングル「センチメンタル症候群」を携えて突如現れた新人バンド、Hello Sleepwalkers。タイトル曲「センチメンタル症候群」はラジオで公開されるや大きな話題を集め、YouTube上にアップされたビデオクリップは1カ月間で再生回数14万回を突破した。

Hello Sleepwalkersは、すべての楽曲のソングライティングを手がけるシュンタロウ（Vo, G）を中心に、ナルミ（G, Vo）、タソコ（G）、マコト（B）、ユウキ（Dr）からなる5人組。沖縄を拠点に活動していたところを現在のレーベルスタッフが発掘し、急展開でデビューが決定した。先の読めない楽曲展開、それでいて一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディが彼らの音楽の大きな特徴だ。

この特集ページでは、話題曲「センチメンタル症候群」のシングルカップリングとして収録された「惑星Qのランドマーク」を試聴音源とあわせて紹介したい。複雑に変化するリズムとギターリフに、芯のあるボーカルと美しいメロディラインが絡み合う、独特の楽曲センス。結成からわずか2年でこういったサウンドに到達したのは偶然なのか必然なのか。まだまだ露出も少なく謎の多い彼らだが、2012年からはいよいよ全国区に向けた本格活動がスタートする。

まずは1月18日に、flumpoolやONE OK ROCKらを擁するA-Sketchよりデビューアルバムをリリース。シングルの2曲だけでは伝わりきれていないバンドのポテンシャルが、ここではっきりと形を現すことになりそうだ。また、アルバム発売にあわせたライブにも大いに期待が高まる。ナタリーでは今後も継続してHello Sleepwalkersの情報を追っていく。

文 / 臼杵成晃