はちみつロケットが8月8日にニューシングル「花火と漫画とチョコと雨」をリリースする。3月に1stシングル「はちみつロケット ～黄金の七人～」と2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」を同時発売し、華やかにメジャーデビューを飾ったはちロケ。彼女たちが通算3枚目のシングルとして発表する今作の表題曲「花火と漫画とチョコと雨」では、さわやかなサウンドに乗せてひと夏の淡い恋模様が描かれている。音楽ナタリーではメンバー7人にインタビューを実施し、同曲を含むシングルの収録曲について話を聞いた。

取材・文 / 近藤隼人　撮影 / 藤田二朗（photopicnic）

メジャーデビューしてから濃い4カ月だった

──3月にメジャーデビューシングル「はちみつロケット ～黄金の七人～」と2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」を同時リリースしてから4カ月以上が経ちました（取材は7月中旬に実施）。

雨宮かのん　まだ4カ月しか経ってないんですね。

華山志歩　濃い4カ月だったね。

──メジャーで活動してみて気付いたことや成長を感じたことはありましたか？

森青葉　1stと2ndシングルでは、ミュージックビデオの撮影でソロのリップシンクシーンを撮るときに頭が真っ白になっちゃって。笑顔がぎこちなくなって、3回くらい撮り直したんです。でも、3rdシングル曲の「花火と漫画とチョコと雨」のMVではみんな一発でソロシーンを撮れました。

播磨怜奈　ライブでも自分のパートを間違えないように必死だったんですけど、今は周りが見えるようになって、お客さん目線で物事を考えられるようになりました。

澪風　私は逆にお客さんのほうを見すぎて歌や踊りを間違えちゃうことが多かったんです。今もミスしちゃうことはあるんですけど、自分のパフォーマンスに対してもっと目を向けられるようになりました。

公野舞華　あと1stと2ndシングルのリリース記念イベントと比べて、ファンの方とのやり取りを重視するようになったと思います。ライブではコール＆レスポンスでお客さんを盛り上げることも多くて。ファンの方がうれしい気持ちになってくれたら、私たちもうれしいです。

すべり芸に磨きがかかった

──前回のインタビュー（参照：はちみつロケット「はちみつロケット ～黄金の七人～」「おかしなわたしとはちみつのきみ」インタビュー）では、塚本さんがMCですべるのが悩みだと話していました。その後、悩みは解消されましたか？

塚本颯来　いえ、すべり芸により磨きがかかりました（笑）。

澪風　はちロケの中で“すべり休暇”という言葉もできたよね。

──“すべり休暇”？

塚本　私、ホントにすぐすべるんですよ。ちょっとでもふざけたら場を凍らせてしまって。自分の精神的なダメージを癒やすための“すべり休暇”をいただくことがあるんです（笑）。

森　でもこの間、大阪のあべのキューズモールでのイベントで披露した寸劇で、安倍晴明の末裔の友達の親戚であるという“塚本颯来麻呂”を演じたときはお客さんにウケてました。

塚本　ファンの方にかなり褒められました（笑）。いただいた台本がよかったのと、たくさん練習したのでその結果が出ましたね。

雨宮　3rdシングルのリリイベでは、1人のメンバーにスポットを当てた寸劇を披露しているんですよ。私たちの新しい一面を見せられていると思います。

──ライブの間に寸劇を挟むアイドルはほかにもいますが、毎回欠かさずに寸劇を披露するグループは珍しいですよね。

森　歌や踊りだけじゃなく、面白いこともできるってアピールしたいし、寸劇をやることによって演技もうまくなってきてると思います。

澪風　私は寸劇でナレーションをやらせていただくことが多くて。この前はウグイス嬢を演じて、ファンの方にも褒めていただけてうれしかったです。

──澪風さんはアニメ好きなだけあって、声優のような声の使い方が得意ですよね。播磨さんは寸劇でもMCでも、相変わらず圧が強いキャラクターとしていじられることが多いです。

播磨　いつも「いじっていただいてありがとうございます！」と思ってます（笑）。

森　播磨は裏では努力のできる子なんです。自分のキャラをよく理解していて。

公野　すごく真面目だよね。

雨宮　要領がいいんです。

播磨　褒められすぎて、ちょっとにやにやが止まらないです（笑）。