初期の曲が成長して盛り上がる曲に

──「品川4番勝負」2日目の第2部は第1部とは打って変わり、ストレートなステージが展開されました。途中、8曲連続でパフォーマンスするブロックもありましたが、体力的にキツくはなかったですか？

華山　リハーサルで何回も通して踊っていたときはヘトヘトだったんですけど、ロケッターを前にしているからか本番は一瞬で終わっちゃって、体感時間が短かったです。

森　ライブに備えて筋トレしたんです……泣きながら。

塚本　「先生もう無理ですう！」って言いながらね（笑）。

華山　柔軟も徹底的にやって。

公野　みんな脚がプルプル震えて、子鹿みたいだったよね。

塚本　でも本番ではアドレナリンが出ていたし、キツいとは感じなかったです！

澪風　ロケッターさんも「待ってました！」という反応でした。

──「Naked Love」のような曲がありつつも、やっぱりはちロケにはアゲ曲が多いんだなと改めて思いました。

塚本　前半に魅せる系の曲をまとめてやってからの、アゲ曲8曲連発でした。

澪風　メジャーデビュー前はメンバーと「アゲ曲が欲しいね」と話していたので、なんだか感慨深いです。

──確かにメジャーデビュー前は変わった曲が多いグループというイメージでした。

塚本　初期の曲がライブを通してより盛り上がる曲に成長したのも大きいと思います。

森　自分たちで試行錯誤して、盛り上がるようにコールを入れた曲もあるしね。

「恋メラ」の女の子再来

──3月20日には通算4枚目のシングル「忠犬ハチ公」がリリースされます。表題曲はタイトルからしてコミカルな曲を想像していたんですが、実際はおしゃれな雰囲気の漂う軽快なナンバーで、最初に聴いたときに少し驚きました。

森　「忠犬ハチ公」は最初にタイトルが決まった異例の曲なんです。新しい試みでした。

播磨　そこからテーマに沿って曲を作ってもらって。

雨宮　お散歩しているときに聴きたくなるような曲です。

森　軽快なのに、歌詞はけっこうズシッとくる内容だよね（笑）。

──ハチ公の前で待ち合わせする女の子と男の子が描かれていますね。

澪風　おしゃれで大人っぽいけど乙女心がある女の子と、犬っぽい男の子のお話で。ああいうカップルって微笑ましいけど、憧れはしないなあ。

塚本　憧れないんだ（笑）。

森　今までのはちロケの曲は、告白する勇気が出ない等身大な女の子の歌詞が多かったんですけど、今回は強気な感じです。

塚本　森青葉って感じ（笑）。

森　私を想像しながら聴くとわかりやすいと思います！

華山　確かにこれまでの曲はピュアな女の子の歌詞が多かったけど、今回はちょっと性格が曲がっちゃってる。

澪風　2ndシングルの「おかしなわたしとはちみつのきみ」は等身大な女の子の曲で、3rdシングルの「花火と漫画とチョコと雨」は大人になりたくてがんばってる女の子の曲。そして、今回はホントに大人な思考を持った女の子の曲だよね。

公野　曲によって違う女の子を演じられるから楽しいです。

雨宮　最初に「忠犬ハチ公」を聴いたとき、「『恋メラ』の女の子再来！」って思った。

森　確かに！ 「恋メラ」は自分が男の子に好かれていると思ってる勘違い女の曲だよね。今回は男の子に対するディスりが入りつつも、「ついてくるよりもついていきたい」と歌ってるツンデレな女の子です。

澪風　最後の最後にデレるよね。アニメに出てきたら推す！ こういうカップル。