ナタリー PowerPush - ハナエ

ウィスパーボイスをフィーチャーした真部脩一プロデュース「神様はじめました」

2011年6月のデビュー以来、独創的な音楽世界とはかなげな歌声で注目を集めてきた18歳のアーティスト・ハナエがニューシングル「神様はじめました / 神様お願い」をリリースする。テレビアニメ「神様はじめました」のオープニングおよびエンディングテーマとして制作された本作は、サウンドプロデューサーとして真部脩一(進行方向別通行区分、アゼル&バイジャン)を迎えて制作された。サウンドメイキングを他者に委ね、シンガーとしての役割に注力することで、これまで以上に自らの“声”の魅力を伝えることに成功している。

ナタリー初登場となる今回のインタビューでは、彼女がたどってきた音楽遍歴とデビューを経ての感情の変化、そして新作でつかんだ大きな手応えについて語ってもらった。

取材・文 / もりひでゆき

 
mixiチェック

2大スターはフレディ・マーキュリーと松浦亜弥

──ハナエさんはどのような幼少期を過ごしていましたか?

「神様はじめました」のビデオクリップのワンシーン。

今でもそうなんですけど、すごくインドアでしたね。あまり外で遊ぶことはなく、お家の中でお人形遊びをしたり、絵本を読んだり。家にマンガがすごくたくさんあったので、手塚治虫さんの「火の鳥」や「ブラック・ジャック」、大友克洋さんの「AKIRA」なんかを眺めていることも多かったです。基本的に1人で閉じこもって遊んでいた感じですね。

──音楽はどんなものを聴いていました?

両親がQUEENが大好きだったので、その影響で私も聴くようになって。最初に「この音楽ってすごいな」って思ったのが、「KILLER QUEEN」のPVを観たときでしたね。それが5、6歳の頃かな。妖艶なフレディ・マーキュリーを見て、女性と男性の間にいるような、どこか人間ではない感じにすごく惹かれたんです。声もすごく素敵だったし、1曲の中で景色がコロコロ変わっていく感じもすごいなあって。同時にアイドルポップも好きだったので、ハロー!プロジェクトの曲をよく聴いてましたね。

──その年頃としては聴いている音楽の幅がすごいですね(笑)。

そうですよね、今思うと(笑)。フレディ・マーキュリーと松浦亜弥さんが私の中での2大スターというか。憧れの存在でした。

初の作曲は人形遊びの挿入歌「メリーゴーランド」

──その頃からご自身でも音楽をやるようになるんですよね。

はい。6歳頃から両親の勧めでエレクトーンとピアノを習い始めたんです。両親の方針が、クラシックなどのジャンルの枠に収めないで好きな曲を弾きなさいっていう感じだったので、モーニング娘。やPE'Zを弾いてましたね。今でも音の確認とかでパッと触るのは鍵盤だったりします。あとは小学校の中学年くらいから独学でギターも始めたんですよ。

──ギターは最近のライブでも弾いてますよね。

「神様はじめました」のビデオクリップのワンシーン。

ギターは習っていたわけではないので難しいですね。ちょっとやってはFで挫折してやめて、またちょっとやってはやめてっていうのを繰り返してきた感じなので。でも好きな楽器ではあります。

──そういう中で、曲を自分で作るようになったきっかけは?

昔からメロディの断片みたいなものがふっと思い浮かんだりすることがよくあって。それをメモしたりしてたんですよね。曲を作ってるっていう意識は自分の中にまだあまりなかったんですけど。

──一番最初に作った曲って覚えてます?

幼稚園ぐらいのときに「メリーゴーランド」っていう曲を作りました。お人形遊びの挿入歌みたいな感じで。そこまでちゃんとした曲ではなかったとは思うんですけど。

──へえ。お人形遊びの挿入歌ってなんかいいですね。

ちっちゃい頃からミュージカルがすごく好きだったんですよ。両親が連れて行ってくれたりもしたし、DVDを観せてもらったりもしていたので。だから歌と物語が合わさっている感じっていうのをイメージして遊んでいる感じがあったんだと思います。

宅録は自分の性格に合ってる

──本格的に曲作りを始めたのは?

12歳のときですね。ひとつ上の兄が宅録の機材を買ったんです。で、「これをこうすれば曲が作れるんだよ」って教えてくれて。そのときに「あ、これを使えば今まで自分の頭の中に断片としてあったものを曲として再現できるんじゃないかな」って思ったんです。

──12歳で宅録を始めるってすごいですよね。

根暗な感じで(笑)。元々インドアなので、自分の世界の中で完結させるスタイルが性格に合ってるんでしょうね。大人になるにつれて、それを誰かに伝えたいという気持ちが出てきたりもして、だんだん開けてきた感じはあるんですけど。

──幼い頃から楽器をやっていたわけですから、バンドをやるという選択肢もあったとは思うのですが。そういう欲求はなかったですか?

それはありました。ずっとバンドサウンドが好きなので、今でもバンドがやりたい気持ちはあります。でもなかなかいい出会いに恵まれず、1人でやれることをやってきた感じなんですよね。いつかは出会えるかもしれないと思いつつ、でも1人でやるのも楽しいしっていう。

「神様はじめました」のビデオクリップのワンシーン。

──宅録は楽しかったですか?

そうですね。邦楽のロックバンドが好きだったので、どうにかギターの生々しい音を使った曲を作れないかなって試行錯誤しながらやってました。当時作ってたのはART-SCHOOLみたいな感じだったかな。全然人に聴かせられるようなレベルじゃなかったですけどね。

3rdシングル「神様はじめました/神様お願い」 / 2012年11月14日発売 / EMI Music Japan
初回限定盤[CD+DVD] 1680円 / TOCT-40415
通常盤[CD] 1000円 / TOCT-40416
初回限定盤 CD収録曲
  1. 神様はじめました
  2. 神様お願い
  3. 神様はじめました(TVアニメ・オープニング Ver.)
初回限定盤 DVD収録内容
  1. 神様はじめました(Music Video)
  2. Music Videoオフショット映像
  3. TVアニメ「神様はじめました」(ノンテロップ・オープニング映像)
通常盤 CD収録曲
  1. 神様はじめました
  2. 神様お願い
  3. 神様はじめました(オリジナル・カラオケ)
  4. 神様お願い(オリジナル・カラオケ)
  • EMI MUSIC SHOPへ
  • iTunes - ミュージック - ハナエ「神様はじめました」
ハナエ(はなえ)

1994年生まれ、福岡県出身のアーティスト。幼稚園に通っていた頃、人形遊びのときに歌う曲を作り始め、6歳からピアノやギターなどの楽器に親しむ。12歳のときに宅録を始め、13歳でEMI Music Japanの新人発掘オーディション「Great Hunting」に応募。魅力的な声とサウンドがスタッフの目に留まりデビューに向けて準備を開始し、2011年6月にシングル「羽根」でメジャーデビューを果たす。2012年9月に真部脩一(進行方向別通行区分、アゼル&バイジャン)プロデュースによる3rdシングル「神様はじめました / 神様お願い」を発表。