僕らの空気を変えた言葉
──皆さんの関係性を振り返ると、グループ結成前からBATTLE BOYS(EBiDAN研究生のプロジェクト)として一緒に活動はしていたわけですが……同じグループのメンバーになってからは、関係性が変わったりしました?
一同 変わりまくりです。
杢代 BATTLE BOYSではお互いが競う相手でもあったので、ライバルがライバルじゃなくなるのはすごく大きかったです。
大倉 僕は最初、雅哉としかしゃべれなかったんですよ。雅哉、あれ言っていい?
桜木 何?
大倉 グループが始まってすぐ、雅哉泣きましたからね。
桜木 ちょっと! まだそれは言わないで!(笑)
一同 あはははは!
武藤 雅哉、“泣きエピソード”たくさんあるじゃん。
長野 2周年だから、1個はいいんじゃない?(笑)
桜木 じゃあいいよ(笑)。
大倉 BATTLE STREET時代、みんな伸び悩みを感じていて。レッスン終わりの帰り道にみんなで話して、自分が思っていることと今のモチベーションと目標を順に言っていこうという話になったんです。そのときに雅哉が泣きながら「みんなとうまくしゃべれない……」って。そのとき何歳だっけ?
桜木 中1だね。
武藤 歳が離れてるから、悩むこともあったよね。でも、雅哉のそのひと言があったからこそね。
大倉 そう、その言葉が僕らの空気を変えたというか。「なんでも言えるようにしよう!」となって、関係性が大きく動いた。
小泉 「雅哉かわいい」って思いました。
長野 それが今となっては、こんなに生意気に……(笑)。
一同 あはははは!
潤くんほど面白い人はいない
小泉 あと僕、要人はもっと物静かな人なのかと思ってた。
大倉 そう、要人のキャラ変はすごい!
小泉 一番しゃべりますからね!
武藤 要人はさ、メンバー7人集まったとき、どういう感じのキャラで行こうと思ってたの?
吉澤 普段は静かなんだけど、ときどき活躍するまとめ役。いいところをチョイチョイ持っていこうと……。
一同 うわあー!
武藤 めちゃくちゃイケメン枠じゃん!(笑)
小泉 でも、今の要人のほうが人間味が出てていいよ。
吉澤 普段から大人しくて、自分の中ではすごく変わったという感覚はないんですけど、前よりは自分から言ったりやったりできるようになったので。それは間違いなく、みんなのおかげですね。てか、僕は空人のイメージがすごく変わったんですよ。空人、初対面で挨拶したとき、僕に「ひさしぶり!」って……。
桜木 一番怖い!(笑)
長野 すごいやんちゃなイメージだったよね。僕も空人には、初対面でスマホ取られて「このゲームのキャラ強いよね!」って言われました。
──距離を詰めるスピードがすさまじいですね。
大倉 すごい調子に乗ってたんです(笑)。でも初対面以降、凌大とはちゃんとしゃべれなくて。凌大はBATTLE BOYSの全国選抜で活躍していたから、すごく上の存在に感じていたんですよね。だから自分の中では、BATTLE BOYSの選抜の先輩だった凌大と潤と要人との関係性は、特に変わった感覚があります。てかさ、潤の話も聞きたい。潤はどう?
武藤 僕はボーッと生きてきたから……なんだろうなあ。いやあ、一人っ子なんでケンカとかしたことなくて、衝突とかもしたくないんですよ。だから、みんなとは慎重に距離を詰めていった感じですかね……?(笑)
小泉 もうさ、潤くんは知れば知るほど面白いよね(笑)。
杢代 ホントにそう!
桜木 潤くんほど面白い人いないよ。
吉澤 うん、そう思う(笑)。
全員変人でよかったです
──では最後に、2年間の活動で培ってきた“げんじぶらしさ”の中で、「げんじぶのここが最高」と思うところをそれぞれに1つずつ教えてもらえますか?
桜木 じゃあ、僕からいきます。自分がこれまでに関わってきた人の中で、誰よりもこの7人でいるのが楽しいです。幸せって感じです。
杢代 あざっす!
桜木 ステイホームの期間中以外は毎日のように会っていたし、家族……とまではいかないですけど(笑)、ホントに我が家みたいな感覚があって。すごく安心できるし、居て幸せな場所です。
大倉 (最年長の)潤さん、最年少がそう言ってますよ。
武藤 いやもう、ありがたいっす。
小泉 僕も雅哉と似ているんですけど、とにかく居心地がよくて。だからこそ自分を出せるし、「普通でいなきゃ」みたいな考えを消すことができたんです。以前はダメだなと思っていた自分の嫌いな部分も、このままでいいのかなって思えるようになってきて。自由なんです、ホントに。この“げんじぶ空間”がすごく心地いいです。
武藤 僕が「げんじぶ最高」と思うのは、中毒性の高い曲たちです。歌詞に込めたメッセージとかも、毎回形を変えつつげんじぶらしさがすごくある。今の社会に強く響く曲を歌って踊っているという自負があって、我ながらそこがいいところだと思います。
大倉 メンバー7人、見事に個性が違うところです。普段の性格もライブの中の役割も1人ひとり違って、まあ見事に凸凹してるなって(笑)。和人がよく「それぞれの個性が集まったときに、めっちゃいいグループになれてる」って言うんですけど、僕、この言葉がめちゃくちゃ好きで。ホントにその通りだなって思うんです。こんなに凸凹してるからこそ、集まったときのパワーや伝える力は大きくて、そこがいいところなんじゃないかなって思います。
吉澤 僕が「いいな」と思うのは、みんな新しいもの好きというか……いい意味で好奇心旺盛なところです。新しいことを新鮮に楽しめる人たちじゃなきゃ、「原因は自分にある。」としてここまでまとまってないと思うんですよ。
大倉 確かに。
杢代 僕は、信頼できる人が集まっているのが魅力だと思います。みんなが打ち解けていて、頼れる存在でいてくれるのはすごいことだと思いますし、スタッフさんもみんな優しくていい方ばかりで、自分は恵まれていると思います。ときに頼りすぎちゃうこともあるんですけど(笑)、それくらい居心地がよくて、ずっとに一緒にいたいと思える。そこが一番の魅力なんじゃないかなと思います。
──和人さんは今年に入ってABEMAの恋愛リアリティショー「恋とオオカミには騙されない」への出演という大きなお仕事にも挑戦されましたけど、そのときもメンバーを頼りに?
杢代 そのときは「みんなに迷惑をかけちゃうかな」と思って、できなかったんです。今思うと、みんなに話していたら変わってたのかもしれない。1人でがんばりすぎちゃったかな、と思います(笑)。
──それでも和人さんがメンバーを「頼れる存在」と言うのは、言葉を交わさずとも皆さんのサポートがあったということなんですね。
一同 (頷く)
──では最後、凌大さん。
長野 げんじぶの魅力は、もれなく全員頭がおかしいっていう……。
一同 えー!
大倉 待って、何それ!(笑)
小泉 やめてよー。
吉澤 真面目だと思うんだけどな……。
──ものすごいクレームが来ています(笑)。
長野 これは持論なんですけど、天才的な発想って、常識から外れたところで生まれると思っていて。僕たちも頭おかしいんですけど、制作陣が一番頭おかしい……。
杢代 やめとけやめとけ!(笑)
長野 だって、新しいグループを作るとなったとき、普通……なんならビジュアルで勝負するような子たちを集めて「原因は自分にある。」っていう名前にしないじゃないですか。
一同 あはははは!
大倉 確かに!
長野 見切り発車もあったのかもしれないけど(笑)、それに乗っかる僕らも頭おかしいと思いますし。ただ、そこから面白い科学反応が生まれてどんどん道が開けていって、今はこの道でしか僕らは進めないって思うし、僕たちにしかげんじぶの表現はできないんだろうなって思います。僕たち7人だからこそ、できることなんだなって感じるので。“全員変人”でよかったです(笑)。
武藤 言葉はアレだけど(笑)、凌大の言ってることはわかるよね。
大倉 言葉はアレだけどね(笑)。なんで僕ら、原因は自分にある。になったんだろうね?
吉澤 確かに……。
長野 さすがに断ってもいい名前だと思うよ。
武藤 みんながチャレンジャーでよかったよね。
大倉 そうか、それが要人が言ってた好奇心……。
吉澤 (食い気味に)そうそうそう!
大倉 そこにつながってるんだ(笑)。
吉澤 凌大、いいパスをありがとう!